ハイランドパークのウイスキーおすすめ12選！味の評価は？12年・18年も

ハイランドパークは、スコットランドのオークニー諸島で製造されるスコッチウイスキーです。華やかな香りとまろやかな甘みのある味わいが、人気を集めています。

1つの蒸留所で作られるシングルモルトウイスキーのため、味の個性がとても分かりやすいです。そんなハイランドパークのウイスキーについて、あまり特徴を知らない人も少なくありません。

そこで本記事ではハイランドパークの歴史・特徴・飲み方・おすすめ商品12選を紹介します。これからハイランドパークのウイスキーを飲み始めたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

ハイランドパーク蒸留所は、デビット・ロバートソンが1798年に創業しました。創業した場所がハイパークという地名だったことが、蒸留所の名前の由来です。スコットランドにあるシングルモルトの蒸留所の中では、最も北にあります。

その後蒸留所が引き継がれたり売却されたりして100年以上が経過した1979年に、初めて「ハイランドパーク 12年」が発売されました。完成から発売まで、多くの苦労と歴史があった蒸留所です。

ハイランドパークウイスキーは、スコットランド北部の島・オークニー諸島で生まれました。緯度の高さからも分かるように寒さが厳しいですが、オークニー諸島は肥えた地質です。そんなオークニー諸島特有のピートを使っているため、ヘザー感のあるフローラルな香りになります。

また初めて熟成に使われる樽である「ファーストフィル」で熟成をするため、甘味のあるスモーキーな味わいです。このようにハイランドパークウイスキーは甘すぎず少しビターな味わいと、華やかな香りが特徴といえます。

ハイランドパークウイスキーは、オークニー諸島独自の麦芽である「ヘザーピート」を原料に作られています。このピートが、ハイランドパークウイスキーらしい華やかな香りの理由です。

また麦芽を発酵させ糖化するために「フロアモルティング製法」を行っています。手作業で行う伝統的な製法で、手間暇がかかる重労働のため今ではかなり珍しい製法です。しかしフロアモルティング製法により、均一かつ安定した独自の麦芽が生産できます。

ハイランドパークウイスキーの評価の高さを知るためにも、実際に飲んだことがある人の口コミを5件紹介します。

ハイランドパークウイスキーは、ピートの香り・甘みとスモーキーな味わいが特徴的で評価が高いです。価格は決して安くありませんが、それ以上のパフォーマンスに満足している人が多いことが分かります。クセのないまろやかな口触りが、初心者でも飲みやすいという声が多いです。

ハイランドパーク10年には、以下2種類があります。

• ヴァイキングスカーズ

バニラクリームのフレーバーで、フローラルな香りが特徴的です。ペッパースパイスがわずかな辛味を、ヘザーハニーの甘味が引き立てます。アルコール度数は40%です。

• アンバサダーズチョイス

スウェーデン向けにリリースされた商品になります。重層的な風味とスパイシーで渋味のある味わいです。濃く抽出した紅茶のような後味が魅力的です。アルコール度数は46%です。

ハイランドパーク12年は、豊かな芳香と、独特の塩辛さが特徴のスタンダート品です。ハイランドパークのルーツとなるヴァイキング文化を反映したボトルは、ライオンとヘビによる戦いの中でライオンが閉じ込められた様子が描かれています。

またハイランドパーク12年は、評論家マイケル・ジャクソン氏が90点/100点という高得点を出したほどの逸品です。当時高評価を得たハイランドパーク12年はすでに終売していますが、ボトルデザイン・味わいともに何度もリニューアルを重ねて長期にわたって愛されています。

ハイランドパーク18年は柑橘・杏子などのような爽やかな香りが特徴のウイスキーです。個性的で独特なピート香は、ホッと落ち着くような渋さを感じられます。

また熟したオレンジのような味から、だんだんとスモーキーでドライな味へと変わる繊細かつ複雑な味わいが特徴的です。ニスのような明るく透き通ったゴールドの色合いから、アーモンドの香ばしさを感じられます。甘味と渋味を楽しめる、ハイランドパークらしさが魅力です。

