川上未映子の小説おすすめ10選｜代表作は？エッセイも人気

川上未映子は『乳と卵』で芥川賞を受賞した世界でも人気の小説家です。独自の文体が魅力の作品は、笑いを織り交ぜつつテーマを深く掘り下げていくのが特徴です。

作品は長編小説や短編小説、エッセイがあり、どの作品も作家の世界観を堪能できる内容になっています。これから川上未映子の小説を読む方は、作品の種類を知っておきましょう。

本記事では、川上未映子の作品の特徴や選び方を紹介します。また、川上未映子のおすすめ小説10選も紹介するので、まだ読んでない方はぜひ参考にしてみてください。

1976年生まれ大阪出身の小説家です。小説を書く前は歌手として活動していました。2006年に『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』を発表し、小説家としてデビューしました。

2008年に『乳と卵』で芥川賞を受賞し、その後も数々の賞を受賞している作家です。毎日出版文化賞を受賞した『夏物語』は、アメリカ・イギリス・ドイツ・イタリアなどでベストセラーになりました。

川上未映子の小説は、大阪弁のリズムカルな文体が特徴です。独特な文体で登場人物の心境を巧みに表現したり、哲学的なテーマを織り交ぜたりしています。川上未映子の作品は長編小説からエッセイまで幅広く発表されているので、ぜひ手にとってみてください。

『乳と卵』は芥川賞を受賞した作品で、川上未映子の代表作ともいえる作品です。姉妹の巻子とわたし、巻子の娘の緑子をめぐる3人の物語です。

上京してきた巻子と緑子は、わたしが住むアパートに泊まることになります。巻子は豊胸手術を受けたいといい、思春期の緑子はノートでコミュニケーションをとります。夏の3日間を3人はどのような想いで過ごすのかが見どころです。

『夏物語』は毎日出版文化賞を受賞した作品で、2020年には本屋大賞にノミネートされました。世界各国で翻訳されており、海外でもベストセラーになっています。

パートナーなしでの妊娠を望む夏子は、精子提供で生まれた父親の顔を知らない逢沢と出会います。生命の意味をあらためて問う、感動の物語です。

『ヘブン』は芸術選奨文部科学大臣新人賞と紫式部文学賞を受賞した作品です。また、2022年にはブッカー国際賞の最終候補作としてもノミネートされました。

簡単なあらすじを説明すると、14歳のぼくは斜視が原因でいじめを受けていました。そこへ、「わたしたちは仲間です」と書かれた手紙をもらいます。善悪の価値観を問い、ラストに衝撃的な結末が待ち受ける小説です。

2022年に発売された川上未映子の最新作です。春のこわいものをテーマにした6つの物語が収録されています。舞台は感染症が流行する前の東京です。6人の男女をめぐり、じんわりと怖さが伝わる物語が展開します。

川上未映子が書いた初の短編集です。登場人物の日常を描く7つの物語が収録されています。夫を死後の世界から見ている妻の物語『十三月怪談』や、別れた恋人との約束を想い植物園に行く『日曜日はどこへ』など少し不思議で心ゆさぶる物語です。

週間新潮の人気連載を、厳選して1冊にまとめたエッセイ集です。思わず笑いが起こる作者の面白エピソードや、作家ならではの独特な視点が光るエッセイが数多く収録されています。心がほぐれるエッセイを読みたいときにおすすめの作品です。

川上未映子が体験した、妊娠から育児までの出来事を描くエッセイです。つわり、マタニティーブルー・育児と仕事の両立など共感を呼ぶエピソードが散りばめられています。エッセイに記されているのは、妊娠から子供が1歳になるまでの日々です。

あさイチで川上未映子がプレゼントにおすすめの本を紹介していました。1つ目は、ピーターラビットシリーズです。ピーターラビットは誰もが知る児童文学ですが、50年ぶりの新訳を川上未映子が手掛けています。気になる方はぜひ読んでみてください。

2つ目は林木林著の『二番目の悪者』です。この本は小学生へのプレゼントにおすすめしていました。お金持ちの金のライオンが、王様になるために銀のライオンの悪い噂を流すストーリーです。こちらもぜひチェックしてみてください。

3つ目は大森静佳著の『カミーユ』です。この本には短歌が収録されています。川上さんは読んだ後に立ち上がれないほどの衝撃を受けたと話しています。

川上未映子は受賞歴が多く、世界でも多く読まれている作家です。作品は長編小説からエッセイまで多岐にわたり、独特のリズムカルな文体が魅力です。まだ読んだことがない方も、すでに何冊か読んだことがある方も、本記事を参考にぜひお気に入りの1冊を見つけてみましょう。こちらもあわせてご覧ください。