夢枕獏さんの小説おすすめ12選｜作風や代表作を紹介！キマイラ・陰陽師シリーズなど

『キマイラ』シリーズや『神々の山嶺』など、多くの名作を生み出している夢枕獏さん。代表作の1つ、安倍晴明を題材とした『陰陽師』シリーズは、晴明ブームを巻き起こす程の大人気シリーズとなっています。

日本SF大賞や吉川英治文学賞など多くの大賞も受賞しており、書店や図書館など本が集まる場所には必ず書籍が置かれるほどの有名な人物です。本屋に通う事が多い方なら、一度は名前を見かけた事があるのではないでしょうか。

今回は、そんな夢枕獏さんの小説の選び方やおすすめ小説について紹介します！夢枕獏の小説を読んでみようと考えている方は、ぜひ参考までにご一読ください！

本人いわく「エロスとバイオレンスとオカルトの作家」だという夢枕獏さん。その言葉通り、夢枕獏さんの作品はエロ・グロ・バイオレンスなものが多く、読書好きでも人を選ぶ作品となっています。

しかし全てがそうした作風というわけではなく、なかには少女向けや10代の若者向けのライトな作品も存在しています。また格闘小説に長けた作家としても有名で、読書好きだけではなく格闘技ファンからも高い評価を集めている作品が多く存在します。

いろいろなジャンルを書く夢枕獏さんですが、本人も言っているとおり、彼自身が1番得意とする作風は「エロスとバイオレンスとオカルト」となっています。夢枕獏さんの小説を選ぶのに迷った方は、まずはこの作風にあてはまる作品から読むといいでしょう。

『サイコダイバー』シリーズと呼ばれる『魔獣狩り』シリーズは、この代表格です。

夢枕獏さんの作品には多くの人気シリーズが存在します。『陰陽師』や『キマイラ・吼』シリーズは、その代表例にあたります。どちらも1980年代に刊行が開始され、未だに最新刊を出し続けている長編シリーズです。

完結しているシリーズを読みたい場合は『涅槃の王』シリーズがおすすめです。全7巻のシリーズのため、長すぎず短すぎないちょうどいい巻数で読みやすいのではないでしょうか。

夢枕獏さんの作品の中には、多くの受賞作が存在します。文学系の大賞からミステリーやSFといったジャンル毎の大賞、長編だけではなく短編小説にまつわる賞も受賞しています。

なかでも有名なのは『上弦の月を喰べる獅子』・『神々の山嶺』・『大江戸釣客伝』の3作品でしょう。特に『大江戸釣客伝』は、泉鏡花文学賞・舟橋聖一文学賞・吉川英治文学賞と3つも賞を受賞しています。夢枕獏さんの代表作とも呼べる作品です。

夢枕獏さんの短編を読んでみたいという方は、短編集をチェックしてみましょう。『呼ぶ山 夢枕獏山岳短篇集』や『悪夢喰らい』など、夢枕獏さんの作風が大きく活きた短編集がいくつも刊行されています。

またデビュー当初に刊行された短編集『猫弾きのオルオラネ』は、大人向けの童話のような作品が集められた1冊となっており、他の人気作品では見られない夢枕獏さんの作品を読めます！一風変わった夢枕獏さんの作品を読みたい方にもおすすめです。

夢枕獏さんの人気シリーズ、その代表格として有名な『陰陽師』。同時に、順番がわからないシリーズとして有名な作品にもなっています。というのも『陰陽師』は、その全巻において巻数が設けられていないシリーズです。

ひとまず初めてこのシリーズを読む方は、『〇〇ノ巻』といったサブタイトルがない『陰陽師』を読んでください。そちらが1巻目です。単行本・文庫本両方で刊行されていますので、手に取りやすい方で読むといいでしょう。

夢枕獏さんの作品の中には、映画化やドラマ化した作品が多数存在します。『餓狼伝』・『陰陽師』・『神々の山嶺』がその代表例です。『神々の山嶺』は、『エヴェレスト 神々の山嶺』の名で映画化しました。

『餓狼伝』は映画化だけではなく、漫画やゲーム化もしています。『陰陽師』にいたっては漫画化・ドラマ化にくわえ、続編映画の放映も行われています。大迫力の演出を楽しみたい方は、夢枕獏さんの映像化作品に触れてみるといいでしょう。

エロとバイオレンスとオカルトを中心に伝奇ものや格闘小説、さらにはそれとは真逆の大人向けの童話風小説まで、多くのジャンルの名作を生み出してきた夢枕獏さん。自分にあったジャンルの夢枕獏作品と出会えれば、忘れられない1冊として心に残ることは確かでしょう。ぜひこの記事で紹介した小説の選び方やおすすめを参考に、お気に入りの夢枕獏さんの作品を見つけて楽しんでください！