中華ナビ（アンドロイドナビ）のおすすめ8選｜デメリットは？

安いカーナビをお探しなら中華ナビ（アンドロイドナビ）がおすすめです。アンドロイドスマホと同じ操作感で簡単にナビゲーションしてくれ、さらにYouTubeやGoogle アシスタントなどの役立つアプリも使えます。使い勝手がよく役立つ上にコスパがいい点も魅力的です。

中華メーカーと聞くと質の悪い商品のイメージを抱く人もいるかもしれません。確かに、いまだに悪質な商品が出回るケースもあります。しかし今や中国はIT先進国の1つで、有名メーカーなら高性能で日本人ユーザーの間で評判の商品も少なくありません。

この記事ではアンドロイドナビとは何なのか、特徴を踏まえつつ、選び方のポイントについて解説していきます。メリット・デメリットや国産ナビとの違いについても徹底解説。またXTRONSをはじめとするおすすめメーカーや改造・カスタマイズなど中華ナビの気になる疑問点もまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

まずは、中華ナビのメリットについて解説します。先述の通り中華ナビはアンドロイドOSを搭載しているので、それによって生まれるメリットが非常に大きいです。

【中華ナビのメリット】

• 価格が安い
• 車種を問わずインストール可能
• ナビやマップが最新
• 常時ネットを利用できる

カーナビをスマホのように使用できるのが中華ナビのメリットです。常にネットを使用できるので、サブスクリプションサービスやYouTubeなどから音楽を流したりビデオを流したりできます。

続いて、中華ナビのデメリットについて解説します。ネット環境に対応しているからこそのデメリットもあるので、よく確認してください。

【中華ナビのデメリット】

• ネットを利用するため通信料がかかる
• オーディオの音質が国産商品より劣る
• 日本語に対応していないものがある

オーディオの音質に関しては、ナビの音声案内を利用する程度なら気にならないようですが、音楽や映画を車内で楽しみたい方は「物足りない」と感じる場合があるようです。メリットとデメリットをしっかりと吟味して選ぶようにしましょう。

ディスプレイオーディオとは、ナビ機能のついていないディスプレイ付きの車用オーディオ機器を指します。手持ちのスマートフォンと繋いで、スマホ上のアプリを車内で利用できるアイテムです。

ディスプレイオーディオと中華ナビの最大の違いは、本体そのものにカーナビ機能があるかどうかです。ディスプレイオーディオは中華ナビと比べて安価ですが、本体にカーナビ機能はありません。そのため、カーナビとして使用する際はスマホとの連携が必要になります。接続の手間はかかりますが、使い慣れたスマホのナビをそのまま利用できる点は利点です。

近年では、中華ナビだけでなくディスプレイオーディオでも中華製品が多く登場しています。ご自身の予算や使用時に重要視するポイントに合わせて選んでください。

中華ナビと国産ナビとの違いは、ずばり価格です。中華ナビは国産ナビの半額以下の価格で購入できるものが多くあります。

中華ナビにはAndroidが搭載されているものが多く、スマホのように直感的に操作できるのが魅力。Androidのスマホを使っている方は特に使いやすいのでおすすめです。また、国産のAndroidナビも発売されているので、国産にこだわりたい方はあわせてチェックしましょう。

ダッシュボードに埋めこむ一体型のカーナビの利点は、運転操作や視界の邪魔にならないのが利点です。配線も表に出ないので、車内がすっきりとまとまります。

ダッシュボードの取り付け部分のサイズは2DIN(※DIN＝ドイツの工業規格)が主流で製品数も豊富です。ただし自分の車にサイズが合うかは気をつけなければいけません(詳細は後述)。

また一体型のカーナビは、取り付け時作業に手間がかかります。取り付け方法については記事後半で紹介するので、そちらもチェックしてください。

ダッシュボードの上に吸盤や粘着テープなどで取り付けるポータブル型(オンダッシュ)は、取り付け作業が簡単で、車種を問わずに設置できるのが魅力です。

また運転していない時は外して車の外に持ち出せるので、アンドロイドOSを搭載した中華ナビならタブレットの代わりにもなります。

ただし車内の設置場所によっては、運転中の邪魔になったり視界を遮ってしまう可能性がある点も覚えておきましょう。

一体型の中華ナビを選ぶ上で、自分の車のダッシュボードの取り付けサイズとカーナビの筐体サイズが合っているか、必ずチェックしましょう。メーカーやディーラーで確認できます。1DINの車には1DINのカーナビ、2DINの車には2DINのカーナビを取り付けます。

