エンジン式高圧洗浄機のおすすめ19選｜コストコは安い価格で買えるって本当？

エンジン式高圧洗浄機があれば掃除は楽々ですよね。エンジン式は一般家庭向けの100Vタイプよりもパワーに優れ、頑固な汚れを落とすのに最適しています。しかしエンジン式高圧洗浄機にもさまざまなタイプがあり、用途に合っているか比較検討するのは大変です。

業務向けの商品が多い高圧洗浄機の中には、住宅街での使用に向いている防音タイプや、家庭でのDIYに使える安価で手軽なタイプもあります。農業・建築・土木と多分野で汎用的に活躍できるタイプもあり、ポイントを押さえて選ぶと満足度の高い商品に出会えます。

この記事ではエンジン式高圧洗浄機の特徴に触れつつ、選び方のポイントについて解説しています。またエンジン式高圧洗浄機のおすすめメーカーや、コストコで買える価格が安い商品・海水でも使える製品はあるかなど、お得な情報をご紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。

水の圧力を利用して汚れを落とす高圧洗浄機の中でも、燃料を動力とするエンジン式はパワフルな点が魅力です。そのため、頑固・大量の汚れを落とすのに効率が求められる業務用としての製品が多くあります。

エンジン式以外には、電源(バッテリー・ACコード)をとるタイプがあり、手軽に利用できる点で家庭用として選ばれています。なお、エンジン式の中にも一般家庭におすすめできる製品もありますが、エンジン音が大きいため周囲には十分配慮しましょう。

こちらの記事では、コードレス高圧洗浄機や家庭用のおすすめ高圧洗浄機を紹介しているので、ぜひチェックしてください。

エンジン式高圧洗浄機は、おおまかに2種類のタイプに分けられます。タイプによって騒音対策や価格に違いがあるため、どちらの要素を優先すべきか検討して選ぶようにしましょう。

エンジンがカバーで覆われているカバータイプは、ある程度エンジン音の大きさを緩和してくれる防音タイプです。住宅街やオフィス街など人が密集する地域で使用するような騒音の配慮が求められる場合におすすめです。

ただしカバーがあってもエンジン音はそれなりに大きいため、事前に「業務の発注元や周囲に確認をとる」「使用時間を決めておく」など工夫や配慮が求められるケースもあります。

エンジンが露出しているオープンタイプの利点は、カバーで覆う構造をとる必要がないため、それだけ価格を抑えられる点です。周囲に関係者や同業者しかいないような場合や、農山林のような騒音に配慮する必要がない場合は価格を優先して選ぶのもおすすめです。

水道の蛇口にホースをつないで給水する水道直結型は、水切れを心配せずに長時間使用できる点が魅力です。ただし水道のある場所やホースの長さによって使用できる場所・範囲が制限されてしまうデメリットもあります。

高圧洗浄機全般の中ではメジャーの種類で、水栓が確保できて水量が必要な作業(外壁の洗浄や作業車両の洗浄など)におすすめです。

自給式はさまざまな名称で呼ばれますが、簡単に言えばタンクに貯めた水から給水するタイプです。水源から離れた場所・水源の確保が難しい場所でも使えるメリットが大きいタイプです。

ただし「タンク容量(L) ÷ 吐出水量(L) = 使用可能時間」となるため、長時間作業になるほど大容量のタンクが必要になり、運搬方法についても考慮しておく必要があります。

基本的に、高圧洗浄機でもゴミや汚れの混じっていないキレイな水を使わないと、詰まってパワーが低下したり故障の原因になったりします。

しかし、フィルターを通して給水できるタイプなら、用水路や池の水のような汚水も利用できます。ただし水を吸い上げるのに本体と水面に高低差が必要です。

吐き出す水の強さを表すのが吐出圧力です。高圧洗浄機は用途によって適した圧力を選ぶ必要があります。基本的にはノズルで調整でき、中には本体設定で圧力調整可能なものもありますが、パワー不足やパワー過剰で作業に支障をきたさないよう、スペックも確認しておきましょう。

高圧洗浄機では圧力が弱いのも良くありませんが、圧力が強すぎても傷をつけたり破壊してしまうリスクがあります。用途に合った圧力を選択しましょう。

高圧洗浄機の圧力に関する表記は、常用吐出圧力と最大吐出圧力の2つの表記があります。最大吐出圧力は製品の吐出圧力の限界値(ポンプが耐えられる圧力)を表します。実際の使用場面で最大吐出圧力の水圧で使用できるわけではありません。

そのため性能をチェックするうえでは、実際に製品を使用している時の圧力を表す常用吐出圧力を見るようにしましょう。

水を吐き出す量を表す吐出水量は、一般的に1分間あたりの量を示します。吐出水量が大きいほど、多くの水を出します。また「吐出水量 × 吐出圧力」の数値が高いほど洗浄効率も上がりますが、タンクから給水する場合は、使用可能時間を意識する必要があります。

