安いエレキギターおすすめ15選｜初心者向けやコスパ最強の弾きやすいギターも

現代になって、ジャズ音楽を演奏する日本のソロアーティストが増え、エレキギターに憧れを持った方が多いのではないでしょうか。価格の安いエレキギターであれば、挫折しやすい初心者の方でも気軽に購入できます。

6本の鉄弦を持つエレキギターは引きにくいイメージがありますが、電気的に音を増幅してくれるので女性の方でも弾きやすいです。初めてエレキギターを購入する方のなかには、どのように選んだらいいか検討が付かない方もいます。

そこで今回は、格安エレキギターの選び方について詳しく解説した上で、1万円台のコスパ最強おすすめ製品を紹介します。各価格帯の製品の特徴や初心者セットについても説明するので、エレキギターに興味をお持ちの方はぜひ最後までご覧ください。

1～3万円の安いエレキギターは初心者にぴったりです。操作方法・音階・ピッキングといった基礎知識を実践しながら覚えるのに適しています。ただし、上達に伴って音質・耐久性などに不満が出てくる可能性があるため、長期間の使用には不向きです。あくまで練習台で、上達したら買い替えるくらいの軽い気持ちで扱いましょう。

3～5万円の安いエレキギターは初心者～中級者向けのバランス型です。1～3万円の機種に満足できなくなった中級者の受け皿としてぴったりです。また、初心者でも大人になってからギターを始める場合は、3万円以上のある程度品質のいいものを選びましょう。

5万円以上のエレキギターは高耐久で中級者以上のハードな演奏にも堪えられるものが多いです。そのためランニングコストに優れており、長い目で見ればコスパのいいものも少なくありません。

また、有名ブランドを購入できるようになるのもおおよそ5万円以上が目安です。本格ギタリストを目指すには必須の価格帯と言えます。

弦から出る生音のみに依存するギターと異なり、エフェクターによって音響を補えるので、高級品との音質の差が小さいです。魅力的なブランド・外観を持つ、高級エレキギターは買ってはいけない訳ではありませんが、観客の少ない初心者の方は安物の製品で十分です。

ただし、1~2万円台のものは加工精度が悪く、フレットなどの金属パーツが飛び出ている場合があります。製品の音質だけでなく品質も求める方は、3~5万円程度のエレキギターがおすすめです。

ポップスには高音域をきれいに表現できるエレキギターが適しています。J-POPを中心とするポップスにはロック調の曲が多いものの、極端にディストーションをかけたノイジーなサウンドは必要ありません。具体的にはストラトキャスター・テレキャスターのように、クリーンな音を出せる機種がおすすめです。

ロックはギターリフ中心で楽曲を組み立てるジャンルです。ハードロック・メタル系と比べて音数が少ない分、シンプルなリフとサウンドの質そのもので勝負する必要があります。

そのため、出力する音にバランスよくディストーションをかけられる機種がおすすめです。候補の機種としては、歪みに強いピックアップを備えたレスポール・SGなどが挙げられます。

ハードロックはディストーションだけでなく、音の太さも要求されるジャンルです。単に歪んでいるだけで線の細いギターサウンドには迫力・説得力がなく、荒ぶるロックのダイナミズムを伝えられません。

候補の機種としては、ハムバッカーピックアップを備えたレスポール・ディンキーの2タイプがおすすめです。迫力ある中低音を表現できます。

ジャズには大人向けの柔らかく優雅なサウンドがぴったりです。ギターのタイプとしてはエレキアコースティックが適しています。甘い音色を表現するなら、フルアコースティックギターを選びましょう。

ジャズだけでなく、エッジィなリフのあるロックも演奏する場合はセミアコースティックギターがおすすめです。ジャズを演奏する際にはフィンガーピッキングでトーン調整する方法もあります。

エレキギターのその他のタイプ・形状は以下の2つです。それぞれ詳しく解説します。

女性や小柄な方には、軽量タイプのエレキギターがおすすめです。代表的な例としてはSG・ディンキーの2タイプが挙げられます。SGは有名なレスポールの後継モデルで、より軽量・コンパクトで取り回し抜群です。

「小さくてかわいい」の意味を表すディンキーは、ストラトキャスターを小型化させたモデルになっています。小柄なプレーヤーやメタル系の技巧派に人気です。

変形ギターは型にとらわれない個性派のプレーヤーに適しています。たとえば、独学でギターの奏法を習得したり、独自の演奏法を生み出したりといった考えを持つ野心家は、ギターもオーソドックスなものでは満足できません。エクスプローラー・ワーロックなど、見た目にも尖ったデザインの機種を選ぶのがおすすめです。

