カシオの電子ピアノおすすめ11選｜人気のpriviaなどの商品比較・口コミも

電子ピアノメーカーといえば、業界のパイオニアであるローランド・楽器メーカーとして知られるヤマハ・カワイを思い浮かべる方も多いですよね。しかし見逃してはいけないのが、計算機・時計で有名なカシオです。

カシオは電子ピアノメーカーとして30年以上もの経歴がある実力派。独自の強みとして電子機器製造で培ったノウハウがあり、特にセンサーを利用した精密な動作性は世界的に評価されています。ハンマーアクションなどの生ピアノに近い操作性も実現しており、しかも価格はリーズナブルです。

本記事では、カシオ電子ピアノの選び方・Priviaなどの人気シリーズの比較・おすすめ商品11選を紹介します。盛りだくさんの情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

「カシオ計算機」の社名が示す通り、カシオのルーツは計算機であり電子機器です。そのため楽器メーカー製電子ピアノに対するアドバンテージとして、カシオ電子ピアノは電子工学上の動作性に長けています。

たとえば打鍵の強さ・速さを感知するには、優れたタッチセンサー性能が欠かせません。カシオ電子ピアノでは独自技術「3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤Ⅱ」を開発し、生ピアノさながらの動作性を実現しています。

カシオ電子ピアノの価格は、ヤマハ・カワイ・ローランドといった競合メーカーと比べてリーズナブルです。特にCDP・Priviaシリーズは低価格ながらも品質が良く、高コスパ。また奥行きを抑えたコンパクトな商品が多いため、省スペース性を重視する方にもおすすめです。

カシオ電子ピアノにはCDP・Privia・CELVIANO・CELVIANO Grand Hybridと4つのシリーズがあり、シリーズごとに仕様の異なる商品ラインナップを展開しています。予算や演奏技術に応じて好みの商品を選びやすいため、ユーザー層も初心者から上級者まで幅広いです。

ヤマハ・カワイといった楽器メーカー製の電子ピアノと比べて、カシオ電子ピアノは家電量販店に陳列されやすい傾向があります。セール対象になることもしばしばで、敷居は比較的低め。最新機種にこだわらない場合は型落ちモデルを狙うのもおすすめです。

CDPシリーズは初心者にぴったりのエントリーモデルです。卓上タイプで奥行き232mmに留まるスリムボディのため、リビング・自室など好みの場所で演奏するのに適しています。安い価格ながらも、カシオ独自のセンサー技術を活かした「スケーリングハンマーアクション鍵盤Ⅱ」を搭載。動作性にも抜かりはありません。

コンパクトでハンドリング性能に優れるPrivia(プリヴィア)シリーズは、スペースに限りのある一人暮らし・マンション住まいなどにぴったりです。シリーズ1号機PX-100は、88鍵ハンマーアクション鍵盤・スピーカー搭載機種として2003年当時で世界最小・最軽量を実現しました。

現行モデルではスタンダードタイプのPX-770・卓上タイプのPX-1000ラインが人気を集めています。

CELVIANO(セルヴィアーノ)シリーズは、ボディをアップライトピアノさながらのウッド調に統一した本格仕様です。中級者以上をターゲットにした設計ながら、最安モデルのAP-270なら8万円台とリーズナブル。いずれも同時発音数192音以上・モデリング音源2種類以上の優れた機能を実装しています。

CELVIANO Grand Hybrid(セルヴィアーノグランドハイブリッド)はカシオ電子ピアノの最高級シリーズです。モデリング音源として、名機とされるベルリン・ハンブルク・ウィーン産のグランドピアノ3台の音色を搭載。そのほか「弦共鳴システム」「ハンマーレスポンス」など、生ピアノの音質に限りなく近づけるための機能が満載です。

これからピアノを始める入門者、まだピアノを始めたばかりの初心者には、音に合わせ鍵盤が光る「光ナビゲーションキーボード」がおすすめです。初心者のうちは、なかなか思うように上達せず、中には挫折して辞めてしまう人もいます。

光ナビゲーションキーボードなら、光った鍵盤を押していくだけで誰でも簡単に弾けるので、音に合わせて曲を演奏する喜びを味わえます。収録曲は、有名曲から最新ヒットソングまで網羅されていて、子どもから大人まで楽しく演奏できます。

カシオの電子ピアノの鍵盤には、「ナチュラルグランドハンマーアクション鍵盤」「スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤」「3センサースケーリングハンマーアクション鍵盤Ⅱ」の3タイプがあります。それぞれの特徴、搭載モデルを表にまとめたので参考にしてください。

スタンダードの電子ピアノはアップライトピアノのスタイルをコンパクトなサイズに落とし込んだタイプです。一般的にアップライトピアノの横幅が150cm程度であるのに対し、スタンダードの電子ピアノはおおよそ140cm程度。日本の住宅事情に合わせつつ、本格的な演奏を楽しめます。

卓上ピアノは脚が付いておらず、テーブルの天板に置いて使えるスタイルです。テーブルの高さによらず扱えるため、ローテーブルやこたつと組み合わせてもOK。88鍵盤でも横幅130cm程度で収まるため、スタンダードタイプよりコンパクトな機種をお探しの方にもおすすめです。

ペダル付きはスタンダードタイプをベースに、ペダルも備えたスタイルです。電子ピアノのペダルは後付け・外付けも可能ですが、ケーブルが増えて煩雑になりがち。見た目も美しくありません。

