武甲正宗の日本酒おすすめ5選｜販売店はどこ？大吟醸などラインナップも紹介

埼玉県秩父市は、実は江戸時代から酒どころとして有名です。その中でも武甲酒造が手掛ける日本酒「武甲正宗」は、長年地酒・日本酒好きから愛されてきた有名な銘柄です。たくさんのラインナップが展開されていて、飲みやすいものから好みが分かれるものまでさまざまです。

今でも武甲正宗のブランドは大切にされており、「秩父に来ないと飲めない」と言われるほどに取扱店は少ないです。今回は武甲酒造で愛されている武甲正宗の魅力をたっぷりご紹介していきます。

武甲正宗の販売店や純米酒、大吟醸などおすすめの銘柄、美味しい飲み方まで紹介。日本酒初心者の方も手に取りやすい、お手頃価格の日本酒や日本酒以外のお酒も記載しているので、ぜひチェックしてみてください。

埼玉県は日本で4番目に酒の生産・消費が盛んです。その中でも秩父市は「秩父に銘酒あり」といわれてきたほどに有名な酒造りの町で、秩父だけで酒造が何件もあります。

秩父の近くには日本200名山に数えられる武甲山があります。武甲山がもたらす武甲山伏流水によって武甲酒造は地酒を製造しているため、欠かせない水なんです。

武甲酒造は現在13代目。柳田総本店は江戸時代中期の宝暦3年に創業されており、長い歴史を持ちます。しかし武甲酒造が地域に親しまれているのは、有名な酒造なだけではありません。土蔵近くに店舗を構え、常に50種類以上のお酒を販売しています。

秩父ならではの日本酒にまつわる加工品や山の幸もあり、丁寧な接客でその人の好みに合ったお酒を提供しています。

「武甲正宗」の字を見ただけでは何と読むのか迷った方もいると思います。「ぶこうまさむね」と読みます。名前の由来を探ってみました。

「武甲」は酒造の名前の由来にもなっている、武甲山から取っています。「正宗」は日本酒に不思議と多く用いられる名前で、1700年代のある時、正宗（せいしゅう）が清酒（せいしゅ）に響きが似ていたことで「正宗」と名付けたのがはじまりと言われています。

伏流水は日本酒に使用するだけでなく、洗米にも用います。布や瓶など日本酒を製造するのに必要なすべての道具の洗浄にも、伏流水のみを使用。混じりけのない伏流水を使用するのをモットーとしています。

名水に選ばれた水のみを使用する贅沢な環境によって、口にする人たちにも安心な日本酒を販売しています。武甲酒造が秩父市のみにあるのも、この水をふんだんに使用するためです。

武甲酒造はただ水を使うだけでなく、伏流水の源の山を維持するため、保全にも力を入れています。いい水はいい山から作り出され、これからも水を使っていくためには山を保全するのが重要です。

武甲酒造は山を所有しており、秩父広域森林組合の理事も務めています。秩父の水はやや硬い水で辛口めに仕上がるそうで、この味を維持するために根本から取り組んでいます。

武甲酒造は自社で何でも行います。培養室で酵母を培養し、日々研究を続け、酒の質を常に向上できるよう話し合っています。精米、瓶詰、包装も手間がかかる手作業ですべて行っています。

特筆すべきなのは、武甲酒造が自社の山を所有して保全していること。植林、間伐と手をかけており、切った木を酒造りに必要な道具にし自社で使用しているのです。

酒造りには昔ながらの仕込み蔵を使います。近年土蔵を使って仕込みを行う酒造は珍しく、特に壁の厚さが30cmもある大柄な土蔵は武甲酒造の他では中々ありません。

土蔵は江戸時代の頃に作られた築200年の歴史ある建物で、土壁で室温を維持し梁の木材で湿度も一定に保たれます。毎年メンテナンスをして、大切に扱っています。

現在の当主は第13代目で社長を兼任しています。大学で醸造学科を出ており日本酒を作るプロフェッショナルでもあります。親の姿を見て、秩父で武甲酒造を継ぐつもりで勉強してきた生粋の日本酒好き。

