球磨焼酎人気おすすめ10選&飲み比べセット｜人吉の本格焼酎を味わう【熊本の米焼酎】

熊本県の南端にある人吉・球磨地区で作られ、全国でも愛飲者の多い球磨焼酎。球磨焼酎と一言で言っても全部で28の蔵元があり、それぞれで製法・味わい・風味が異なるため、さまざまな味の米焼酎を楽しめます。

約500年前から伝わる伝統製法を守り続け、杜氏の手で丁寧に作られた球磨焼酎は、軽い飲み口からコク深い飲み口までラインナップが豊富です。しかし、全200種類を超える球磨焼酎の中から自分好みの商品を見つけるのは難しいかもしれません。

そこで本記事では、球磨焼酎の特徴やおすすめ商品を詳しく紹介します。また、複数種類を楽しめる飲み比べセットや、球磨焼酎を本格的に楽しむ酒器についても触れていますので、球磨焼酎が気になっている方は参考にしてください。

球磨焼酎を製造する蔵元は全部で28蔵あり、それぞれで味わいや香りなどが異なります。球磨焼酎と一括りで行っても全200種類以上の銘柄があり、初心者向けのものから通好みのものまで豊富なラインナップが魅力です。

球磨焼酎は米焼酎の中でも特に品質が高いお酒として知られており、どの蔵元の焼酎も素晴らしい出来になっています。今まで飲んでいた米焼酎の常識が覆るほどの上質なものもあるので、米焼酎が好きなら1度は飲んでみるのがおすすめです。

フレーバータイプは香りの華やかなところが魅力です。日本酒の吟醸や白ワインに近い香りが味わえるので、日本酒・白ワイン好きの方におすすめです。フレーバータイプについては、後の項でもさらに詳しく紹介します。

ライトタイプはお米のほのかな甘みとすっきりした味わいを楽しめます。減圧蒸留と呼ばれる方法で造っていることが、風味の理由です。低い温度で蒸留を行うため、独特の匂いや雑味が抑えられ、飲みやすくなります。

常圧蒸留で造るリッチタイプは、コクと深みのある味わいが特徴的で、ライトタイプとは対照的です。焼酎らしい風味を求める方におすすめします。ロックやお湯割り、濃い味の料理と合わせるなど、しっかりした味と香りを活かす飲み方がぴったりです。

キャラクタータイプとは、主に樽熟成で造られた焼酎を指します。個性的な味や香りの焼酎が多く、ウイスキーに近い風味があるので、ウイスキー好きの方にもおすすめです。おいしい飲み方や合う料理については、後の項で詳しく紹介します。

昭和50年代から普及し始め、現在の主流になりつつある減圧蒸留法。減圧蒸留法は、蒸留器の気圧を真空ポンプで減圧し、低温でゆっくり蒸留する製法です。この製法で作られた球磨焼酎はマイルドで軽い口当たりの焼酎になります。

球磨焼酎らしい独特のクセは抜けてしまいますが、初心者でも飲みやすいものが多いので、焼酎を飲み始めて日が浅い方は減圧蒸留法の球磨焼酎がおすすめです。

古くから伝わる伝統的な製法の常圧蒸留酒。水の沸点が100℃の状態で起こる大気圧で作ります。常圧蒸留法で作られる球磨焼酎は、球磨焼酎らしい独特な香りと芳醇な味わいの焼酎に仕上がります。

クセが強いので、人によって好みがはっきり分かれてしまいますが、クセの強いお酒が好きな方にはぴったりなタイプです。これぞ球磨焼酎という焼酎が飲みたい方は、常圧蒸留法の商品を試してみましょう。

フレーバータイプは、香り高く華やかな味わいが特徴の球磨焼酎です。果実や花のような香りが漂い、味わいは軽く爽快なものが多くラインナップされています。オンザロック・水割り・炭酸割り・柑橘系カクテルで飲むのがおすすめです。

カルパッチョ・ハーブ料理・魚料理など、香りが際立つものが相性のいい料理として挙げられます。球磨焼酎に華やかな香りを求める方は、フレーバータイプを試してみてください。

キャラクタータイプとも言われる樽熟成は、香り高く濃厚な味わいが特徴のタイプです。個性的をキーワードに、特別な製法を用いて作られたものや樫樽で貯蔵・熟成して作られています。飲み方は濃厚な香りと味わいを活かすオンザロック・炭酸割り・ストレートがおすすめです。

生ハム・スパイスが使われたスパイシー料理が相性のいい料理として挙げられます。また、意外にもスイーツとの相性もいいので、アイスクリームやチョコ系スイーツと組み合わせてみましょう。

球磨焼酎はそのままグラスに注いで飲んでもいいですが、せっかく球磨焼酎を購入したのなら「ガラ」と「チョク」と呼ばれる酒器を用意しましょう。ガラはぽってりとした形状に細長い注ぎ口が付いた徳利、チョクは独特な形状をした一口サイズの猪口のことを指します。

ガラとチョクは球磨焼酎の伝統的な酒器なので、本格的に球磨焼酎を楽しむためには欠かせません。デザインが美しいため、ただ置いてあるだけでもおしゃれ感が演出できます。

球磨焼酎は、オンザロック・水割り・炭酸割りなど一般的な焼酎と同じ飲み方で味わえます。最近では氷を入れた酒器に燗をした焼酎を注ぐ「燗・ザ・ロック」、凍らせた焼酎をカクテルグラスで味わう「クールショット」など新しい飲み方も増えてきました。

しかし、球磨焼酎をしっかり楽しむなら、伝統的な飲み方である直燗を試してみましょう。直燗は、球磨焼酎を入れたガラを直火にかけて温める方法で、立ち上る香りやまろやかな飲み口は他の飲み方では味わえないと言われています。

熊本県人吉・球磨地区で作られている球磨焼酎について紹介しました。球磨焼酎は28の蔵元から非常に多くの銘柄が販売されており、それぞれが個性的な味わいとなっているのが特徴の米焼酎です。数ある中から好みのものを探すのは難しいですが、本記事を参考にしてお気に入りの球磨焼酎を探して味わってください。