塩まくら（塩枕）おすすめ8選｜デメリットや効果は？ダニ退治の方法や捨て方も！

ここ数年の夏は異常な気温を更新し続けており、寝苦しい夜に悩んでいる方も多いですよね。少しでも涼しく快適に寝られるようにと冷涼グッズが毎年発売されていますが、最近では昔から使われてきた塩まくら（塩枕）が見直されています。

塩まくらとは、枕の中材に綿などの代わりに塩が詰められている、いたってシンプルな枕です。塩には熱を奪う性質があるので、頭や首周りの太い血管を冷やし、涼しく寝られる“頭寒足熱”の理にかなった枕といえます。ほかにも塩まくらにはさまざまな効果があり、知れば知るほどその魅力を感じられます。

そこで今回は、塩まくらのメリット・デメリットや使い方、おすすめ10選を紹介していきます。また、気になる塩まくらのお手入れ方法やダニ退治の仕方、古くなった塩まくらの捨て方も解説します。ぜひ最後までご覧ください。

まず、塩は冷やす性質があります。現代のように簡単に氷が手に入らない昔は、氷まくらの代用品として塩枕で熱を冷ましていたようです。塩まくらを触ってみて分かるように、穏やかにひんやりするので、一定時間体に当てておくにはちょうどいい冷却効果をもたらしてくれます。

そのほかにも特に女性に嬉しい効果があります。適度な硬さとひんやり冷たい塩まくらを使用すれば、肩周りの負担をやわらげて首や肩の筋肉の緊張をほぐせます。毎日の生活をより快適に送るため、塩まくらで首・肩の緊張を緩和して朝までぐっすり安眠を目指しましょう。

冷やすのであればアイスまくらでもいいのでは？と思いますが、アイスまくらとの大きな違いは冷え方にあります。アイス枕は凍らせるので、刺激が強く温度調整が難しかったり、使い方を誤ると凍傷の恐れもあります。その特性から、発熱時など急速冷却時には向いています。

いっぽう塩まくらはマイルドな冷却効果があるので、ゆっくり“いい塩梅”で冷やしてくれるところが特徴です。

ここまで塩まくらに見込まれる嬉しい効果を挙げてきましたが、メリットばかりではありません。やはりそこは天然素材のため、使用前に理解しておかなければならない点は以下のとおりです。

• 塩なので寝心地が硬い（柔らかい枕を好むなら寝づらいと感じる可能性がある）
• 湿気を吸う（汗や空気中の湿気を吸うため固まる。ほぐして使用する必要性がある）
• 衝撃を与えると袋が破けて中身がこぼれる（丁寧に扱う）

一番の注意点は、塩まくらを使った翌日は乾かすなどして、固まらないようにします。なお、湿気を吸うものの、相当の水分がなければ塩が溶けたりしないので安心してください。

塩のみが充填されている塩まくらは、低すぎるうえ小ぶりなサイズとなっているので、通常は普通の枕に乗せて使用します。その際は首元に当てるようにすると、冷涼感を得やすくなります。ただ、寝ている間にズレてしまう場合もあるので、その場合は寝返りを打てるほどのロングサイズをおすすめします。

塩まくらの価格帯は、500円程度のリーズナブルなものから何千円のものまでと、大きく幅があります。それは純粋に塩のみの枕なのか、はたまた高級な塩やそれ以外に添加されているものがあったり、カバーなど使用する素材によりけりです。

初めて利用するときは、安価なものをお試し感覚で購入してみてはいかがですか。

塩だけでもさまざまなメリットがありますが、ハーブや竹炭などが入っているものがおすすめです。カモミールやラベンダーなどのハーブは香りがよく、竹炭には消臭や湿気を取るなどの効果があります。

そうしたプラスアルファの素材が配合された塩まくらもあるので、好みに合わせて試してみてください。

創業160余年の老舗製塩メーカーである加能塩業株式会社の塩まくらは、徳島県産の塩のみを使用する徹底したこだわりと品質で高い信頼を得ています。驚くような良心的な価格は「少しでも塩まくらの効果を知ってもらいたい」との想いが伝わってきます。

