ヘッドライトは何ルーメンを選べばいい？登山・キャンプ向けのルーメン数の目安を解説！

キャンプ用ヘッドライトを選ぶならば、幅広いシーンで使える商品を選びたいですよね。ヘッドライトの使い勝手を左右する、最も重要な選び方のポイントがルーメン数です。最適な明るさの製品を選ばないと、夜のキャンプや登山を快適に楽しめません。

光量が大きいほど優れているように思われがちですが、眩しく感じやすくなるため、キャンプ場では使いづらくなってしまうんです。キャンプ初心者の方は、どんなルーメン数のヘッドライトを選んだらいいか、分からない方も多いですよね。

そこで今回は、ヘッドライトの光量の選び方のポイントや、似たような単位であるルクスとの違いを解説します。ヘッドライトのルーメン数選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ルーメン数とは、360度全方位に放出される光の量を表し、数値が大きいほど電球・ライトが明るいことを表します。リフレクターやレンズの構造の違いにより、ライトの光り方が変わってきます。そのため、同じルーメン数でも、照射角度により明るさが違うんです。

キャンプ場で使われるヘッドライトは、自動車のランプに比べて構造が単純なので、明るさの性能はルーメン数だけで表されます。高輝度LEDを搭載したヘッドライトは、ルーメン数が大きく明るい分、高価な製品が多いです。

複数のLEDライトが付いたヘッドライトの場合は、1個の電球のルーメン数で表されている場合があります。多眼ヘッドライトを購入する場合は、ルーメン表記もチェックしましょう。

実際の光の明るさは、ルクス（ルーメン÷平方メートル）で表されるので、光の投影面積によって明るさが変動します。同じルーメン数の光でも、照射角度が小さければ、光の面積が小さくなるので明るくなります。

そのため、明るいヘッドライトを選ぶ時は、ルーメン数だけでなく、照射面積も考慮しなければなりません。光の配列が複雑な自動車のランプでは、2,000ルーメンのライトの方が、8,000ルーメンの製品よりも明るくなる場合もあります。

LED電球を1個だけ搭載したヘッドライトの場合は、光の形状が単純な円形になるので、ルーメン数と照射角度だけで決まります。明るいヘッドライトを求めている方は、光量が大きく照射角度の狭い製品がおすすめです。

ヘッドライトのルーメン数により、最適な用途が異なります。キャンプ・登山で使う場合は、山道とキャンプ場の両方で快適に使える、100～300ルーメン程度のヘッドライトがおすすめです、

おすすめのルーメン数の目安表

ラテン語で光を意味する、ルクス（lux）は単位面積あたりのルーメン数で表され、数値が大きいほど明るく見えます。光源から離れるほど、光の投影面積が大きくなるので、照度が小さくなり暗くなります。

一定角度あたりの光の強さ（光度）を表すために、ルクスに距離の2乗を掛けたものがカンデラです。車検の保安基準で使われますが、キャンプ用のヘッドライトではほどんど表記されないので、気にする必要はありません。

キャンプ・登山用のヘッドライトを選ぶ時は、利用目的に合ったルーメン数の製品を選ぶ必要があります。ヘッドライトのルーメン数の選び方を理解した上で、自分の用途に合った商品を選んで、キャンプや登山を安全に楽しみましょう。