出羽燦々の日本酒おすすめ7選｜山形県オリジナル酒米の特徴・味わいを紹介

お米を原料に造られるお酒の代表的存在の日本酒ですが、銘柄によって原料となるお米の種類はさまざまです。一種類の場合もあれば数種類のお米を複合的に醸すタイプの日本酒もあります。日本酒のラベルや原料欄をチェックしてみると使用されているお米の種類がわかります。

中には原料米の品種で銘柄を選ぶ人もいます。「山田錦」や「美山錦」などは、比較的よく耳にする酒米の代表的存在で、この品種で醸された日本酒は安定的な人気を誇るものが多いです。

この記事で紹介するのは、山形生まれの酒米「出羽燦々（でわさんさん）」で醸造された日本酒です。出羽燦々の誕生からはじまり、味の特徴やおすすめの日本酒を紹介しますので参考にしてください。

出羽燦々は山形県オリジナルの酒米の名称です。全国に先がけた山形県産の吟醸酒を生み出すため、1985年頃から酒米の「美山錦」と「華吹雪」を交配させ、研究がはじまりました。

およそ11年の歳月を経て、1995年に山形初のオリジナル酒米として「出羽燦々」は誕生しました。現在では多くの地酒に使用されています。

山形県内の酒蔵たちからの「県独自の酒米で地酒を造りたい」との声から、酒米の開発が始まります。研究による選抜・育成を経て、1991年に「山形酒49号」の系統名で新種米が誕生しました。

その後、1995年に「出羽の国（山形を含む地域）が燦々と輝くように」の願いが込められた「出羽燦々」として品種登録されました。

出羽燦々の米はやわらかいことにより、もろみに溶けやすい性質があるため、醸した酒は味わい深く芳醇に香る傾向があります。純米ならではの華やかな香りでありながらも、味は雑味が少なくクリアでキレがあるのが特徴的です。

出羽燦々のお酒はスッキリとした辛口の酒が多く、常温かキリっと冷やして頂くのがおすすめです。

「十四代 角新 純米吟醸 出羽燦々」は、越乃寒梅や久保田を超えると言われている入手困難なお酒です。加熱処理を行っていない生酒のため、醸造後2か月を目途にお召し上がりください。

お買い求めの際は、製造日を確認した上できちんと管理を行っている業者からの購入をおすすめします。吟醸酒特有のキレのある淡麗な味わいです。

出羽燦々をはじめ、麹も酵母も山形県オリジナルの原料にこだわった純米吟醸酒です。なじみの高い吟醸酒ですが、生酒ですので要冷蔵で保管してください。

720mlと1.8Lサイズで販売されていますが、通年販売しているものなので個人で楽しむならば、小さいボトルを必要なときに購入していく方が美味しく飲めます。

出羽燦々の「さんさん」から「3」という数字にこだわって醸された純米大吟醸です。「出羽燦々33％」は、日本酒の味を左右する精米歩合が33％という意味です。数字が低いほど、より高度に精米されている米と言えます。

販売される時期は限られますが、純米吟醸ならではの豊潤な香りとほんのりとした甘さを楽しめる一品です。

酒造りのために生まれた「出羽燦々」で醸されたお酒は、暑い季節においしい肴とともにゆっくりと味わいたいです。その季節にしか味わえないお酒もありますし、いろいろと取り寄せて自分好みの出羽燦々を見つけましょう！以下の記事もあわせてご覧ください。