日本酒「作」のおすすめ9選｜伊勢志摩サミットの乾杯酒【種類やリストも】

日本酒「作」は、名前の読み方が、日本の国民的アニメ「ガンダム」に出てくるキャラクター「ザク」と同じとして、アニメファンから注目を集めています。

実際には、「作」の名前の由来は「お酒の価値はみんなで作るもの」との思いからきていて、アニメとは無関係です。しかしこのユニークな名前がアニメファンの目に留まり、知名度を上げるきっかけとなりました。

「作」は発売から徐々に人気を集めており、2016年に開かれた「G7伊勢志摩サミット」の乾杯酒に選ばれ、一気に有名になりました。

透明感のある「作」の味わいは当時、世界の首脳陣からも高い評価を受け、メディアにも大きく取り上げられました。サミットによって、日本だけでなく海外でも「作」の名が知られるようになります。

「作」は国際的な審査会で多くの賞を受賞しています。たとえばアメリカで開催される「全米日本酒観評会」、出品数が世界最多の「SAKE COMPETITION　2017」では、純米酒部門の1位2位を独占し注目を集めました。

「作」にはさまざまな種類がありますが、すべてに共通しているのが「透明感」です。「透明感」は「作」のテーマのひとつで、その軽やかでクリアな味わいが特徴です。

甘口でフルーティな香りがあるため、非常に飲みやすく、「作」がきっかけで日本酒が好きになった人も多くいます。和洋中、どの料理とも相性がいいのも魅力です。

日本酒「作」は種類が豊富なのも特徴です。「作」は香りや味の主張がしっかりあって、キレがいいお酒を目指して造られ、どの銘柄も透明感のある後味が魅力です。

そのうえで、フルーティな香りを楽しめるものから、しっかりとした旨みを感じられるものまで多種多様です。種類が多く、自分の好みのお酒を選べるのも「作」の特徴です。

作には生酒がありません。生酒とは、加熱殺菌を行わないフレッシュなタイプの日本酒で、消費者からとても人気があります。しかし、殺菌を行わないため劣化のリスクが大きいのがデメリット。

作の蔵元・清水清三郎商店では、造ったままの味を届けるため、生酒を扱っていません。にもかかわらず、作には生酒と間違えるほどフレッシュな瑞々しさがあります。品質を保ちながらうまい酒を提供する、その姿勢も作ならではの特徴です。

作は酒造りの工程や温度調節においてきめ細やかな管理を行うため、あえて小さなタンクでの生産を行っています。大きなタンクで一度に仕込むよりも手間も時間もかかりますが、透明感のあるきれいな味わいが生まれます。ひとつひとつの手間を惜しまないのもこだわりのひとつです。

また、原料となる米や水にもこだわりがあります。伊勢平野で育てれられた米と鈴鹿山脈の伏流水を使い、お米の命を活かし続けるお酒を目指して造られています。このようなこだわりと努力が評価され、作は数々のコンクールで上位の賞を得ています。

レギュラーシリーズはフルーティな香りとすっきりとした味わいが特徴的な、作の中でも初心者におすすめの定番シリーズです。購入しやすい価格帯でありながら、フランスの日本酒品評会「KURAMASTER」の純米酒部門でプラチナ賞と金賞を受賞しています。

中でも定番といえるのが穂乃智です。「作 穂乃智 純米酒」は爽やかなのど越しと後味が特徴。辛口寄りですっきりとした味わいの純米酒となっています。

プレミアムシリーズは杜氏の情熱とこだわりが詰まったプレミアムな味が魅力です。全体的にやや辛口で、口の中に上品な風味が広がります。日本酒初心者から日本酒好きまで楽しめるシリーズで、少量生産のためレギュラーシリーズよりも入手が困難です。

中でも「筰（ざく）クラウン」は、内山杜氏の魂がこもった最高品質の一本。深い味わいと上品な香りが特徴です。ラベルには三重の伝統工芸である「伊勢和紙」を使うなど、ボトルにまでこだわった贅沢なつくりが特徴です。