塵埃の抑制のための散水・泥や砂の洗浄には吐出水量の高いものがおすすめです。

エンジン式高圧洗浄機は、非常に重量があります。小型タイプでも手にもって運ぶには体への負担が大きいため、キャスター付を選びましょう。

多くの場合は2輪タイプや4輪タイプのいずれかになりますが、選択の余地がある場合は段差やでこぼこ道でもスムーズに移動しやすい大きい車輪がおすすめです。

高圧洗浄機に限らずエンジン式の機械は、潤滑・冷却・洗浄などのためにエンジンオイルを使います。エンジンオイルがなくなると、エンジンが焼き付きを起こし致命的な状態になるため、オイル量が減った時に知らせてくれるオイルアラート機能があると安心です。

またポンプにおいては水切れ時の空転は負担がかかるため、渇水状態で自動停止する機能が搭載された製品がおすすめです。

エンジン式の機械は始動にコツが必要なものが多いですが、セルスターターでワンプッシュで始動できる簡単な高圧洗浄機もあります。

不必要な回転を抑えてくれるスローダウン機能は、エンジンの負担軽減と共に騒音対策にもなり便利です。サイクロン式フィルター搭載なら、目詰まりしにくく作業性の低下を防げます。

高圧洗浄機の中には高圧洗浄機本体に水タンクが搭載された製品もあります。本体サイズを考えると容量はそこまで大きくありませんが、簡単な短時間作業には便利です。

排水管を高圧洗浄機で洗浄する時に必要な洗管ホースや専用ノズルが、オプションとして付属している商品なら、別売品を買わずに洗管作業に取りかかれます。

農業機械の洗浄用に使用する場合は、水圧は10.0～15.0MPaがおすすめですが、エンジン式高圧洗浄機の農業向けラインナップは「水圧14.0MPa～・水量8L/分～」が主流です。

給水方式としては、水量を気にせず使用できる水道直結型や用水路給水タイプがおすすめですが、作業内容によって適したタイプを選びましょう。

漁業の中で高圧洗浄機を使う場合には、水源として海水を利用できると便利なため、海水に対応したタイプがおすすめです。ただし海水対応と言っても海水を淡水化させたり、オールステンレス素材だったりと製品によって違いがある点は覚えておきましょう。

水圧は用途次第ですが、市場内の洗浄や漁具の洗浄では高い水圧は不要ですが、フジツボの除去においては25MPa程度の高圧が推奨されます。

外壁洗浄や土木・建築などの各種洗浄作業では水圧10.0～15.0MPaもあれば幅広く使えます。住宅街での作業なら防音性のあるカバータイプがおすすめです。

普通乗用車や軽自動車の洗車では、5.0～9.9MPaの塗装を剥がしてしまわない程度の水圧が推奨されます。余裕があればキャスター付きやセルスターターなど利便性も追求しましょう。

京都にあるエンジンポンプや高圧洗浄機メーカーの「工進」では、農業用の高圧洗浄機を揃えています。全機種において本体に圧力調整機能を搭載しているので、用途に応じた圧力調整が簡単です。

また水道からの給水に加え、用水路からの給水にも対応しており、移動用のタイヤも大きく農業分野のニーズを満たしています。価格がリーズナブルな点も魅力です。

アメリカに拠点を置く「チャンピオン」は、発電機を主に取り扱っていますが、コスパのいい高圧洗浄機「3100PSI Pressure Washer」が注目を集めています。

エンジン式としては10万円を大幅に下回る価格で、一般家庭のDIYに導入しやすいモデルと言えます。車・屋外デッキ・私道・農機具など幅広い用途に活用可能です。

ドイツの「ケルヒャー」は世界最大手の清掃器具メーカーです。高圧洗浄機においては冷水高圧洗浄機・温水高圧洗浄機・超高圧洗浄機を始めカテゴリーや製品が豊富で、業務用の幅広いニーズを満たします。