ペダル付きタイプなら標準装備で見た目にもスマートな上、音質・相性などの心配も不要です。なお、中級者以上はペダル3つタイプを選びましょう。

プラスチック鍵盤は手軽さ・低予算を最優先する方に適したタイプです。エレクトーンのようにわずかな力で簡単に弾けるため、主として初心者・子供に適しています。注意点としては打鍵の力による音の強弱をコントロールしにくく、繊細な演奏表現には不向きです。

木製鍵盤はアコースティックピアノと同様、鍵盤に木材を採用したタイプです。木製鍵盤ならではの重み・質感は共通のため、適切な打鍵力を養うのにおすすめ。コンクール・発表会などアコースティックピアノを演奏する機会に向けて自宅で練習したい方にも適しています。

ハイブリッド鍵盤は木材と樹脂を組み合わせた最新の鍵盤タイプです。グランドピアノ・アップライトピアノの構造を再現するコンセプトで設計されているため、本物のタッチを追及する上級者に適しています。ちなみに呼称はメーカーによって異なり、 カシオの場合は「CELVIANO Grand Hybrid」です。

ピアノ本来の鍵盤数は88鍵ですが、初級～中級レベルの楽曲だと88鍵すべてを使いこなす必要はありません。そのため、初心者のうちは61鍵の電子ピアノからスタートするのも現実的です。

61鍵の利点としては、横幅の張り出しが少ない分コンパクトに扱えます。また最近は88鍵との価格差が縮まっているものの、61鍵の機種の方が低額です。

88鍵はアコースティックピアノと同じ鍵盤数を網羅したタイプで、上級者・ピアノの先生など高度な楽曲を演奏する方に適しています。61鍵の機種と比べて横幅を取るものの、卓上タイプも存在します。また折りたたみタイプもあるため、目的や環境に合った商品を選びましょう。

ヘッドホン端子付きの電子ピアノなら、手持ちのヘッドホンを接続して演奏可能です。接続中は本体スピーカーからの音声出力がシャットアウトされ、ヘッドホンからの出力に切り替わります。周囲への音漏れを大幅にカットできるため、集合住宅での演奏に最適。夜間・早朝に練習したい場合にもぴったりです。

音色切り替え機能は、鍵盤をタッチした際に生じる音色を変更する機能です。オルガンのほか、ギター・フルート・パーカッションといった鍵盤楽器とは異なる楽器の音も再現できます。高額な機種ほど各楽器の原音に近いリアルな音色を出しやすいため、ピアノ以外の音色も愉しみたい方はぜひチェックしましょう。

録音機能は電子ピアノ上で演奏した内容を音声データとして記録する機能です。演奏内容を客観的に把握できるため、セルフチェックに役立ちます。なお音声データの記録媒体はUSBメモリが一般的ですが、機種によってはスマホ連携を利用してDropboxへのクラウド保存も可能です。

Bluetooth接続できる電子ピアノなら、スマホ連動機能を活かしてストレージ内の音源を再生できます。たとえばピアノの先生が弾いた曲を手本として再現したり、専用アプリ経由で本体内蔵の曲を演奏させたりといった操作も可能です。

なおBluetoothの動作にはバージョンの新旧が関係するため、手持ちのスマホのバージョンとの相性も確認するようにしましょう。

同時発音数は、呼称の通り一度に奏でられる音の数です。音切れをなくしたい場合や連弾を想定する場合は、少なくとも同時発音数が64音以上の機種を選びましょう。

ちなみに電子ピアノの歴史を辿ると、16・32・64音といったように性能の向上に伴って同時発音数も大きくなっています。2015年までは256音が最大数でしたが、ローランド社が同時発音数無制限の機種を発売。電子ピアノの可能性を大きく広げました。

キーボードスタンドは、卓上ピアノのように脚の付いていないタイプのオプション用パーツです。本体にスタンドが付属しない機種の場合は、購入する電子ピアノの機種に対応したスタンドを選びましょう。キーボードスタンドを利用するメリットとしては脚の角度を簡単に変えられるため、スタンド全体の高さ調節も容易です。

スピーカーの数は音声出力のチャンネル数です。電子ピアノに備わったスピーカーの数が多いほど音の表現も多様になるほか、音像も立体的に表れます。市販品を選ぶ際の目安としては、スピーカーの数が4機以上の機種を選ぶのがおすすめです。

結論から述べると、カシオ電子ピアノで買ってはいけない商品はありません。失敗があるとすれば、自分の希望・嗜好と商品のベクトルがミスマッチを起こした場合です。つまり、自己分析や商品情報に対するチェック不足の場合がほとんど。設置場所・サイズ・形状といった環境の要素も押さえる必要があります。

カシオ電子ピアノの性能は折り紙つきですが、他のメーカー品も気になるところです。以下の記事では、有名ブランドのカワイ電子ピアノについて紹介しています。

また、2つ目の記事では、大人の初心者向けに、カシオを含めたさまざまなメーカーからおすすめの電子ピアノをピックアップしています。あわせて参考にしてください。

電子ピアノをより快適に演奏するためには、スタンドの存在も欠かせません。以下の記事では、電子ピアノのスタンドについて詳しく解説しています。

スタンドの選び方や、おすすめの商品20選などもご紹介しています。興味を持たれた方は、ぜひチェックしましょう。

カシオは電子ピアノメーカーとして30年以上の歴史を持った実力派です。電子機器製造で培った優れた品質に加えて、価格もリーズナブル。扱いやすいコンパクトなデザインも多く、初心者にぴったりです。本記事を参考に、ぜひカシオ電子ピアノでお気に入りの曲を演奏しましょう。