インプレッションシリーズは、生酒のような味わいが特徴です。純米系の「M」「G」「H」、純米吟醸系の「N」の4種類があります。作で人気の「恵乃智」「玄乃智」「穂乃智」「中取り」の頭文字が名前の由来です。

フルーティな香りと程よい酸味が魅力で、時間が経つにつれ濃厚な旨味へと変化するため、飲み進めるにつれ栓を開けた直後とは違った味が楽しめます。1本で2度美味しい日本酒です。

作はどのシリーズも透明感のある味わいが特徴ですが、銘柄によってその味わいはさまざまです。多くの銘柄は冷酒でも燗酒でも楽しめますが、やはり、銘柄により最適な温度があります。

作の純米系の日本酒は、熱燗がおすすめ。玄乃智や穂乃智などは常温やぬる燗が適していて、米のふくよかな風味が引き立ちます。一方、奏乃智や雅乃智などの高級銘柄は、冷やして飲むと上品で爽やかな香りを味わえます。

作の特徴である透明感のある味は食事との相性が良く、和洋を問わずよく合います。どんな料理にも合うのが魅力ですが、地元・伊勢のグルメと合わせると、よりおいしく楽しめます。

伊勢は伊勢海老・ハマグリ・牡蠣などの海鮮が豊富。また、日本三大和牛のひとつである松坂牛もおすすめです。地元の料理と地酒の相性は抜群なので、ぜひ、一緒に楽しんでください。

作は特約店と呼ばれる販売店の店舗や、インターネットで購入できます。特約店とは蔵元から自社製品の販売を許可された店舗で、日本酒の扱いが徹底されているのが魅力です。また、居酒屋に置いてある場合もあり、居酒屋では1杯から楽しめます。

インターネットはいつでも時間や場所を選ばずに購入できるのがメリット。「清水清三郎商店」のオンラインショップやAmazonなどの大手ネットショップでも作を取り扱っています。

「作」の酒粕を使ったフィナンシェや、チーズケーキも販売されています。フィナンシェは、全国菓子博覧会・三重褒賞で優秀金菓賞を受賞しています。まろやかな日本酒の風味や濃厚なバターの香りが特徴の、大人のスィーツです。お酒が苦手な方も飲んだ気分になれます。

チーズケーキも華やかな香りをまとった、大人のスィーツです。濃厚で口どけのいいテリーヌ仕立てで、「作」とスィーツのマリアージュを感じられます。こちらは冷凍便での発送で送料が別にかかるので購入前は確認しておきましょう。

どちらもオンラインショップ「パティスリーもんいまぁじゅ」で購入が可能です。フィナンシェはふるさと納税の返礼品としても取り扱われています。

「作」のスィーツやお酒は日本酒が好きな方へのギフトにも喜ばれます。特別な日のギフトとしてだけでなく、誕生日や記念日・自分へのご褒美に取り寄せるのもおすすめです。

日本酒「作」のなかでもギフトにおすすめするシリーズは、槐山（かいざん）・陽山（ようざん）です。シリーズのなかでも精米40％の山田錦を醸した「槐山一滴水」は、気品のある香りと後味を感じられます。気になるパッケージも上品で、高級感があるので特別な日の贈り物としても最適です。

お酒好きなら一度は飲んでみたいと思われている「作」の日本酒。さまざまな賞も受賞しているので、ギフトに選んでも間違いありません。ギフト選びに迷ったら、ぜひ候補に入れてみてください。

日本酒「作」は、クリアで透明感のある味わいが特徴の日本酒です。フルーティな香りで日本酒初心者でも飲みやすく、日本酒が苦手な人にもおすすめ。伊勢志摩サミットをきっかけに世界にも認められた日本酒なので、ぜひ、一度味わってみてください。