田村由美さんの漫画おすすめ6選｜名言も面白い！ドラマ化で人気の『ミステリという勿れ』など

圧倒的なストーリー展開で『天才漫画家』とも称される田村由美さん。現在連載中の『ミステリという勿れ』は2022年にドラマ化され話題となったので、知っているという方も多いのではないでしょうか。

田村由美さんの描く漫画は独特な世界観のものも多いですが、登場人物の心情を丁寧に描いているので、読んでいるうちに自然と物語の中に引き込まれてしまいます。「人間」を描くことが非常に上手く、心に響くセリフもたくさん。田村由美さんの漫画は名作ばかりです。

この記事では、田村由美さんの漫画について詳しくお伝えします。田村由美作品の魅力やおすすめのタイトルもご紹介するので、ぜひ最後までご覧下さい。

田村由美さんは、『BASARA』『7SEEDS』などの人気漫画を生み出してきた女性漫画家です。1983年に別冊少女コミックにて『オレたちの絶対時間』でデビューして以降、話題作を発表し続けています。

2013年には、出身地である和歌山県にて、和歌山県文化表彰・文化功労賞を受賞しました。現在は、月刊 flowerにて、ドラマ化され話題となった『ミステリという勿れ』を連載中です。

田村由美さんの作品は、ファンの年齢層が幅広いことも特徴の一つ。こちらでは、そんな年齢を問わず楽しむことができる田村由美作品の魅力をたっぷりお伝えしていきます。

田村由美さんの漫画にでてくるキャラクターは、1人1人が本当に魅力的に描かれています。主人公やその仲間のみならず、敵対する人物までも丁寧に心情や背景が描かれているので、決して憎めず、思わず感情移入してしまいます。

登場人物1人1人の抱えているもの、強さ、弱さも丁寧に書き上げているので、すべてのキャラクターを愛おしく感じてしまいます。そんなキャラクター造形こそが、田村由美作品の大きな魅力です。

田村由美さんの漫画といえば、舞台設定が壮大なものが多いことも特徴です。『BASARA』では未来の荒廃した日本を、『7SEEDS』では人類が滅亡した後、政府によって冷凍保存して未来に送り込まれた少年少女のサバイバルを描くなど、現実では考えられないような世界が描かれています。

そんな壮大な世界観でありながらも、ストーリーがしっかりしていて面白いのが田村由美作品の大きな魅力。読んでいるうちに、思わず物語の世界に引き込まれてしまいます。

田村由美作品は、ストーリー展開が秀逸です。短編はもちろん、どんなに壮大な長編作品でも、ストーリーが破綻することなく緻密に作り上げられており、いたるところに散りばめられている伏線も見事に回収されます。

緻密に作り上げられたストーリーこそが、田村由美作品の最大の魅力です。

数々の名作を生み出してきた田村由美さん。ドラマ化やアニメ化、舞台化されているものも多いので、見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

こちらでは、そんな田村由美さんの代表作を3つご紹介します。

まずご紹介するのは『BASARA』（バサラ）です。『BASARA』は1990年9月から1998年6月まで別冊少女コミックで連載されていた漫画作品で、第38回小学館漫画賞受賞作です。

ストーリーは、荒廃した未来の日本で、兄に代わり革命のリーダーとなった少女が戦いに身を投じていくという壮大なものとなっています。主人公「更紗」だけではなく、さまざまな登場人物のストーリーが交錯して描かれています。ただの戦いものではない、人間を描ききった名作です。

『7SEEDS』は2001年11月号から2017年7月号まで別冊少女コミック、月刊フラワーズで連載されていた漫画作品で、第52回小学館漫画賞少女向け部門受賞作です。

『7SEEDS』は、人類が滅亡し地形や環境が激変した未来に送り込まれた若者たちの群像劇。文明が滅びた過酷な状況の中、若者たちが希望と絶望の狭間で懸命に生きる姿が描かれています。人間の強さ・弱さ・優しさとは何かということを考えさせられる作品です。

最後にご紹介するのは、『ミステリという勿れ』です。『ミステリという勿れ』は、2016年11月から月刊フラワーズにて連載されています。ドラマ化もされ、話題となったので知っている方も多いのではないでしょうか。

こちらは、変わり者の主人公「久能整」がさまざまな事件に巻き込まれていく謎解きものです。主人公が自分の見解を淡々と話し続けることで事件の謎が解けていくという新感覚ミステリーで、「整」の口から飛び出す名言の数々も見どころの一つです。

田村由美さんの描く漫画は、面白いことはもちろん、人間というものについて深く考えさせられるものばかり。心に染み入る名言も多く、人生のバイブルとなるかもしれません。なお、連載中の『ミステリという勿れ』の新刊は2022年の12月に発売とのこと。ぜひ、読んだことがない方も、これを機に田村由美作品を手に取ってみてください。