外山滋比古のおすすめエッセイ5選|教科書にも出てくる？代表作も詳しく紹介

1983年刊行の『思考の整理学』がロングセラーとなった外山滋比古さんは、生涯を英文学や論理学などの広範囲の学術研究に捧げました。数々の著書の他、国語の教科書や各種入試問題の作成にも携わった経歴を持っています。

外山さんの著書は、東大や京大の学生を始め、何かを学び続ける多くの人たちから熱心な支持を得ています。どの年代の人が読んでも、知性と教養を磨いていける本が揃っているのが外山作品の大きな特徴です。

仕事でもプライベートでも、物事を考えたり伝えたりする機会は必ずあります。そんな時のために、外山さんのエッセイを読んでおけば困りません。外山さんの知性溢れる作品の数々に触れて、思考や伝達の力を磨きながらハリのある毎日を過ごしましょう。

外山さんは、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学の名誉教授、昭和女子大学の教授を務め上げました。専攻は英文学で、教授になる前は『英語青年』で編集長を12年間やっていた経験を持っています。

英文学以外でも、言語学・ジャーナリズム論・教育論など多岐に渡る分野を研究し続けました。外山さんは、2020年に胆管がんで死去するまで、人々の知的好奇心を動かす著書をたくさん世に送り出した経歴の持ち主です。

外山さんの代表作『思考の整理学』は、1983年に刊行されました。刊行から37年が経過した現在でも、学生からベテランの社会人まで、幅広い層から「読んで良かった」と言われている本です。

物事を自分で考え整理する力を養うために必要な話が、この一冊に凝縮されています。『思考の整理学』を読めば、仕事も勉強もはかどるのは間違いなしです。

あなたは、普段どのようにメモを取ったり本を読んだりしていますか？メモや読書の方法によって、思考力が磨かれていきます。思考力のトレーニングの実践法について、外山さんが自身の経験をベースに解説していく本です。

アイデアは、意外なところに眠っています。特に、クリエイティブな趣味や仕事を持つ人へおすすめできる一冊です。

ビジネス文書や手紙、ブログ記事など、私たちの生活の中に文章を書く場面は多いものです。文章に何をどう書けば人に伝わるか、エッセイの名手である外山さんが親身になって解説していきます。

文章に苦手意識がある人や、より豊かな文章力を身につけたい人は必読です。本書の中で、外山さんが丁寧に文章のコツを語っています。

新しい趣味や学びを始めるのに、年齢は関係ありません。40代以降でも、人生を豊かにできます。本のサブタイトルにもあるように、「人生は二毛作である」と外山さんが語りかける本です。

30代以前のようにはいかなくても、また新しい人生が待っています。長い人生経験を糧にして、新しい扉を開けるためのヒントが詰まった本です。

外山さんは、『思考の整理学』以外にも整理学に関する書籍を著しています。老い・お金・伝達といった多くの人が抱える悩みに寄り添っているのが特長です。

外山さんが94歳の時に刊行された『老いの整理学』では、老いについて前向きに捉えて楽しく過ごすためのポイントがつづられています。誰にでもやってくる老いの生活を、独特の観点から考えた名著です。

知のスペシャリストである外山さんが、無駄にならない読書方法を伝授するシリーズも人気があります。「読むスピードが遅い」「読書の習慣が身に着けられない」など、読書に関する悩みを抱える人の心をパッと明るくしてくれる本ばかりです。

『乱読のセレンディピティ』では、速読についての見解や有効活用の手段を分かりやすく解説しています。

長年教育論に携わってきた外山さんは、子どもの教育に関する本もたくさん著しました。未来を担う子どもたちの良さを伸ばすためにどんな教育するべきか、明快な文章で述べています。

『頭のよい子は「ことば」で育つ』も、外山さんの教育論が色濃く詰まった著書です。子どもたちにとって本当にいい教育とは何かを、本書の中で問いかけています。

外山さんは、有名キャラクターのスヌーピーが登場する漫画『PEANUTS』で日本語訳を手がける詩人・谷川俊太郎さんと対談しています。谷川さんが人生相談に乗る形式で、各著名人と対談した内容を著した本です。

同じ時代を生きてきた2人が、それぞれの人生についてどう語っているのか。ぜひ、本書を読んで確かめてみましょう。

外山さんが97歳まで長生きしたのは、数々の著書から分かるように知的好奇心の塊を持っていたからに他なりません。外山さんはそれを余すことなく、学びを必要とする人々に届けました。外山さんのエッセイを読んで、毎日の暮らしを知的に彩ってみましょう。

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