ロード系ミニベロ（ミニベロロード）おすすめ10選｜折りたたみ・長距離走行など

ここ数年スポーツバイクがブームになっていますが、都市部を中心にミニベロが人気を博しているのをご存じでしょうか。コンパクトで小回りの利くミニベロは、日本の住環境にマッチした自転車として注目のアイテムです。

一方で、ミニベロは走行性能が心もとないのも確かです。通勤・買い物・サイクリングには不向きな場合もあります。そこでおすすめしたいのが、ロードバイク・ミニベロの特徴を合わせ持ったロード系ミニベロです。ミニベロロードとも呼ばれ、長距離も走りやすく折りたたみできて小回りがきくのが特徴です。

本記事ではロード系ミニベロの選び方・おすすめメーカー・おすすめ商品をご紹介します。盛りだくさんの情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

「ロード系ミニベロ」は通称で、ロードバイク・ミニベロの2タイプの特徴を合わせ持った自転車を指します。ロードバイクはドロップハンドル・多段階変速のロードレーサータイプ。ミニベロは大人向けの小径車です。

ちなみに「ロード系」とあるように、ニュアンスとしては「ロードバイク寄りの」といった表現なので、ドロップハンドルも絶対条件ではありません。

ロード系ミニベロの特徴をメリット・デメリットに分けて書き出すと下記の通りです。

《メリット》

• コンパクトで小回りが利く
• かわいさ・かっこよさを両立したスタイル
• 収納性に優れ、屋内保管できるものも
• 折りたたみ式が豊富
• ロードバイクゆずりの高い走行性能

《デメリット》

• ミニベロとしてはやや高額
• 走行性は大径車に及ばない
• ロングライドには不向き

DAHONは折りたたみ式の自転車の名門ブランドです。工具なしで素早く折りたためる独自技術DFS（Dahon Folding System）は、多くの折りたたみ式自転車に影響を与えました。

ロード系ミニベロのラインナップも充実しており、多段変速ギア付きで走行性もバッチリです。価格帯もリーズナブルです。

TernはDAHON創業者の息子、Josha Hon氏が2011年に立ち上げたブランドです。Ternのロード系ミニベロはドロップハンドル・ダイヤモンドフレームを採用した本格仕様です。

2016年には日本の路地をコンセプトにした“ROJI BIKE”シリーズを発表し、日本だけでなく世界的にも注目を集めました。

Bianchiはイタリアのスポーツバイク専門メーカーです。創業は1885年に遡り、自転車メーカーとしては世界最古といわれています。独特の「チェレステカラー」はブランドのアイコンであり、世界的に大人気です。

ミニベロでは小径車のLECCOを展開しており、電動仕様車もラインナップ。アルミフレームで軽快な走行性を楽しめます。

GIANTは台湾の自転車メーカーです。スポーツバイクを中心に展開しており、独自工法に基づいて設計したフレームを採用しているのが特徴です。軽量化を図りつつ優れた剛性も実現しています。

全体的にラインナップのデザインは控えめであるものの、質実剛健で高コスパ。予算を抑えつつ、最速を狙えるモデルが欲しい方にぴったりです。

RALEIGHは1887年にイギリスで誕生したスポーツバイクの名門です。優れた溶接技術により、独自のフレーム形状を構築しているのが特徴です。

レトロクラシックなデザインはスポーツバイクでも優雅な印象を与えます。ロード系ミニベロモデルではRSPシリーズが有名です。

a.n.design worksは埼玉県川口市の自転車メーカー、㈱ヤクシンが展開するブランドです。ヨーロッパ車さながらのおしゃれなデザインとブランド名、そして安い価格設定によって急速に知名度を高めています。

日本人の体型にマッチしたジオメトリとサイズ感で、ロード系ミニベロ初心者にもぴったりです。

ロード系の自転車は、高価なパーツを使って組み上げられ、値段が高いものが多いですが、Eizerはきちんとした作りでありながらお求めやすい価格帯で販売しているのが特徴です。ミニベロタイプも同じく値段が控えめなので、初心者にもおすすめです。

14～16インチのロード系ミニベロは小回り・収納性を重視する方にぴったりです。歩くには少し距離のある場所への通勤・買い物などの用途に適しています。

また、駐輪場のない都市部のマンション・アパートで、玄関まで運んで屋内保管する場合にもおすすめです。

18～20インチのサイズはロード系ミニベロの初心者におすすめです。大径車と比べてコンパクトで扱いやすい一方、ある程度の走行性もあり普段使いにも対応できます。

サイクリング・ロングライドを想定する場合は20インチで多段階変速機能が付いたものを選びましょう。屋内保管したい場合は折りたたみタイプがおすすめです。

グラベルロードのタイヤは砂利道・舗装道路の両方に対応できるタイプです。アウトドア志向で、コンパクトに取り回せるモデルをお探しの方にぴったり。

ただし大径車と比べてグラベルロードのミニベロは数が少ないため、メーカー・モデルの選択肢は限られるほか、価格も高めです。

スチールは主にシティサイクル・ママチャリ用として一般的な素材です。重くて錆びやすいものの、頑丈でリーズナブルなのが特徴。走行性重視の方には避けられがちですが、耐久性重視の場合や通勤・通学用のロード系ミニベロを購入したい方におすすめです。

