水筒にレモン水は危険？レモン水を入れられる水筒は？｜ステンレスについても

暑いシーズンになるとキャンプに登山・子供の部活など、さまざまな場面で水筒を持っている方を見かけます。水筒は冷たい飲み物を保管できるため、長時間経っても中身の温度が変わらずに飲める容器です。

そんな水筒の中にレモン水を入れて持ち歩いている方もいます。レモン水には体にいい影響を及ぼす効果があり、健康のため飲んでいる方も多いです。ステンレスボトルにレモン水を入れて持ち運びたい方もいるでしょう。しかし、プラスチックなら問題ありませんが、ステンレスボトルなど水筒の種類によってはレモン水の酸によって金属が溶ける危険性があります。

そこで今回は、水筒にレモン水を入れても大丈夫なのかを解説し、さらにレモン水を入れられる水筒・ポッカレモンを使ったレモン水の作り方などを紹介します。レモン水をマイボトルで持ち歩きたい方はぜひ参考にしてください。

レモン水を外に持ち歩くのには、さまざまなメリットがあります。レモンに含まれている酸味はクエン酸であり、運動後に増加する乳酸菌を抑えてくれる効果があります。そのため、通常の飲料水よりも疲れにくい体になりやすいです。

また、レモンのビタミンＣは抗酸化作用があり、美容効果や風邪予防にもなります。暑い夏のシーズンには十分に冷やして飲むのがおすすめです。冬のシーズンには、はちみつや生姜を加えてホットレモンにすると美味しいです。

レモン水を水筒に入れて持ち歩く人は大勢いますが、水筒の種類によってはレモン水を入れるのに適していないタイプもあります。レモン水を水筒に入れる時は、材質が金属で作られているタイプはおすすめしません。

その理由は、レモン水に含まれる「酸」です。酸は金属を溶かす性質を持っています。水筒の内側も金属で作られており、レモン水を長時間入れておくと金属が溶ける危険性が高いです。そのため、金属製の水筒にレモン水を入れるのは向いていません。

象印の公式サイトによると、ステンレス製のボトルにはレモン水以外にもお味噌汁やスープなどの塩分の多い飲み物や炭酸飲料・ドライアイス・牛乳・乳飲料・果汁は入れてはいけない、とあります。また、果肉やお茶の葉なども詰まりや漏れの原因になります。

銅が含まれているボトルを使う場合は、傷がついている状態で使用しないでください。中の飲み物に銅が溶けて、中毒症状が起こる危険性があります。使用する前に傷がないか、必ず確認しましょう。また、洗う時はやわらかいスポンジを使うと、ボトルの中の傷を防げます。

レモン水を入れるのに適している水筒は、プラスチックで作られているタイプです。プラスチックは、金属と違って酸で溶ける心配がありません。保冷機能はないですが、酸に強い水筒なので長時間レモン水を入れておいても問題なく、味の美味しさをそのまま保てます。

最もおすすめの水筒は、クリアボトルタイプのものです。レモン水の中に輪切りのレモンを入れると見た目がきれいになり、クリアボトルであれば中身が見えておしゃれな水筒が完成します。見た目も味もよくて一石二鳥です。

レモン水害が入れられるかどうかは、メーカー・製品によって異なります。ここでは、有名メーカーに絞って具体的にご紹介します。ぜひ参考にしてください。

サーモスの保冷炭酸飲料ボトルでは、レモン入りのソフトドリンクはもちろん、レモンサワーやビールといった炭酸水も入れられます。そもそも、密閉性の高さが特徴のステンレス製魔法瓶の場合、炭酸水を入れるとガスが充満してしまいボトル内の圧が上がるため炭酸水が入れられません。

ですが、サーモスの保冷炭酸飲料ボトルでは圧を抜く構造が加えられています。長時間冷たいまま持ち運べるので、炭酸のレモン水などを入れるのにもおすすめです。

象印の水筒については、スポーツドリンクOKとの表記があります。一方で、レモン入りのドリンクについての公式の言及はありません。ですが、スポーツドリンクに含まれる塩分をしっかりブロックする技術として、汚れがつきにくくサビにも強い『ラクリアコート＋（プラス）』が採用されています。

レモンによるサビには強そうですが、レモン水については公式に記載はないため、使用の際は自己責任のうえで検討してください。

タイガーの水筒にもレモン水を入れられるようです。タイガー魔法瓶オンラインストアの公式X（旧Twitter）にも書かれているので、安心してレモン水を入れられます。ただしレモンの果肉は入れないでください。

レモン水の作り方はいくつか存在しますが、市販で購入できるポッカレモンを使った作り方が簡単です。毎回レモンを搾るのは時間と手間が掛かるため、時間と手間を大幅に短縮できるポッカレモンがベストです。

作り方は、最初にコップを用意して水を約200ml入れます。その水の中にポッカレモンを約10～20ml入れて軽くかき混ぜたら完成です。非常に簡単なため、誰でも問題なく作れます。ポッカレモンを30ml入れると極端に酸っぱくなるため気を付けましょう。

そのまま飲んでも美味しいレモン水ですが、はちみつを加えるとさらに美味しいはちみつレモン水になります。はちみつレモン水の作り方も非常に簡単なため、より美味しくレモンの味を堪能したい人におすすめです。

作り方は、まずマグカップを用意し、その中にはちみつとレモン汁を大さじ1杯ずつ入れます。その後にお湯150ccを入れ、はちみつが溶けるまでしっかりかき混ぜたら完成です。簡単なので、初めて作る人でも問題なくできます。

塩レモン水は、手作りできるスポーツドリンクとしても知られています。自分好みに調節しながら、手軽にフレッシュな味わいを楽しめます。作り方を紹介するので、ぜひ試してみてください。

まず、ピッチャーなどのボトルを用意して水1L・レモン果汁を大さじ1を入れます。次に、砂糖を大さじ4・塩を小さじ1/2を少量のお湯で溶かし、ピッチャーに混ぜ入れて完成です。砂糖はハチミツでも代用可能です。お好みで砂糖やレモンの量を調節しながら、冷やしたり氷を浮かべてお召し上がりください。

水筒があれば自分の好きな飲み物を入れて外出できるため、持っていると便利です。しかし、飲み物の種類によっては水筒に適していないものもあるため気を付ける必要があります。水筒を購入する時は、飲み物に合ったものを選びましょう。