経済小説おすすめ25選｜ビジネス小説や金融小説・名作小説も紹介！

経済小説とは、日本経済の問題や事件を扱う作品や、企業に務める主人公の生き様を描く作品を通して経済を学べるビジネス小説です。知識として学ぶものがとても多く、ビジネスマン必読となっています。

しかし、経済小説と言ってもさまざまなジャンルの本が出版されており、どれを選べばいいかわかりにくいですよね。今回は、そんな経済小説の選び方やおすすめの経済小説を紹介しています。

この記事を読めば、自分が読みたい経済小説の探し方がわかります。ビジネス小説や金融小説、経済小説を読んだ経験のない初心者でも読みやすい本も紹介しているので、ぜひ最後まで記事を読んで、今の自分に必要だと感じる経済小説を読んでみてください。

「金融・銀行」関連の内容は経済小説では王道で、さまざまな本が出版されています。普段生活していてはなかなか目にしないような大きな額が動いたり、見られない裏側を楽しんだりできるのが魅力です。

経済小説を読むのが初めての方も、まずは「金融・銀行」ジャンルから読んでみるのもおすすめ。たとえば金融小説として有名な『巨大投資銀行』、TVドラマ化された半沢直樹シリーズの原作に当たる『オレたちバブル入行組』などが挙げられます。

「公務員」関連の経済小説は、脱税や節税に関する内容など、読みすすめるほどにハマっていく内容です。ストーリー展開も楽しめるので、わかりやすい経済小説を探している方にもぴったり。ほかにも、市役所職員がテーマパーク再生に挑む「メリーゴーランド」も「公務員」関連でおすすめです。

経済小説をこれまでたくさん読んできて、次は何を読もうと考えている方におすすめなのが、「海外企業」の経済をテーマにした小説です。ウォール街やシリコンバレーの話、香港の脱税スキームなどを書いた本がたくさんあります。これまで読んだ経験のないスケールの話が楽しめます。

女性ならこれまでの金融や公務員とは違った雰囲気で、「ファッション」関連の経済小説を読んでみてください。バリキャリに憧れる方なら、主人公が有名ファッションブランドのバイヤーとして働く「ランウェイ」がおすすめです。

ほかにも、大手婦人服メーカーを舞台にした「アパレル興亡」も人気があります。

ビジネスマンには、共感しやすい経営・企業組織が題材の小説がおすすめです。会社の組織で働いている方にとっては、身近に起こりうる内容でどんどん読み進められます。リアルでハラハラするような内容からエンタメ性の高いクスッと笑えるような内容まであるため、幅広い方に受け入れられています。

会社に対して不満や疑問を感じている方は、ぜひチェックしてください。

「企業組織・仕事観」をテーマにした経済小説は、毎日仕事を頑張るビジネスマンにおすすめのテーマです。営業や販売など自分の職種と共感できる内容なら、仕事に活かせて勉強になる内容もあります。ただ楽しむだけでなく、自分の仕事に役立つ経済小説を読みたい方におすすめのテーマです。

「異業種もの」をテーマにした小説は、大手石油会社・ヘッドハンター・マスコミなど、知らない世界や違う人の人生を疑似体験できるジャンルです。自分の知らない世界を見たい方におすすめ。仕事と家の往復だけでは知ることのできない世界を、小説を通して疑似体験したい方に人気があります。

「経済史」をテーマにした経済小説は、日本や世界の歴史に興味がある方におすすめのテーマです。経済を通して、日本や海外の歴史を学べます。過去の日本と今の日本との違いを楽しめるのが特徴です。

エンターテイメント性が高いため、ただ単に読み物として楽しめる経済小説を探している方にも適したジャンル。近代史と密接に関わる経済関係を描いた名作『海賊とよばれた男』が代表的です。

女性が主人公の経済小説は、男社会で必死に頑張る女性の生き様や、仕事と恋愛・子育て・結婚などの両立を楽しめます。自分だったらどうするか、主人公の選択に対しどう思うかなどを考えながら読みすすめられるのが魅力。

おもしろい経済小説を探している女性におすすめしたいテーマの1つです。

池井戸潤は、ドラマにもなった「半沢直樹」でも知られている経済小説を代表する作家です。小さな企業の社長や銀行員などサラリーマンの姿を描く経済小説は、感情移入しながら読めます。

経済小説を読んでみたい初めての方にもおすすめしたい作家です。6の物語を収録した短編集「かばん屋の相続」は初めてでも読みやすくおすすめ。

高杉良は、経済小説の巨匠とも呼ばれる作家で、数々の作品を生み出しています。出光興産・セントラル硝子・安田火災海上保険（現：損害保険ジャパン日本興亜）・武富士など有名な企業がモデルになった作品が多くあるのが特徴です。ぜひ、気になる企業から読みたい本を探してみてください。

楡周平は、2005年あたりから経済小説をメインに執筆するようになった作家です。場面の展開が多いながらもわかりやすく書かれた作品もあり、経済小説初心者でも気軽に読み始める作品もたくさん。

サイバーテロ・銀座のクラブ・物流企業・フランチャイズなどさまざまなテーマのビジネス小説が多いため、飽きずにいろいろな本が読めます。

経済小説が難しそうだと感じる方は、ドラマ化・映画化された作品を選ぶと気軽に読み始められます。一度見た経験のある内容なら、話も理解しやすいのが特徴です。真山仁の「ハゲタカ」や池井戸潤の「半沢直樹」がおすすめ。

映画化された作品なら、豪華キャストで映画化された「海賊とよばれた男」が若い女性にも人気です。

当時の経済の様子なども勉強できる実話モデルの作品もおすすめです。今のもどかしい現状を打開できるヒントがたくさん詰まっています。ビジネスマンだけでなく、歴史や偉人伝記などノンフィクション作品が好きな方でも楽しめます。

経済小説の中でも、中学生が主人公の本「おカネの教室」なら若い世代でも読みやすいためおすすめです。リーマンショックから長期投資などお金に関する知識を幅広くカバーしています。

楽しく読みすすめながらお金の勉強をしたい方にぴったりの一冊です。子どもに読ませたいと親がプレゼントとして贈るケースも増えています。

小さいサイズの文庫本なら、カバンにサッと入れて持ち運びもしやすいため、通勤時などに気軽に読めるのも魅力です。ただし、文庫本は新刊がでていない場合も多く、出版から3年ほど経ってから文庫本として販売されます。

新刊を手軽に読むなら電子書籍もおすすめです。たくさん買えるので、いつでも好きな本が読めます。

日本国内だけでなく、海外小説を読んでみるのもおすすめです。海外小説にも経済や企業、株などについて詳しく書かれた作品が揃っています。マイケル・ルイスやジェフリー・アーチャーなど、海外の小説家による経済小説を読んでみてください。

2023年度の新刊で話題を集めている経済小説は、高杉 良氏著作の『転職』です。業界をまたいで転職を繰り返しながら社長を目指した男性の物語で、モデルは著者の娘婿。外資コンサルタント業に就職して活躍し、持ち前のマーケティングのノウハウを活かして立身出世を志します。2023年5月発表作品です。

経済小説は、金融や銀行などの裏側を知れたり、サラリーマン人生に役に立つ知識を学べたりできるのが特徴です。ただの読み物としてだけでなく、知識を増やすために読めるので、ぜひ気になる経済小説を読んでみてください。