新世代を切り開く日本酒「紀土」を楽しもう

「紀土」は、和歌山県の北部沿岸で作られている日本酒です。和歌山県の日本酒は甘口のイメージが強いですが、「紀土」は切れ味鋭く、爽快感を味わえる日本酒です。「紀土」の日本酒は多くの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

「紀土」の日本酒は和食によく合うものが多いですが、中にはスパークリング日本酒などもあります。洋食を食べる際に合わせた日本酒も作っており、日本酒と和食という枠から飛び出した商品があり、注目を浴びている酒造です。

「紀土」の選び方を中心に、実際に飲んでみた口コミを合わせてご紹介します。こだわりや日本酒の最先端を行く平和酒造にも焦点を当ててお伝えします。

昭和3年に創業された「平和酒造」は、戦争による幾度の廃業の危機を乗り越え、「平和な時代に酒造りができる喜び」から取られています。戦後は休業を余儀なくされたものの、10年後に再開をしました。しかし、一度休業した酒蔵を自力で立て直すのは難しく、大手メーカーの桶売り蔵として自社ブランドは細々と販売するに留まりました。

その後、自分達が造りたい物を造ろうという想いから自社ブランドに力点を置き始め、現在では、自社ブランドが主力商品になっています。

「平和酒造」のこだわりは、何といっても良質な湧水になります。 口当たりが優しく、切れのいい酒質はこの良質な軟水の湧水から来ています。日本酒にも、冷えた湧水を表現し、飲みごたえよりも飲みやすさや口の通りのよさを大切にこだわりぬいた日本酒です。 また「次世代のスタンダード」になる酒を作るべく、若い飲み手にもおいしいと感じてもらえる日本酒を日々研究し、作りあげています。

「紀土」は「紀州の風土」のイメージと子供のように自由に天真爛漫、若い飲み手を育てていきたい思いから命名された日本酒です。

純米・純米吟醸・純米大吟醸の3種類をレギュラー販売しており、味・風味がそれぞれ異なるタイプのお酒です。季節限定商品もあるので、季節に合った日本酒を楽しむことができます。

「紀土 無量山 純米吟醸」は2020年の「IWC（インターナショナル・ワイン・チャレンジ）」において最優秀賞「チャンピオン・サケ」を受賞した、世界が認めた日本酒です。

清爽な香りとビードロのような滑らかな口当たりが飲みやすく、甘みときめの細かい酸味を感じられます。飲んだ後の余韻も短すぎず長すぎず、丁度いいポイントを押さえています。

「平和酒造」は日本酒だけでなく、クラフトビールも製造しています。「次世代のスタンダード」になるお酒を考え、若い飲み手を意識し、飲みごたえよりも飲みやすさを追求したクラフトビールです。

苦みが少なく、柔らかい口あたりと喉通りの良さからビールが苦手な方でも飲みやすいと年々人気になっています。

「紀土」は飲みやすさにこだわった日本酒です。実際に飲んでみた方の声も参考にして好みの銘柄を見つけてください。

「飲みやすい」「おいしい」「飲み飽きない」と、プラスの言葉が多く寄せられています。レビューの中には、「主張が強いお酒」という声もあるため、食事に合わせるというよりは簡単なおつまみと一緒にお酒を楽しむこともおすすめと言えます。

「紀土」には純米酒・純米吟醸・純米大吟醸の3種の日本酒があります。それぞれ特徴が異なり、「風味や味わいも変わってきます。米と米麴、水だけを使ったものを「純米酒」といいます。

純米吟醸酒と純米大吟醸酒の違いは、お米の削り具合です。純米吟醸酒は精米歩合が60％以下、純米大吟醸酒は50％以下と定められています。このように日本酒は、どのくらい米を削るのかによっても味わいが変わります。

純米吟醸酒は、クリアな味わいと華やかな香りのバランスの良さが魅力です。そしてさらに米を削った純米大吟醸酒は、よりクリアな味わいを楽しめる銘柄が多いです。

味わいで選ぶときは、甘口・辛口で選ぶ方が多いと思います。辛口なら『紀州の風土』〜特別純米 カラクチキッド〜がおすすめです。女性に人気のものはフルーティな味わいの『紀土 純米大吟醸』です。夏らしい期間限定酒なら「夏ノ疾風」が清涼感あるすっきりした味わいの日本酒です。

甘口・辛口以外にも米の風味や苦み、酸味などもあるので、飲み比べてみることをおすすめします。

「紀土」には、若者が飲みやすくなるように想いを込めて考案されたスパークリング日本酒も販売されています。『紀土 スパークリング Sparkling 純米大吟醸』は、落ち着いた爽やかな香りと絹ごしのような繊細な口当たりで、かつ細やかな微炭酸が特徴的です。

少し変わった日本酒が飲みたい方やイベントで日本酒をもっていって話題にしたい方などにおすすめです。また、普段日本酒は飲まない方もスパークリングで飲みやすいので、手土産にも喜ばれます。

贈答用を考えている場合は、専用の化粧箱があります。「紀土」の一升瓶が１本入るので、見栄えもよく丁寧な贈答になります。1.8L用と720ml用どちらもあるので、用途に応じて使ってください。

「紀土」のお酒は酒造直売・公式オンラインショップがありません。直接手に取って、商品を選ぶ際は、小売店へ足を運ぶといいでしょう。和歌山県の酒造なので、関西・中部圏のお店に置かれています。

ネットで購入する場合は、小売店のオンラインショップ・楽天などの大手オンラインショップを利用することで郵送で購入することができます。

スッキリと済んだ味わいで、余韻が後に引かない「紀土」は、食中酒として楽しむことをおすすめされています。香りも強くなく、穏やかなので料理の邪魔をしません。また、さらりとした飲み心地は料理の素材を引き立たせる効果もあります。

和食には刺身、洋食にはカルパッチョのようなあっさりとした料理がおすすめです。香り高い大吟醸はワイングラスに注いで楽しむのもおすすめです。

また、食事以外にも夕涼みをしながら縁側で軽く嗜むことも一興です。軽いおつまみや塩味のおつまみと一緒に楽しむことで、「紀土」のおいしさを感じることができます。

「紀土」のお酒はさらりと飲みやすく、年代問わず若い方も飲みやすいと評判のお酒です。特に爽快感ある夏季限定の「夏ノ疾風」は、和食によく合います。「紀土」は本来、食中酒として販売されているので、ぜひ、食事とともに「紀土」を楽しんでください。