縫製にも特別な加工を施してあるので、破れにくいので安心して使用できます。

ナイスデイの塩まくらは安心安全な瀬戸内海の塩を使用しており、極力固まりにくいよう不純物を取り除いてあります。また、カバーは綿100％なので、丈夫で肌触りがよく、いつでも気軽に洗えるので清潔を保てます。こちらは枕に乗せて使用するタイプなのでミニサイズになっています。

コージーカンパニーの塩まくらはとにかくデザインが豊富でかわいいので人気があります。こちらも枕の上に乗せて使用するタイプで、カバーは取り外して洗濯できます。自宅使用はもちろん、ギフトにもぴったりの塩まくらです。

竹虎の竹炭入りソフト塩まくらは、極細塩粒のため塩独特の硬さがなく、柔らかいのでやさしい寝心地が特徴です。また、竹炭の消臭・調湿効果も相まって快適に眠れます。こちらは単品使いや枕の上に乗せたり、二つ折りにしたりと自在に形を変えられるので自分好みに調整ができます。

塩枕がお店で見つからないといった声もあります。現在、塩枕が手に入る店舗はロフト・東急ハンズ・枕販売店です。残念ながら人気メーカーのニトリではたくさんの種類の枕を取り扱っていますが、塩枕はありません。

一番確実なのは、Amazon・楽天などの通販サイトで手に入れる方法です。種類も多くレビューなど参考になります。

常温でもひんやりしていますが、真夏の暑いときは冷蔵庫で冷やしてから使用するととても気持ちよく寝付けます。使用する2～3時間程度に冷やすのがベストです。冷やしすぎると固まってしまう場合があるので気を付けます。寝るときは首元にあてがうようにします。

また、あまりに暑い日などは塩まくらだけでしのぐには限界があるので、エアコンも適度に併用してください。

塩まくらは、一晩使用しただけでも湿気を帯びてベタベタしまうものなので、手間かもしれませんが毎回乾燥させる必要があります。天気のいい日は天日干しがいいですが、雨の日などは電子レンジやドライヤーで乾燥させましょう。

梅雨時期などは特にじめじめするので、布団乾燥機を使えば寝具一式カラッとするので、カビの抑制やダニ退治もできておすすめです。

どのメーカーも、使用期限は1年もしくは2年程度としています。目安としては、湿気をあまり吸わなくなったり、固まりがほぐれにくくなったなど、機能性で劣り始めたら限界です。特に市販品は構造上、一度内袋が破損するとその時点で使用できませんので、少しでも長く使うには丁寧に扱うように心がけましょう。

塩まくらとしての役目を終えたとしても、塩自体はまだ生活のなかに役立ちます。乾燥ハーブや精油を混ぜてバスソルトにしたり、掃除機をかけるときにカーペットに撒いておくとホコリが取れやすくなります。また、瓶に移し替えて消臭剤や湿気取りとして、トイレや下駄箱などに入れておくのもおすすめです。

ただ、塩だからと言って食用にするのはNGです。未使用の塩ならいいですが一度でも使用したものは衛生上よくありません。処分方法は、それぞれお住まいの地域の回収方法に従って処分してください。

塩まくらを手作りするのはいかがですか。簡単で自分好みの配合にできるのでおすすめです。

【用意するもの】

• 塩　1Kg（できれば焼き塩か岩塩）
• 不織布の布（塩を入れる内袋用）
• 綿やリネンなどお好みの布（外袋用）　

お好みでハーブなどを入れても素敵です。

【作り方】

1. 塩をフライパンで炒ってなるべく水分を飛ばす
2. 不織布の布に塩を詰めたら中身が出ないようしっかり縫い合わせる
3. 外袋となる布を作ったら、内袋を詰めて縫い合わせる

外袋は洗えるように、取り外しができるようにしておくといいですね。また、塩が古くなったら中身を取り替えられるところが手作りならではです。ぜひトライしてみてください。

塩まくらの魅力が伝わりましたか。塩がもたらす恩恵はさまざまです。今回は、塩まくらの安さ・使用感・お手入れ方法を中心にお伝えしました。塩まくらを存分に利用して、熱帯夜も快適・安眠で過ごしてください。