石ノ森章太郎の漫画おすすめ20選！仮面ライダー以外の人気作品も紹介

石ノ森章太郎といえば、仮面ライダーの作者として有名ですよね。何十年と世代を超えて多くの人々に愛され続ける作品を生み出した、漫画界の巨匠です。しかし彼が生み出した作品は仮面ライダーのみにとどまらず、数多くの魅力あふれる作品を生み出してきました。

その人生において数多くの有名作品を生み出し続け、多くの読者に愛され続けています。死後20年以上経過していますが、今もなお色褪せずに多くの読者を感動の世界へと導いている作品は石ノ森章太郎だからこそ生み出せたと言えます。

石ノ森章太郎が生み出した作品の魅力やおすすめなどを紹介していきますので、石ノ森章太郎作品に触れ、作品を通じて読者に伝えたかったメッセージやそのストーリー、世界観に触れてみてはいかがですか。

石ノ森章太郎は現代漫画のパイオニアとして漫画の神様・手塚治虫と肩を並べる漫画家です。1938年、宮城県で生まれました。漫画好きとして、学業の傍ら、作品を生み出していたのです。

高校卒業後上京し『二級天使』でデビューし、それ以来、さまざまな手法をあの手この手で駆使し、物語を紡ぎ出しました。1998年に心不全が死因で亡くなるまで、非常に多くの作品を生み出し感動を伝え続けていたのです。

ギネス記録では「世界一多作な漫画家」に認定され、2008年にはギネス世界記録博物館の名誉館長に就任しました。

石ノ森章太郎作品のおすすめポイントは、時代を超えて伝えられ続ける、色褪せない感動と老若男女問わず楽しめる作品である点です。

作品を通じて伝えたい感動、物語は多くの読者の心にスッと入ってくると同時に、見る人の心を奪うほどの美しさでもって一気に作品の世界に引き込まれていきます。

世代を問わず楽しめるストーリーと展開、愛されるキャラクターで物語が展開されていくため、いつ読んでも新たな感動や発見があると言えます。

仮面ライダーは言わずとしれた名作です。人造人間にされてしまった悲しみと苦悩と戦いながらも悪と戦う姿はそのかっこよさから多くの少年の心を掴みました。

石ノ森章太郎が関係していたライダーはどこまでかというと、原作として漫画を描いたのは最初の仮面ライダーとアマゾン（下絵のみ）、BLACKです。

平成最後の仮面ライダーのジオウは子供のみならず、子供時代を思い出しながら、大人も夢中になる作品でした。時代を超え、クウガやセイバーなど新たな時代に合わせたライダーも誕生しました。

サイボーグ009は石ノ森章太郎のライフワークとも言える作品です。サイボーグに改造された009こと島村ジョーと世界各地から集められたサイボーグ戦士が、悪の組織であるブラックゴーストと戦う物語が展開されていきます。

悪を追うサイボーグ戦士の葛藤、それでもなお人々のために戦いを選ばなければならない悩みや苦しみ、その人間らしい部分を浮き彫りにした作品です。非常に多くのリメイクやコラボレーションからも分かるように、今もなお多くの人々に愛されています。

人造人間キカイダーは機械でありながら人間の心を持つ主人公のキカイダーことジローが人間になろうとする作品です。

イタリア童話であるピノキオを下敷きに構成された物語で、不完全な「良心回路」を持っている点が特徴です。

単にかっこいいだけのヒーロとは一線を画す存在として登場しました。時に戦う場面もありながら、良心と不完全さに苦しむジローは、共感と同時にそのかっこよさから多くの少年に愛されてきたのです。

ミュータント・サブは主人公であるサブが怪事件を解決していく物語です。主人公のサブは交通事故に遭いますが、輸血で命の危機を逃れます。しかし輸血をきっかけに超能力者となってしまいます。サブはその力を使い、怪事件を解決していくのですが、自らの特殊能力によって孤独に苦しむのです。

光の部分のみならず、影の部分や苦しみも同時に描く石ノ森章太郎作品の魅力がつまった少年漫画です。少年サンデーやぼくら、冒険王など多様な媒体で展開されていた点からもその人気が伺えます。

妖精の星に住む王子のチョビンが故郷の平和を取り戻すために、悪党のブルンガが差し向ける刺客に果敢に立ち向かっていく物語です。

少女向けであるためこれまでの石ノ森作品とは毛色が異なり、ファンタジー要素が強く出ています。アニメと共に漫画で週刊少女フレンドやテレビマガジンでも展開されていました。トキワ荘出身の漫画家で造られたスタジオ「スタジオ・ゼロ」の最後の作品として知られています。

さるとびエッちゃんは、ちょっと風変わりな女の子であるエッちゃんこと猿飛エツ子が時にトラブルを巻き起こしながらも、解決していくコメディ色が強い作品です。

猛スピードのダッシュ、怪力、動物との会話などのファンタジー要素、主人公のかわいらしさもあり、少女漫画やアニメ作品として有名になりました。掲載メディアを移しながら20年掲載を続けていたため、幅広い世代にとって馴染み深い作品と言えます。