アルミはスポーツバイク用フレーム素材のスタンダードです。低密度で質量が低いため非常に軽く、車体の軽量化を図るのにぴったりです。比較的コストも安いため、ミドルレンジまでのモデルに採用される場合が多いです。デメリットとして衝撃に弱い点が挙げられますが、投入量を増やして強度アップを図った製品も見られます。

カーボンは樹脂に満たされたカーボンシートをいくつも重ね、成形して作られる素材です。アルミを上回る軽量感に加えて耐久性も備えているため、カーボンフレームを採用した車体は全体的にコスト高の傾向があります。

カーボンフレームのロード系ミニベロは、ある程度のサイクリング・長距離走行にも対応できるのが特徴です。まとまった距離を軽快に走りたい方にぴったりです。

クロモリとはクロムモリブデン鋼の略称で、スチールにクロムとモリブデンを添加した作られた合金素材です。ベースがスチールのため重量が大きい点はネックですが、剛性が高い上に熱・振動・歪みなどに強く、耐久性抜群です。

カーボン・チタン製のフレームに比べて安いため、コスパ重視の方におすすめします。また独特の質感があるため、渋い外観の自転車が欲しい方にも適しています。

横に折りたためるタイプのロード系ミニベロは、収納性に優れています。ヒンジ付きのフレームが半分に折れるため、前後のタイヤを揃える形で収納できて屋内保管にぴったりです。

ただしフレームに継ぎ目がある分、縦折りタイプと比べて耐久性は低く、走行性も劣ります。

縦に折りたためるタイプのロード系ミニベロは、横折りタイプと比べてフレームの強度を損なわずに済むのがメリットです。そのためフレーム・タイヤともに太くタフなものが多く、走行性も高いです。反面、収納時には横折りタイプよりもかさばってしまいます。

変速機能はクランクの回転に必要な負荷を調節し、走行スピードの変化につなげる仕組みです。負荷を小さくすれば少ない力で回転させられるため、坂道を登る時に役立ちます。負荷を大きくすると少ない回転で大きな動力を生み出せるので、長距離走行時に便利です。

スポーツバイクは前輪・後輪それぞれに変速機能が付いているものが一般的で、街乗りであれば7～9段でOK。サイクリング・ロングライドには10段以上が望ましいです。

ロード系ミニベロに採用されるブレーキの種類は、大きく分けるとディスクブレーキ・リムブレーキの2通りです。ディスクブレーキは車軸に取り付けた円盤をブレーキパッドで挟んで停止させるタイプ、リムブレーキはリムをブレーキシューで挟んで止めるタイプです。

ディスクブレーキは制動力が高いほか、雨の影響を受けにくいメリットがあります。初心者にはディスクブレーキがおすすめです。

ハンドルは走行スタイル・安定感を左右する、上半身の要のパーツです。ロード系ミニベロのスタイルはロードバイクがベースのため、ドロップハンドルが基本。ただし前傾姿勢が前提となるため、用途によってはクロスバイク風のフラットバーを選ぶのもおすすめです。

クイックリリースとは、ホイールの着脱を工具なしで行える機能です。レバー式が一般的で、手軽に操作できるため初心者にぴったりです。タイヤ交換・洗車・車体分解といったメンテナンスの際に役立ちます。ただし着脱が手軽なため、ホイール回りのイタズラ・盗難などのリスクを伴う点に要注意です。

ダボ穴とはフレームに空けられたネジ用の穴です。ダボ穴付のロード系ミニベロなら、リアキャリア・ボトルケージといったアクセサリを取り付けられます。

標準のパーツ・アクセサリに不満があっても、ダボ穴の付いたモデルなら自分好みにカスタムできる場合があるのでチェックしてみましょう。

電動アシストは動力を感知して増強する機能です。ミニベロでも大きな推進力を得られるため、坂道を登る際に大変役立ちます。高額であるものの、充電式のためランニングコストは良好です。

なお、自動車やバイクのエンジンとは異なり、自転車用の電動システムはペダルを漕いでクランクを回転させない限り動作しません。

「欲しいロード系ミニベロを中古で見つけたけれど買い？やめた方がいい？」とお考えの方も多いです。実際ロードバイクの中古市場は活発で掘り出し物に当たればいいのですが、失敗したときを想像すると購入に踏み切れませんよね。

中古でロードバイクを購入するメリットは価格の安さで、人気モデルも安価に入手できて予算内で選べる商品数も増えます。デメリットは微細なサイズの違いや消耗品の劣化です。調整が必要な場合もあるため、セルフメンテできない場合は自転車店など持ち込める場所も探しておきましょう。

ロード系ミニベロはコンパクトな街や住居にお住まいの方にぴったりです。小回りの利く機動力を活かせば街中も走りやすく、自宅では玄関付近に駐輪すればOK。折りたたみ式なら屋内保管も可能です。本記事を参考に、最強のロード系ミニベロを見つけてください。