現在は2DINのサイズが主流ですが、近年はワイド液晶に対応してワイド2DINの車も増えており、今後の主流になる可能性も。ワイド2DINの車なら、2DINのカーナビをステーで隙間を埋めて設置が可能です。しかし2DINの車にワイド2DINのカーナビは設置できません。

カーナビは人工衛星による測位システムを利用して車の位置を測っており、アメリカが運用する衛星測位システムGPSなどが有名です。

他にもさまざまな衛星測位システムがあり、「GPS・ロシアのGLONASS・欧州委員会Galileo・中国Beidou」の4つのシステムは「GNSS」と呼ばれ、地球上のほぼすべての場所から測位可能です。

中華ナビの多くはGPSのみ対応で位置検出精度はおおよそ3m程度と言われています。しかしセンチメートルの誤差に対応した準天頂衛星みちびきに対応した中華ナビもあり、ビルが密集した都会を運転する際に頼もしい性能と言えます。

中華ナビに搭載されるアンドロイドOSは、8.0または9.0が主流ですが、できるだけ新しいバージョンのOSを選ぶのがおすすめです。

その他、CPU・メモリ・ストレージもチェックしましょう。カーナビとして使ったり動画や音楽を再生するなどの通常の用途では、スマホを選ぶ時ほどの高いスペックは必要ありません。しかしより快適さを求めるなら上の表に示すような、より高いスペックもおすすめです。

中華ナビでは多くの場合7インチや10インチのディスプレイサイズが主流です。扱いやすいサイズ感を選ぶか大きく見やすいサイズ感を選ぶか、車に設置した状態をイメージしながら検討しましょう。

ただし一体型のカーナビの場合、筐体サイズとの関係でディスプレイサイズの選択の自由はある程度限られてしまいます。また、できるだけ高解像度を選んだ方が映像も鮮明ですが、中華ナビでは「1024×600」の製品が多いです。

中華ナビの中にはワンセグまたはフルセグに対応して、テレビ放送を視聴できる製品もあります。ワンセグ対応モデルは安価で手頃ですが、映像や音質が荒い点がデメリットです。ただし電波の受信感度は良く、途切れにくい点は魅力です。

フルセグは受信できるデータ量がワンセグより大きいため、ハイビジョン画質でテレビ放送を楽しめます。ただしフルセグ対応モデルは価格が高い傾向があります。

中華ナビの中にはWi-Fiテザリング以外に、Bluetoothテザリングに対応可能なモデルもあります。スマホとテザリングしてインターネットに接続すれば、天気予報・渋滞情報も簡単に手に入りやすく、ハンズフリー通話も可能です。

なおBluetoothテザリングを使用する時は、スマホ側のBluetoothテザリングの設定をONにする必要があります。

中華ナビはモデルによってはラジオを受診するための周波数設定が中国の工場出荷時の設定になっており、日本の周波数に対応していない場合があります。

その場合は再設定が必要ですが、工場出荷時設定を操作するにはパスワードが求められ、そのパスワードはメーカーに問い合わせなければわかりません。手間がかかるのが嫌な人は、最初から日本のラジオ周波数に対応している状態の製品を選ぶようにしましょう。

「中華メーカー」と聞くと、「価格は安くても質の悪い商品が届くのでは？」と不安になってしまいませんか？

中華ナビにおいては、公式サイトがない所在不明のメーカーや知名度の低いメーカーから出る1万円以下の激安ナビは避けた方が無難と言えます。すぐ販売中止になってしまうような場合もあります。一方で公式サイトがあり、ユーザーから高い評価を受けるメーカーもあります。

「XTRONS」「pumpkin」「joying」の3つのメーカーは、知名度も高く人気があるため、中華メーカーに不安を抱く方にもおすすめです。他にも最新作のATOTO S8を取り扱う「ATOTO」や「EONON」なども人気メーカーなので、ぜひチェックしてください。