ハイランドパーク16年には、以下3種類あります。

• コニサーズチョイス

1895年に創業した老舗ゴードン&マクファイル社がリリースしたハイランドパークウイスキーです。リフィルシェリーバットで熟成し、濃厚すぎないクリーミーな香りが特徴です。

• オーディン

北欧神話に登場するオーディンの力強さと包容力を表現したウイスキーです。2012年からリリースされた限定品シリーズであるヴァルハラ・コレクションの最終章にあたります。スパイシーな香りと、甘く優しいスモーキーな味わいが特徴です。

• ツイステッドタトゥー

スペイン産リオハサインカスク153樽・ファーストフィルバーボンカスク70樽で熟成された原酒を混ぜ合わせたウイスキーです。香り高いピート香と、シェリー樽の甘い味わいが特徴です。

ハイランドパーク25年は、フルーティーで酸味の強い香りと濃い黒蜜が際立つウイスキーです。チョコレートの香りに近く、一層甘みを感じられます。

銘柄の多いハイランドパーク蒸留所の中でも、特に希少度の高い高級品です。ジューシーな香りとアロマのような味わいは、リッチでありながら荒っぽい力強さを見せます。

ハイランドパーク40年は、2008年に世界で1,000本限定で生産された希少価値の高いウイスキーです。世界中のウイスキーマニアが求めるため、現在かなり高額となりお目にかかることも多くありません。

ダークフルーツやダークチョコレートを思わせる香りと、40年の長い熟成による赤褐色に近い琥珀色が特徴的です。スモーキーかつドライオレンジのような深い味わいで、1口飲むだけで長い余韻を楽しめます。

ハイランドパーク ヴァルキリーは、限定3部作の「ヴァイキングレジェンドシリーズ」の第一弾のウイスキーです。ヴァイキング文化を色こく反映したボトルデザインは、北欧神話における女性的な存在「ヴァルキリー」をイメージしました。

熟したレモンの酸味と、甘みのある青リンゴを使用したスパイシーな甘みのある味わいです。

ハイランドパーク フルボリュームは、2018年より数量限定で販売されたウイスキーです。ウイスキー造り・音楽創作のどちらも「バランス」が大切という共通点から、ウイスキーのブレンディングを音楽創作のファインチューニングになぞらえて開発しました。

バニラやココナッツのようなまろやかな甘みのある香りと、クリーミーなバニラとスモーキーさのある味わいが感じられます。テーマである「バランス」のとれた味わいが、特徴です。

ハイランドパークらしい、ほのかな甘さと華やかなピート香を楽しむなら「ストレート」がおすすめです。甘みがありバランスのよい味わいのハイランドパークウイスキーは、初心者でも飲みやすく作られています。水や氷などを加えず常温で楽しむストレートは少し刺激が強いため、チェイサーを忘れずに用意しましょう。

優しい口あたりとスパイシーな後味は、1口飲むだけで長く楽しめます。ハイランドパークのウイスキーは元々甘くまろやかな味わいのため、お酒に強い方はまずストレートで飲むことがおすすめです。

ストレートだと刺激が強いと感じる方や、よりいっそう甘みを強めたい方には「加水」がおすすめです。加水するとより甘味が強くなり、シェリー樽からの甘い華やかな香りがいっそう広がります。

加水により白ワインに近い味わいになり、食中酒としても楽しめることが特徴です。ビート香が少し薄まりフローラルな香りが濃くなるため、ビート香が苦手な人でも楽しめます。

食事やおつまみとウイスキーを嗜むなら、氷を足して味わう「ロック」がおすすめです。冷却されるためストレートよりも香りが薄まりますが、華やかな香りは柔らかく残ります。食事の邪魔をしない程度の香りのため、食事・ウイスキーのどちらも楽しめるでしょう。

また舌触りがストレートと異なり、ひんやりと冷えてとろりとした感触です。口に入れた瞬間は少し苦味がありますが、喉元を過ぎると香りと甘味が広がります。

本記事では、ビターな甘味が特徴のハイランドパークのウイスキーについて紹介しました。華やかな香りと柔らかい甘味のため、初めて飲む人でも飲みやすいことが魅力です。この記事を参考に、数あるハイランドパークのウイスキーの中から自分の好みに合う商品を探してみてください。