嶽本野ばらの小説おすすめ10選│代表作は『下妻物語』舞台やCDでも活躍

ゴシックやロリータなど西洋文化の要素を盛り込んだ小説を楽しみたいなら、嶽本野ばらの作品がおすすめです。幅広いジャンルを通して描かれるゴシックやロリータのファッションの描写や歴史の解説は物語を楽しむ以外の魅力を感じられます。

作家の嶽本野ばら自身も少女文化を好んでおり、小説やエッセイでゴシックやロリータの文化を知れる内容が多いです。また、小説家としてだけでなくマルチな才能に恵まれており、音楽や美術といった分野でも活動しています。

この記事ではマルチに活躍する嶽本野ばらの人柄だけでなく、おすすめ作品なども紹介していますので、参考にしてください。

他の作家とは異なる独特な世界観を生み出す嶽本野ばらは、どういった人物なのでしょうか。作品とも関連が感じられるその特徴について紹介していきます。

嶽本野ばらは、京都出身の作家です。作家としてデビューしたのは、フリーペーパーに掲載した「それいぬ」で人気になったのがきっかけです。中原淳一、高橋真琴といった少女文化を代表する人々の影響を受けており、現在に至るまでゴシック・ロリータ・少女文化などを題材にした作品が多いです。

実は雑貨店の店長として働いていた過去があり、デビュー作の「ミシン」に収録されている「世界の終わりという名の雑貨店」では雑貨店を舞台とした小説を発表しています。この他にも作品によっては作者のルーツを感じさせる描写が見受けられます。

作家になるよりも前から、嶽本野ばらはマルチに活躍するクリエイターです。大学を中退後に美術・音楽・演劇など幅広い分野で活動しており、「エミリー」や「シシリエンヌ」では芸能・芸術の世界を舞台にした作品も見受けられます。

SNSなどオンラインでの活動も活発に行われており、小説だけでなくさまざまな分野で才能を発揮している人物でもあります。

嶽本野ばらは、少女文化と呼ばれる若年層の女性をメインにしたジャンルの執筆を得意としています。少女文化と言えば恋愛要素が多く見受けられますが、嶽本野ばらはガールズラブやエスと言った文化の知識も豊富で一般的な作品とは違った独特な世界観を生み出し続けています。

作家としてデビューする以前から雑貨店の店長など豊富な人生経験をしている嶽本野ばらは、他の作家では見られない特徴を持つ作品を生み出しています。

そのため、独特な世界観を楽めるのも魅力です。では、嶽本野ばらの作品にはどういった特徴があるのか紹介するので、参考にしながら気に入った小説を見つけてください。

嶽本野ばらを語るうえで欠かせないのが、一筋縄ではいかない恋愛模様です。これはデビュー作である「ミシン」を始め、多くの作品を通して描かれているテーマでもあります。

作品に登場する人物は、読み手にとってはハッピーエンド以外の解釈もできる結末に至る場合が多いです。だからこそ恋愛はさまざまな形があるのだと思えるストーリーが魅力です。

ファンから乙女のカリスマと言われているほど、嶽本野ばらは美意識が高い人物でもあります。その価値観が見てとれるのが、作品で描かれるロリータファッションを始めとした服装の描写です。

代表的な作品として「ハピネス」では、ヒロインが着用している靴下は実在しているブランドのものを着用しており、それがきっかで主人公と関係が進展していきます。頭でイメージしやすい緻密な描写が、物語を盛り上げる要素のひとつです。

マルチに活躍している嶽本野ばらは、作家として幅広いジャンルで執筆しています。恋愛・コメディ・歴史といった人気ジャンルだけでなくエッセイや解説本など数多くの作品を生み出し続けている作家です。

また、小説の形式にこだわらず絵本やライトノベルでも執筆活動をしています。作家の枠組みにはまらない人物の描く作品はどれも独特な世界観が魅力です。

嶽本野ばらの作品はジャンルが幅広く、作品数も多いので好みの本を選びやすいです。好みの本を見つける基準として、形式とジャンルで分けてください。それぞれどういった選び方をするのか詳しく紹介していきます。参考にしながら、好みの本を探してください。

嶽本野ばらの作品は、小説・文庫以外にも絵本やライトノベルといった形式で作品を執筆しています。好みの作品を見つけるポイントとして、形式を基準にすると選びやすいです。それぞれの違いや特徴について説明してきます。

