シングルトンウイスキーのおすすめ7選！12年・18年の評価は？終売品も

シングルトンは北ハイランド地方で作られています。シングルトンはの最大の特徴は、シングルモルトウイスキーでありながら蒸溜所が複数存在する点です。

近年シングルトンを作っている蒸溜所は、ダフタウン蒸溜所・グレンオード蒸溜所・グレンダラン蒸溜所の3つです。蒸溜所ごとにエリアを絞ったマーケティングを行っており、地域の特性に合った味わいのウイスキーを製造しています。

こちらの記事では、シングルトンウイスキーの特徴・主なラインナップについて詳しく解説します。おすすめのシングルトン7選もご紹介しますので、ぜひウイスキー選びの参考にしてください。

シングルトンは複数の蒸溜所で作られているという非常に珍しい特徴を持ったシングルモルトウイスキーです。近年シングルトンを製造している蒸溜所は主に3箇所で、これらはすべてディアジオ社が所有しています。

ディアジオ社は複数の蒸溜所でエリアごとにターゲットを絞った製品を製造し、それぞれの地域で愛される味わいを実現しています。そのため、同じシングルトンでもどこの蒸溜所で作っているかによって風味・味わいが異なります。

1896年に創業したダフタウン蒸溜所は、スペイサイドのダフタウン地区にあります。ダフタウン蒸溜所で造られる原酒の98％がブレンデッドウイスキー「ベル」に使用されているため、シングルトンとしてラベリングされるのは珍しいです。ダフタウン蒸溜所は欧州向けに製造していますが、日本でも販売されています。

1838年に創業したグレンオード蒸溜所は、ブラックアイル半島の付け根にある蒸溜所です。2006年にリリースした「シングルトン グレンオード12年」がアジアを中心に高い評価を受け、アジア向けに製造を強化しました。蒸溜所敷地内に自社の製麦所が併設されているのが特徴で、スコットランド内のさまざまな蒸溜所に麦芽を提供しています。

1898年に創業したグレンダラン蒸溜所は、スペイサイドのダフタウン地区にあります。20世紀初頭には国王にもボトルを献上しており、製造しているシングルトンはアメリカ向けです。ブレンデッドウイスキー「オールド・パー」の重要な原酒として使われていることで有名で、ほとんどがブレンデッド用に供給されています。

シングルトン発祥の場所であるオスロスクで製造されたシングルトン オスロスク。2001年に終売した初代シングルトンです。レーズン・ドライイチジクなどフルーツ系の甘い香りと、チョコレート・カラメルソースなどの甘いコクを感じる味わいが楽しめます。ダブルマリッジ製法で造られており、ウッディで長い余韻が特徴的です。

日本で販売されているスタンダードボトルであるザ・シングルトン ダフタウン。ヨーロピアンオーク・アメリカンオークで熟成させており、親しみやすい味わいが特徴です。風味全体がうまくまとまっており、飲み口はスムースです。12年はナッツの香りとフルーツの味わい、18年はバニラの香りとトフィーのような味わいが楽しめます。

アメリカ向けに製造されているザ・シングルトン グレンダラン。グレンダラン蒸溜所では作られた原酒の99%がブレンデッド用なので、シングルトンとして楽しめるのはザ・シングルトン グレンダランのみです。甘いバニラの香りと、フレッシュで爽やかな柑橘系の風味にはちみつを感じる濃厚でリッチな味わいが楽しめます。

ザ・シングルトン グレンオード18年はグレンオードシリーズの中で最上位のボトルです。シェリー樽・バーボン樽を使ってヴァッティングしており、IWSCでもいくつかの賞を受賞しました。リンゴ・イチゴジャムなどの濃厚で甘みを感じるフルーティーな香りと、ドライフルーツ・チョコレートを感じる濃厚な味わいです。

ダフタウンのボトルがリニューアルした際に追加されたシングルトン・オブ・ダフタウン モルト マスターズセレクション。熟成年数表記はなく、ノンエイジです。シェリー樽・バーボン樽で熟成された原酒をヴァッティングし、リング・レモンなど、フルーツの甘味をしっかり感じられる仕上がりになっています。

シングルトン・オブ・ダフタウン スペイ・カスケイドは、ノンエイジのボトルです。若さを感じさせないまろやかで深みのある味わいで、香ばしい風味が広がります。ビターチョコ・ラムレーズンなどのコクがあり濃厚な酸味・甘みとビスケットの芳醇さが特徴です。ブラウンシュガー・カラメルの甘さと苦さを感じられます。

ノンエイジボトルであるシングルトン・オブ・ダフタウン サンレイは、バーボン樽にて熟成した原酒のみを使用しています。バーボン樽由来のバニラ・はちみつ・カラメルなどの甘みを存分に感じられるため、甘い風味を楽しみたい方におすすめです。バーボンならではのバニラ・エステリーの香りも楽しめます。

こちらでは、シングルトンの口コミをご紹介します。実際に飲んだ方の口コミを見て、ウイスキー選びの参考にしてください。

シングルトンを実際に飲むと、飲みやすさを感じた口コミが非常に多いです。深みがありながらも甘みを感じられるため、ストレートで楽しんでいる方も多く見られました。万人受けする味わいなので、初めて試す方にもおすすめです。

シングルトンのおすすめの飲み方はストレートです。シングルトンは全体的にマイルドな飲み口で、スモーキーさやピーティな風味が弱いためストレートでも美味しく飲めます。

また、炭酸を加えるとフルーティーな風味が強くなりスモーキーさも立ち上がってくるため、ハイボールで飲んでも美味しいです。特にウイスキーを飲み慣れていない方はハイボールから入ると飲みやすくなります。

シングルトンは全体的に甘い風味・フルーティーな香りが特徴的です。そのため、同じような特徴を持ったものを選ぶとお気に入りのものを見つけやすくなります。

シングルトン好きな方におすすめなのが、グレンギリー・クラガンモア。スコットランドのハイランド地方で製造されているグレンギリーは、フルーティーな風味とバニラの甘い香りが特徴です。クラガンモアは、クセのない飲み口ではちみつ・リンゴ・洋ナシの甘みとを感じられます。

おすすめのシングルトン7選をご紹介しました。複数の蒸溜所で作られるシングルトンは、少し変わった珍しいタイプのウイスキーです。ぜひこちらの記事を参考にして、お気に入りのシングルトンを見つけてください。