佐武と市捕物控は下っ引きの佐武と、按摩で剣の達人である市が江戸で起こる難事件や怪事件を解決していく物語です。江戸の街や人情を佐武と市が繰り広げる捕物控を通じて描き出す世界観は石ノ森章太郎作品ならではと言えます。

石ノ森章太郎作品の中でも江戸時代を描く時代物の代表作として知られています。モノクロの絵ですが、まるで佐武と市が生きた江戸の街が色鮮やかに目の前に浮かぶかのような描写や作品の展開、コマ割りも必見です。

HOTELは青年誌であるビッグコミックスで掲載されていた作品で、ホテルマンである登場人物がホテルを訪れる客を通じて人情や成長を見せる物語です。

ホテルで巻き起こるさまざまな人間模様や事件がつい読む手が止まらなくなる面白さを引き出しています。かつて「姉さん、事件です」のセリフで有名になったドラマ『HOTEL』の原作としても知られています。石ノ森章太郎の人間模様を描く細やかな描写が光る作品です。

さんだらぼっちは、江戸時代の遊郭で遊んだ資金をツケにする客からお金を取り立てる「付馬」であるとんぼとその客、そしてとんぼの周りの人間模様を描く作品です。主人公のとんぼはかっこよさはないものの、温かみや気持ちがこもった、人間的な魅力に溢れた主人公です。

付馬として客が遊んだツケを回収したいとんぼと、付け馬から逃れたい客のユニークな駆け引きから目が離せません。石ノ森章太郎は風情と人情、粋と無粋を描き分ける天才と言えます。ぜひ江戸に生きる人々を描いた石ノ森章太郎作品として手にとって欲しい作品です。

八百八町表裏化粧師は実在する江戸時代の戯作者である式亭三馬、その息子にスポットライトを当てた作品です。

式亭三馬が実際に開いていた薬屋を舞台に、江戸の街を描きます。今の時代で言うメイクアップアーティスト兼プロデューサーのような存在である式亭小三馬が女性問題からイベントなどさまざまな問題に切り込みます。

江戸の街を彩るべく、式亭小三馬が動き出します。読む手がつい止まらなくなるストーリー性と江戸の街を描く美しさで目が離せません。

石ノ森章太郎が生前描き出そうと精力的に取り組んだ作品の1つが『漫画日本の歴史』です。何千年とも長きにわたって紡ぎ出されてきた日本の歴史をドラマティックに、史実に忠実に描いた作品は娯楽の面以外にも、非常にわかりやすく勉強としてもためになるとされ大人にも受け入れられました。

1989年に描き下ろしを始めるにあたり、漫画は「万画（よろずが）」である考えから、あらゆる物事を表現できる手段として「萬画宣言」を発表しました。

マンガ日本経済入門は漫画界に新たな風を吹き込んだ作品として知られています。歴史や科学など学習漫画は子供をターゲットにしていた長年の常識を大きく覆したのです。

大人向けの学習漫画という新たなジャンルを開拓し、大ヒットとなりました。このマンガ日本経済入門のヒットにあやかろうと、一般的に難しいとされる物事を解説する大人向けの情報漫画が大流行しました。まさにマンガは萬画ですね。

多くの人々が幼い頃から親しんでいた昔話も石ノ森章太郎の手にかかればSFやラブコメディに大変身します。桃太郎は実は桃の宇宙船で地球を訪れた宇宙人だったなど、予想外ながらもユニークな石ノ森章太郎作品の世界観に触れられます。

「むかしむかし」から始まり、「めでたしめでたし」で終わるまで、まるでジェットコースターに乗っているかのような感覚で楽しめる作品です。

石ノ森萬画館は作品の世界観を忠実に再現している他、作品を無料で読めるスペースもあるためファンにとっては嬉しい場所です。

石ノ森章太郎はかつて好きな映画を見るために、自宅のある登米市から石巻の上映施設があるところまで自転車で通っていた思い出からも分かるように、馴染み深い場所です。石ノ森萬画館は数ある漫画館の中でも、石ノ森先生を語る上で欠かせません。

石ノ森章太郎が高校卒業まで過ごした生家を残している記念館です。宮城を代表する観光地の1つとして、連続テレビ小説で宮城が舞台になった『おかえりモネ』のロケ地になりました。

ポイントは石ノ森章太郎ががどのような場所で生まれ育ち、漫画家になっていったのか、その人そのものにフォーカスして見学できる点です。実際に使った机なども間近で見られる貴重なポイントですので、ぜひ足を運んでみてください。

石ノ森章太郎は漫画のパイオニアとして、さまざまな漫画を生み出してきました。仮面ライダーはもちろんですが、その他にも魅力あふれる作品を生み出し、その数は世界一を記録しました。これまで読んだことがない作品もぜひこの機会に手にとって見てください。

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