嶽本野ばらの物語を楽しむなら、小説・文庫がおすすめです。デビュー作である「ミシン」から、最新作である「純潔」まで作品数も多く、幅広いジャンルの作品が楽しめます。

嶽本野ばらが執筆している小説や文庫は、単行本が多いです。短編集なども多いので、スキマ時間に気軽に読みやすく、嶽本野ばらの世界観を堪能できます。

子どもから大人まで楽しめる形式を探しているなら、絵本がおすすめです。嶽本野ばらが手掛けている絵本は表紙からおしゃれで、ブランドや画家とコラボレーションしているものもあります。

絵本の内容はやや大人向けではあるものの、印象に残るような台詞がちりばめられています。小説と違って挿絵があるので、文章を読むのが苦手な人も楽しめる形式です。

手軽に嶽本野ばらの作品を楽しみたい人は、ライトノベルを選んでください。もともと発表されている曲をイメージして小説化した作品で、音楽では語られていないキャラクターの背景を垣間見れます。また、物語では一筋縄ではいかない恋愛模様など、嶽本野ばらが持つ特徴を楽しめます。

嶽本野ばらの小説は、ジャンルによって雰囲気や展開が異なります。嶽本野ばらの特徴を色濃く感じられるストーリーから、嶽本野ばら自身の考えや価値観を知るきっかけにおすすめのエッセイまであります。それぞれどういった傾向があるのか理解しながら、ぴったりの作品を探してください。

嶽本野ばらの世界観を知るなら、まず恋愛作品から読んでください。特徴として挙げられる一筋縄ではいかない恋愛模様をメインにいるので、嶽本野ばらを読んだ経験がない人におすすめです。

作品によって登場人物がロリータやゴシックなどファッションに精通しているケースもあり、恋愛作品を通しておしゃれなファッションの描写も楽しめます。また、幅広いジャンルで恋愛小説を執筆しているので、好みの作品を選びやすいです。

意外性のあるストーリーを求めているのなら、歴史小説がおすすめです。嶽本野ばらの作品は主に現代を舞台にした作品が多いので、また違った雰囲気とストーリーを楽しめるのも魅力です。

歴史小説においては実在する偉人を主人公に据えて、独自の解釈を織り込んでストーリーが展開していきます。一般的な歴史小説とは違い、嶽本野ばらの独特な世界観が際立つジャンルです。

笑いを求めている人は、コメディ小説を選んでください。嶽本野ばらの作品によってはシリアスな展開や切ないストーリーが魅力に感じられるものも多いですが、その一方でクスッと笑えるようなコメディ小説も人気です。

代表的な作品と言えば映画化も行われた「下妻物語」が挙げられますが、そのほかにも「金脈 The OILSHOCK!」などゴシックやロリータとコメディの異色の組み合わせは他の作家ではなかなか見られない作品です。

嶽本野ばらが本格的に作家として活躍するきっかけにもなったジャンルとして、エッセイも人気が高いです。小説とは違って嶽本野ばら自身の価値観や考えを前面に押し出しているので、その人となりを知れる内容の本が多いです。

エッセイの内容は嶽本野ばらが好んでいる少女文化に始まり、ファッションやアニメなどカルチャー的な内容が幅広く綴られています。人となりを知るだけでなく、知識として学べる部分もあるジャンルです。

嶽本野ばらの作品を楽しむなら、メディアミックス作品もおすすめです。「下妻物語」や「世界の終わりという名の雑貨店」といった実写映画は小説とはまた違った雰囲気を楽しめます。

また、嶽本野ばらはマルチに活躍しているクリエイターなので小説以外にもメディアミックス作品を多く生み出しています。「初音ミクの結婚」のCD・舞台・戯曲など活動している分野が幅広く、作品数も多いので小説と同じく嶽本野ばらの魅力も楽しめます。

小説家以外の活動を知りたい人は、嶽本野ばらのTwitterやInstagramもチェックしてください。マルチに活躍している嶽本野ばらは、オンラインにおいても活動に活発しており、SNS・サイト・ブログなどを運営しています。

それぞれ定期的に更新しているので最新の情報をチェックできるだけでなく、嶽本野ばら自身の人となりを垣間見れます。作品だけでなく、嶽本野ばらの活動や内面を知りたいと思った人におすすめです。

嶽本野ばらは、作家としてだけでなくマルチに活躍しておりSNSやInstagramといったオンライン活動も楽しめます。小説においては少女文化やゴシック・ロリータといった要素が多く盛り込まれているのが特徴的で、特定の文化やファッションが好きな人にもおすすめです。この機会にぜひ読んでみましょう。