「秩父の古き良きものを受け継ぎ、次代に残していきたい」をモットーとして、より良い味を目指して日々社長自ら研究を行っています。

武甲酒造が長年愛されているのは、日本酒の美味しさは勿論地域に貢献する活動を心掛けているからです。阪神淡路大震災・東日本大震災と災害をきっかけとして、秩父が災害に見舞われた時は真っ先に力になる準備をしているのです。

• いざという時に炊き出しも行う
• 敷地内の井戸は災害用指定井戸

このように、地域に貢献できる準備をしているのが武甲酒造なんです。

本醸造とは淡麗でまろやかな口当たりで、アルコールの量が普通よりも少ないので初心者さんにもおすすめです。「武甲正宗 本醸造」は秩父を代表するお酒でやや辛口。喉ごしがすっきりしているので、夏は冷やすといいですね。

飲み方は何でもおいしく飲めますが、特に熱燗にすると風味が際立ちます。武甲正宗を飲むならまず飲んでみてほしい種類です。

純米酒とは米・米麹・水のみが原料で、醸造アルコールを使用しません。うま味とコクが強い濃厚な酒が多いですが、最近はすっきりして飲みやすいタイプも販売されています。

「武甲正宗　純米酒」は伝統的な醸造法で作っていて、1種類だけが商品化されています。飲み方は冷やしても濃厚なコクを楽しめます。燗は冷やさないのがコツ。

大吟醸は新鮮で香りが華やかな、酒造りの技術が問われる商品です。吟醸酒の中でも米を5割以上削って「吟醸造り」といわれる難しい製法を用いたもののみが大吟醸と呼ばれます。発酵途中にフルーティな香りが生成されるのが特徴です。

「武甲正宗　大吟醸」は芸術作品とも言われるクオリティです。華やかな香りを楽しむために、冷やして飲むのがおすすめ。

純米大吟醸は、吟醸酒の中でも米を4割以上削ったものです。醸造アルコールを使用しておらず、米・米麹・水のみで製造されています。大吟醸よりも米本来のうま味が強いのが特徴です。

磨き上げたお米から作られた「武甲正宗　純米大吟醸」は300mlの生貯蔵酒も販売されています。冷やして飲んで、米の美味しさを楽しみましょう。

木製の樽の中で寝かせた、木の爽やかな香りが移った樽酒は、元から美味しい日本酒に更にフレーバーを加えます。瓶に詰めるのが増えてきた今、樽酒は区別されて販売されています。ウイスキーとも少し似通った点がありますね。

「武甲正宗　樽酒」は冷やしてそのまま飲むだけでなく、木製の桝で飲むとお店のような雰囲気が味わえます。

無濾過原酒は文字通り濾過を行っていない日本酒で、技術が向上したからこそ販売が実現した商品です。無濾過の日本酒はでき立てに近い味わいで、深く重い味わい。更に原酒は加水していないので、アルコール度数が高い濃厚な味を持っています。

「武甲正宗　無濾過原酒」は冷やしてそのまま飲むか、氷を入れると深い味わいを生かして楽しめます。

純米生酒は、純米酒の中でも加熱処理をしていない日本酒です。通常火入れという加熱処理を行う日本酒ですが、出荷されるまで一度も火入れを行わないのでフレッシュで瑞々しい味わいです。

しかし生酒はとてもデリケート。「武甲正宗　純米生酒」は720ml・300ml・180mlの販売のみで、開封後はできる限り早く飲み切るようにしましょう。必ず冷蔵庫で貯蔵し、冷たいまま飲むのがいいです。

武甲は地酒の王様と呼ばれる、長年愛されてきた地酒です。度数は15度で、1800mlからワンカップまでさまざまな容量があるので、初めて地酒を飲む方にもぜひ飲んでほしい商品。