初心者セットであればエレキギターはもちろん必要な機材もそろっており、すぐに演奏ができるのでおすすめです。専用ケース・ストラップ・チューナー・予備弦などがセットになっており、安いものであれば1万円台で購入できるものもあります。

エピフォンは世界的なギターメーカー、ギブソンの廉価ブランドです。レスポール・SGタイプを中心にラインナップしており、レスポールやSGを安価に入手したい方にぴったりです。

エピフォンを使用する有名なプレーヤーとしてはビートルズのポール・マッカートニー、ジョン・レノンのほか、元オアシスのノエル・ギャラガーなどが挙げられます。

フェルナンデスは布袋寅泰のテレキャスター、故hideのモッキンバードといった有名モデルを擁する日本のメーカーです。ギターヒーロー向けの名機を取り揃える一方、低価格の初心者向けラインナップも充実しています。

特に有名なのがアンプ内蔵型ギターのZO-3、通称「ぞうさん」です。電池で動作するため、アンプを買い足すのが面倒な方にぴったりです。

楽器の総合メーカーとして世界的に有名なヤマハのエレキギターは、質実剛健な品質とデザインが持ち味になっています。バランスの取れた親しみやすい形状は日本人の体格にぴったりです。

初心者向けエレキギターでは、パシフィカシリーズが有名です。2～3万円台で購入できるものの、価格の安さを感じさせない高品質モデルなのでおすすめします。

SGはギブソンが手がける「レスポール」の後継機種として開発されたモデルです。曲折あり、現在はレスポールとは別のブランドとして存続しています。名称は“Solid Guitar”を略したもので、非常に軽量なボディが特徴です。レスポールの流れを汲むだけに、太い中音域に強みを持っています。

フェンダーは超有名モデル「ストラトキャスター」を擁する、世界最大のギターメーカーです。エレキギターの量産に初めて成功した企業としても知られており、柔らかい音質と優れた品質に定評があります。

ちなみに日本法人であるフェンダー・ジャパン名義のラインナップは、おおよそ8万円前後と高コスパです。海外モデルに手が届かない場合は、フェンダー・ジャパンモデルを検討しましょう。

アイバニーズは日本のメーカー、星野楽器が手がけるブランド名です。優れた操作性で速弾きに適しており、世界中のメタル系ギタリストから絶大な支持を集めています。日本人になじみ深いプレーヤーではマーティー・フリードマン、ポール・ギルバートが代表的です。最安で3万円台と、入門者でも手の届く価格も魅力の1つです。

予算重視の方にとって、中古エレキギターの安さは気になるところです。しかし、中古の安いエレキギターには少なからずリスクがあり、新品と比べればどうしてもコンディションが劣ります。そのため初心者にはおすすめできません。

特にフリマサイトのような個人間の取引は要注意です。たとえば、ネック・フレット・ピックアップといったパーツが損耗・変形している場合は少なくありません。なるべく実店舗で、専門知識のあるスタッフに相談しながら選ぶようにしましょう。

いきなりエレキギターを買うのが不安な方は、レンタルがおすすめです。レンタルは1ヶ月以上から期間が決められるので、購入予定のエレキギターを試せます。たとえば、ギターがレンタルできるお店のひとつであるスターペグミュージックは、選べるギターの数が豊富で料金もリーズナブルな点が特徴です。安いものだと月1,149円から借りられます。

有名なギターであるFENDER JAPANの約8万円のギターでも、月5,000円ちょっとです。Epiphoneのレスポールも月1,500円くらいなので、非常にお得です。オプションとしてアンプ・チューナーなどもつけられので、レンタルさえすればすぐに演奏ができます。ネットで申し込みするだけなので、購入を迷われる方は利用してみてください。

「弘法筆を選ばず」のことわざがあるように、安い弦でも熟練のギタリストならスムーズに張り替えて、問題なく演奏できる場合があります。弦交換の作業に慣れているプレーヤーの場合、弦の引っ張り過ぎのようなトラブルを避けるのが上手です。

一方、不慣れなプレーヤーの場合は弦の張り方・加減などをわかっておらず、切ってしまう場合もしばしばあります。初心者のうちは安い商品よりも、切れにくく扱いやすい商品を選びましょう。

家電や自動車などと同様、エレキギターも「安かろう悪かろう」の時代ではありません。安いけれども質のいい、コスパの優れた商品を選ぶのが大切です。本記事を参考に、ぜひコスパ最強の安いエレキギターを弾いて楽しんでください。