日本のカーナビの大手メーカーにおいては、アンドロイドOSを搭載したカーナビが出ていないため、中華ナビに関してはカーディーラーに設置を依頼しても断られる可能性があります。

ユーザーの体験談においても、多くはセルフで取り付け作業を行っています。中華ナビを購入する前に、取り付け作業が自分にできそうかどうかも事前にチェックしておくのが大切です。

上の表では、中華ナビの取り付け手順を上から順番にまとめています。DIY慣れしている人なら不可能ではありませんが、初心者には難しい工程もあります。

特にギボシ加工・センターパネル外し・配線接続は、配線図を確認したり、車種ごとの特性を事前に把握しておきましょう。まずは取り付け作業を解説しているYouTubeや解説サイトで詳細を見て、自分にもできそうか判断するのをおすすめします。

先述の取り付け作業の工程を見て、自分にはハードルが高いと感じた人は、業者に依頼するのもおすすめです。アンドロイドナビの専門業者には「あとづけ屋」があり、購入前の無料相談もできます。

カー用品店の場合は中華ナビの取り付け作業を請け負ってくれるかは一概に断定できませんが、関心をもっている可能性はあるため、試しに相談してみる価値はあると言えます。ただし工賃は割高になる可能性が高いです。

中華ナビを設置後、GPSアンテナが測位不能に陥りやすいと感じる場合はGPSアンテナを車外に設置し直すのがおすすめです。

特にGPSは周囲に建物の多い地域や、都市の高速道路の下を走行している時などに電波を受診しにくくなります。周辺に建造物が多くない場合は、ダッシュボード上の設置でも問題なく測位できます。

中華ナビの改造の代表的なものにはMCUアップデートやカスタムROMがあります。MCUアップデートは、システムの設定項目が増えてより快適に使えるようになります。カスタムROMではパーティションによって圧迫された容量が多く使えるのが利点です。

ただしこれらの改造は失敗するとOSが壊れて起動できなくなる「文鎮化」状態を引き起こします。これらの用語にそもそも聞き馴染みがない人は手を出さない方が無難です。改造を行わなくても通常の使用には問題ありません。

本来開放されていない管理者権限を取得し、高速化やアプリの改変などができるroot化もまた、利便性が向上する一方でリスクを伴います。本来有効だったセキュリティツールが利かなくなり、ウイルス感染やハッキングのようなリスクに晒される可能性があります。

前述のMCUアップデートやカスタムROMも同様ですが、改造によって不具合が生じた場合はサポートの対象外です。またroot化自体に失敗すると文鎮化する点も覚えておきましょう。

マイクロソフトランチャーで特筆すべきはジェスチャー機能です。ホーム画面上でのスワイプやダブルタップなどの特定のアクションに特定の動作を割り当てられます。Googleナビの自宅への経路検索(有料道路を使わない設定も可)を割り当てて、ワンアクションの呼び出しも可能になります。

あらかじめマイクロソフトランチャーをGoogle Play Storeからダウンロードしておきましょう。アンドロイド端末の「設定」→「アプリと通知」→「デフォルトのアプリ」→「ホームアプリ」と進めば、ホームアプリをマイクロソフトランチャーに変更可能です。

アンドロイドナビに限らずアンドロイドスマホやタブレットでも同じようにホーム画面を変更できるので、まずはお手持ちのスマホで快適さを体験してみるのもおすすめです。

アンドロイドナビには、スマホと同じようなアプリをインストールできます。2023年最新のアプリも続々リニューアルされているので、ぜひチェックしてみてください。音楽アプリで悩んでいるなら、carplayがおすすめ。簡単に操作できて無料で使えるのが魅力です。

TVer・Netflixなどのアプリも入れておくと、旅行やドライブなどがより楽しめます。また、オービスガイドのようなアプリがあれば、可動式のオービスやねずみ取りをしている場所がわかる場合があるので役立ちます。

コストパフォーマンスを重視したい人向けにおすすめの中華ナビですが、慣れ親しんだアンドロイドOSなので操作感も良く、動画や音楽も簡単に楽しめるので内容面でもおすすめできます。自分のお気に入りの中華ナビでドライブをより快適にしてください。