そのまま冷やして飲んでも、温めても熱燗でもどんな飲み方でも美味しくなります。シーンを問わず愛される、武甲酒造の商品でも人気の地酒です。

本醸造のよさである飲みやすくてまろやかな飲み口を、火入れを行わないことで更にフレッシュで軽い口当たりにしています。「本醸造生酒」は夏にしか販売されない限定品なので、夏が近づいたらサイトをチェックしてみましょう。

コクがありながらも爽やかな味なので、お刺身などさっぱりした食べ物と、冷やして飲むのがおすすめです。

わずかに黄色を帯びた、香り豊かでやや辛口の冷酒です。「冷や」は常温で保存されていますが、この冷酒は冷蔵庫の中で冷やしていて、当然冷たいまま飲む日本酒です。

夏の特別限定品で、冷やせば冷やすほど香りが弱まり、きりっとした味わいになります。辛口を楽しみたいなら氷を入れ、日本酒本来のふくよかな味わいと香りを楽しみたいなら冷蔵庫から出してそのまま飲みましょう。

秩父は日本のほとんど真ん中に位置する場所なのと、秩父愛を表現するために「秩父紀行」と名付けられています。昔からの懐かしさ感じる味わいで、酒粕を蒸留して生まれた焼酎は本格的で芳醇な香りを楽しめます。

味と香りを楽しむためにそのままストレートで飲むのがおすすめですが、味が強いのが苦手な場合はお湯で割っても美味しいです。

リキュールには梅と柚子があります。梅酒と柚子酒はどちらも、熟成された武甲正宗をベースにしていて、果実本来のフレッシュな味わいを楽しめます。お酒の苦手な方や女性でも飲みやすく、すっきりした口当たりが人気。

美容と健康にもいいリキュールで、ロック・ストレート・水割りなどさまざまな飲み方で楽しめるので、好みの割り方を見つけてみてください。

秩父ワインはワインの本場から来たフランス人神父が「ボルドーの味だ」と絶賛したそうで、本物を愛する人たちから愛される本格派です。秩父ワインを生み出した浅見源作の情熱が詰まっています。

赤・白・ロゼ・巨峰・シュルーリーの白など種類が豊富なので、好みのワインを選べます。特に巨峰は甘口で酸味のバランスもいい飲みやすいワインです。

武甲正宗は秩父の地酒なので、武甲酒造以外の販売店が限られています。全国の酒屋で売られている可能性がある他、武甲酒造のオンラインショップで購入できます。

また、楽天やAmazonでも取り扱われています。近くに取扱店がない場合は通販サイトを利用すると、確実に入手できます。限定品は特にオンラインショップで購入するのがおすすめです。

武甲正宗は、販売中のお酒の中でも人気な種類を中心に180mlと200mlのワンカップを取り扱っています。ワンカップがある日本酒はこちら。

• にごり酒
• 武甲
• 武甲（14度）
• 武甲おかんビン
• 武甲正宗 本醸造
• 武甲正宗 本醸造（ミニビン）
• たる酒（ミニビン）
• 純米生酒

これだけたくさんあったら何を飲もうか迷ってしまいますが、まずは口当たりのいい「武甲正宗 本醸造」をおすすめします。

武甲正宗の中でもお試しにおすすめのお手頃価格の日本酒を紹介します。手軽に手に入るので、きき酒など飲み比べやすいです。日本酒の温度によってまた味わいも違ってくるので、ぜひ試してみてくださいね。

• 武甲正宗 本醸造
• 武甲正宗 純米酒
• 武甲正宗 本醸造 生貯蔵酒14度

この3つの商品は、試しやすい720mlの日本酒の中でも安価な値段です。

日本を代表する地酒・武甲正宗。限定品は話題になってすぐ売り切れてしまうケースもあるなど、日本酒好きなら絶対に抑えておきたいお酒です。武甲酒造自らが美味しい飲み方を紹介しているので、ぜひ武甲正宗で日々の晩酌を楽しみましょう。