パワフルに洗浄でき、さらに「握らないトリガー」を新しく採用しているので、途中で手を休めず連続的な作業が可能です。作業性を向上したい人にもおすすめです。

園芸用品・ガレージ用品を扱う「ミナトワークス」のエンジン式高圧洗浄機は価格が安く、一般家庭でも購入しやすいのが特徴です。

最も低価格なモデルでも汎用的に使いやすい水圧・水量でDIY用途では申し分ない性能と言えます。試運転サービスや延長ホース付属などの嬉しい特典付きの商品もあります。

「スーパー工業」は大阪にある高圧洗浄機の専門メーカーです。カバータイプやオープンタイプ共に充実しており、生産終了モデルも合わせると50以上の製品があります。

業界初のディーゼルタイプの高圧洗浄機・自動エア抜き機能搭載・ブレーキ付き大型車輪など、プロ仕様のモデルが揃っており、さまざまな分野の現場から支持されています。

高圧洗浄機・塗装機・コンプレッサーなどのツールを製造する「セイワ」は、エンジン式高圧洗浄機の製品数が豊富で、軽量タイプから高圧タイプまで幅広いラインナップが魅力です。メンテナンスが簡単なタイプも多く、長く高圧洗浄機を使っていきたい人にもおすすめです。

用途に合わせて自分にぴったりのものがほしい方は、フルテックがおすすめです。フルテックは自動ドアなどエントランス周辺のステンレス製建具をメインに提供する日本のメーカーです。フルテックのエンジン式洗浄機は、軽量コンパクトなタイプから大型のものまでラインナップが豊富にあるのが特徴です。

フルテックのエンジン式高圧洗浄機がほしいなら、「JA169L」がおすすめ。JA169Lは軽量・コンパクト・低コストの最新型160kタイプの高圧洗浄機です。移動自在でどこでも使用できるのも魅力。セットになっていて必要な道具がすべて揃っているため、初心者にもおすすめです。

エンジン式高圧洗浄機の多くは10万円以上の価格で、手軽に購入できる値段とは言いにくいものです。10万円以内で購入できる低価格帯の高圧洗浄機をチェックするなら、コストコで扱っている製品も視野に入れてみましょう。前述で紹介したチャンピオンの「MSI3100」を始め、価格が抑えられた商品が見つかります。

法人の場合、法人向けのレンタルやリースサービスがさまざまあります。中でも「レンタルのニッケン」のオンラインサービスは、いつでも予約・返却が可能で利用しやすくおすすめです。

個人が借りる場合はホームセンターの「コメリ」でエンジン式高圧洗浄機を借りられます。ただしコメリカード(その他、アグリカードやビジネスカードなど)をもっている人限定のサービスです

初めてエンジン式高圧洗浄機を購入する人や、どれくらいの使用頻度になるか未定の場合は、中古で安く購入する方がお得なケースもあります。

Yahoo！オークションやメルカリなどに中古品が見つけられるのでチェックしてみましょう。使用年数・用途・不具合の有無・付属品など状態をしっかり確認するのが大切です。

上の表はエンジン式高圧洗浄機を扱う上で、気をつけたいポイントをまとめています。セットアップ・給水方法・エア抜き方法・付属品の扱いなどは機種の特性によるため、各製品の取扱説明書を確認してください。

エンジンが正常に稼働しているのに圧力が上がらない時は、「給水しているか？」「余水ホースから水が勢いよく出ているか？」の2点を確認します。

給水されていて、勢いよく水が出ている場合には、ノズルの目詰まりやアンローダーの異物混入が考えられます。異物を取り除くようにしましょう。

給水されず水も出ていない場合は、軽度のものはフィルターの目詰まりが考えられますが、給水系統・ポンプの異常の可能性もあります。異物の除去だけで解決しない場合はOリングやバルブシートなどの部品交換も視野に入れましょう。

国産メーカーの場合、ポンプ修理の費用相場は4～6万円(送料込み)で約1ヶ月ほどの時間がかかるのが一般的です。大きさ・重量のある本体を梱包して送る手間もかかるため、メーカーへの修理依頼は慎重に検討しましょう。ポンプ内部の異物を取り除いたり、パーツを交換するだけで正常に動作するケースもあります。

高圧洗浄機のポンプオイルは、3ヶ月に1回くらいの頻度で交換するのをおすすめします。およそ200〜250時間の作業ごとに1回です。商品によってはメーカー推奨交換頻度が違うので、必ず確認して交換しましょう。以下に高圧洗浄機のオイル交換方法を紹介します。

1. ポンプを掃除する：スプレーガンを取り外し、エンジンをかけて高圧洗浄ガンのトリガーを2分間ほど押して残った水・汚れを洗浄する
2. オイルと燃料を排出する：リザーバー上部のボルトを緩めてオイルと燃料を排出する
3. オイルを保管する：排出したオイルをタンクに一時保管して、地域の規制に従って処理する
4. 新しいオイルを補充する：ろうとを使用してオイルをポンプの3/4ほどに注ぐ

燃料から動力を得るエンジン式高圧洗浄機は、手軽さの面では電動式に劣るもののパワーは圧倒的で初期投資や事前準備が整えば効率の良さは抜群です。使用頻度が高い人ほどエンジン式タイプの恩恵を得られるので、作業用途に合った高圧洗浄機をぜひ見つけてください。