サイコパス映画おすすめ22選｜日本を代表するのは？邦画・洋画どちらも紹介

ヘビーな恐怖を求める人には、サイコパス系映画がおすすめです。ホラー系ジャンルの中でも、理解不能な人間によってもたらされる恐怖がサイコパスな映画の大きな魅力です。

常軌を逸した変貌を見せたり、異常な猟奇性を発揮したりといった、常人からは理解しがたい狂気的さは、一度見ると記憶に刻まれる強烈さがあります。幽霊やモンスターのような、あきらかな異なる存在ではない、一見自分の身近にいそうな人間の中に潜む異常性があるからこそ、おぞましさを感じます。

今回の記事では、そんなサイコパス映画の種類や選び方をご紹介します。また、日本で人気のおすすめ邦画だけでなく、洋画のサイコパス映画もご紹介するので、最後までご覧ください。

ホラーと近しい立ち位置のサイコパス映画。幽霊や怪物のような明らかな人外相手の恐怖とは異なります。一見どこにでもいそうな普通の人間が、その中身が理解不能であるからこそ起こる齟齬による恐怖がサイコパス映画の魅力です。

ゾンビなどによるスプラッタホラーのような画面的な派手さではなく、サイコパスの思考による「違和感」「ずれ」が、徐々に忍び寄ってきます。話が通じない・分かり合えないのがどれほど恐ろしいかをじわじわと感じさせるので、真綿で首を締められるような奇怪さを覚えます。

予想しにくい思考回路で恐怖の対象が行動するので、脅かしがくるぞくるぞ、といった心構えがしづらく緊張感をもって映画を楽しめます。

共感性の低さや、善悪の判断があやふやで、常人からは思ってもみない恐ろしい行動に慄くサイコパス映画。洋画・邦画共に魅力的なタイトルがあふれています。

洋画では、優秀な医師の肩書がありながら殺人鬼である男とFBI捜査官女性の対決を描いた『ハンニバル』が有名です。ほかにも、作家とそのファンを名乗る優しい女性の邂逅から始まる狂気にあふれた『ミザリー』、どこか幻想的な物語と美しい映像が特徴の『パフューム ある人殺しの物語』など、さまざまなタイプが存在します。

邦画では、生命保険をめぐり繰り広げられるじっとりとした恐怖を描いた『黒い家』、失踪した容姿端麗な娘の正体へと迫る、美しさと恐怖が混在する『渇き。』などがあります。

物語の要となるサイコパスは、その異様さに説得力を持たせる必要があります。そのため、サイコパス役をどんな方が演じているかをチェックしておくと、クオリティの高いサイコパスを楽しめます。

多数のサイコ役を好演してきた「ジャック・ニコルソン」や「ジャレッド・レト」「キャシー・ベイツ」などは有名です。邦画では松たか子・大竹しのぶ・香川照之などの実力派俳優が、いずれも異なるタイプのサイコパスを見事に演じきっています。

一口にサイコパスといっても、じっとりと忍び寄るような恐ろしさ・カラッと乾いた空気間の中で見せつけられる狂気など、その見せ方は作品によって異なります。見せ方はその映画を撮る監督によって特徴があります。自分の好みの映像作品がある場合は、その監督がサイコパス映画を公開していないか確認してみましょう。

サイコパス映画の中には、実際に起こった事件・出来事がモデルになっているものも少なくありません。かの名作、ヒッチコックの『サイコ』が、エド・ゲイン事件をモデルにしたのは有名です。

映画全体を通してモデルになっているものだけでなく、エッセンスとして一部の要素だけ取り入れているものもあります。そうした背景を知れば、より作品を深く楽しめます。日本映画で猟奇殺人を描くのが『ミュージアム 』です。

刑事である主人公は猟奇殺人事件の捜査をしています。謎を追ううちに犯人がカエルのマスクをかぶった男だと気づきます。犯人を追い詰めていきますが、次第にカエル男の仕組んだ罠にハマっていき窮地に陥るサイコスリラーです。

膨大な中から楽しめる作品を選び出すのは至難の業です。そんな時は、映画賞を受賞した作品を選ぶと外しにくくなります。何らかの部門で秀でた作品が受賞できるといった条件をクリアしているので、一定以上のクオリティの作品である折り紙付きです。特に気になる部門の賞からチェックすると自分向きのものが見つけやすくなります。

サイコキラーが出てくる作品を3つ紹介します。まずは、『アングスト/不安』です。刑務所から世に決して放出してはならない狂人が出所し、その後の異様な行動が人々を震撼させます。激しいカメラワークと不快な音楽も恐怖を倍増させる作品です。

『テッド・バンディ』は実際に存在した殺人鬼テッド・バンディを描いた映画です。30人以上の女性を殺害するサイコキラーで、実在の人物と思うと旋律が走ります。

8作ものシリーズが製作されるほど人気となった作品といえば『ソウ』です。猟奇殺人鬼ジグソウが自殺志願者など命を軽んじる人々を残虐な方法によって始末していきます。予測不能な展開が魅力のひとつです。

タイトルごとにレンタルをするだけでなく、最近は月額料金で自由に作品を楽しめる動画配信サービスも随分充実してきています。高い市場シェアを誇るNetflix・Amazonプライムビデオ（アマプラ）・U-NEXT以外にもサービスの種類が増えていて、動画配信サービスごとに特色が異なります。

どういったジャンルに強いのか、新作更新の頻度はどの程度かなども事前にチェックしておけば、長く満足のいくサービス利用ができます。

日本で公開予定のサイコパス映画の最新作を2本紹介します。ひとつは2023年5月12日公開予定のアニメーション作品『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』です。人間の心理状態が数値管理される近未来社会が舞台で、データによって管理統制される世界と予想を超えたストーリー展開を描きます。

もうひとつは2023年12月公開予定の『怪物の木こり』です。第17回「このミステリーがすごい！」大賞受賞小説を映画化した意欲作。三池崇史監督・亀梨和也主演のタッグも見どころです。

今回はたくさんの種類の中があるから、サイコパス映画の魅力・選び方を紹介しましたが、気になる作品は見つかったでしょうか。理解できない人間だからこその、ほかとは違った恐怖を味わえます。この記事を参考にして、ぜひ自分の気に入るサイコパス映画を見つけてください。