松本零士の漫画おすすめ10選｜『男おいどん』などSF漫画以外の代表作も紹介

壮大な宇宙をテーマにした漫画は現在多くありますが、松本零士はその先駆けといえる漫画家です。現在、宇宙関連産業に従事している人・エンジニアをしている方の中には、松本零士の漫画作品に影響を受けた方もたくさんいるようです。

そのほかにも、松本零士は、戦争・青春・異世界といった実に多くのテーマを作品にしています。それぞれの作品に松本零士の哲学が反映されており、作品に引き込まれます。

この記事では、数多くの松本零士作品の中からおすすめの作品をご紹介します。また、松本零士作品の特徴もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧になってお気に入りの作品を見つけてください。

1938年 福岡県久留米市に生まれました。父は陸軍航空隊のたたき上げのパイロットで、幼少期を第二次大戦の中で過ごす。戦中・戦後のさまざまな体験がその後の作品に大きく影響しているようです。

高校時代から漫画を描いており、その時点で中央にも名前を知られた存在だった。高校卒業後に上京し、当初は少女漫画家として出発しています。

その後少年漫画を描くようになり、さまざまな作品を執筆後、「銀河鉄道999」が大ヒットし、松本零士ブームを巻き起こしました。

松本零士作品に登場するキャラクター達は流れるような曲線で描かれることが多いです。特に女性の髪の表現は独特といっていいです。少し極端な表現ですが違和感はなく、一つの世界観を作っています。

松本零士作品に登場する女性キャラクターは、この流れるような曲線によって色気が与えられており、多くの人気キャラクターを生んでいます。

松本零士の作品に登場するキャラクター達のセリフは、作者自身の考えが色濃く反映されています。戦中・戦後に多くの苦難を乗り越えていることが影響しているようです。

特に夢や信念に関係するセリフに関しては、作者の魂がこもっており、「時間は夢を裏切らない。夢も時間を裏切ってはならない。」は有名です。

松本零士の作品に登場するキャラクターの特徴として、以下が挙げられます。

• 鉄の信念を持っている
• 夢や目標に向かってまっすぐに生きている
• 人として誤った行動は恥と考えている
• 約束を守らない人間はゆるさない
• 友情や愛情はなによりも大事である

こういった点が登場キャラクターのカッコよさや憧れにつながっています。

松本零士作品に登場するキャラクターは、作品が変わっても同一人物であったり、生まれ変わりのような存在であったりします。別人ではあっても信念や性格が同じであったりするのが特徴です。

その結果、作品同士のつながりが生まれることで壮大な物語が形成されたりします。また、親と子のつながりや、輪廻転生のような時を超えるメッセージ性を持っています。

松本零士作品に特徴にメカ描写のすごさがあります。幼少期から機械に興味があり、作品に登場するメカにはその後の漫画・アニメに大きく影響したものが多くあり、「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」の影響力は計り知れません。

「銀河鉄道999」で最も有名なのは「零士メーター」と呼ばれるメーターで、これだけでも一つの世界を作っています。

松本零士の作品の中でも「宇宙」は最も大事なテーマです。どの作品もアニメ化されており、名作ぞろいです。

松本零士の代表作といえば、「銀河鉄道999」です。1970年代に一大ブームを巻き起こしました。謎の美女「メーテル」と主人公「星野哲郎」が999号と呼ばれる宇宙列車に乗り、さまざまな星を旅します。

日本のSF漫画の代表作の一つと言えます。2022年現在も続編が執筆されており、子供から大人まで人気のある作品です。

松本零士は、日本のSFアニメブームを生み出した「宇宙戦艦ヤマト」にメカニック・キャラクターデザイナーとして参加しており、本作品はアニメ作品と並行して執筆されました。

ストーリはアニメ作品のダイジェスト的な内容となりますが、登場するメカ・キャラクターは松本零士の作画が楽しめます。

主人公の「キャプテン　ハーロック」は松本零士の描くキャラクターの中でも代表格です。キャプテン ハーロックは、海賊戦艦アルカディア号で宇宙を駆ける宇宙海賊です。

男の生き様をを体現するハーロックとアルカディア号のメインコンピュータとなった親友トチローとの関係は、作者が大事にしている男と男の友情が描かれています。

本作品は、第二次世界大戦を題材にした短編集です。作者の原体験を基に、戦争の悲惨さや残酷さとともにその時代を生きた人間達のプライドを描いています。

近年の漫画・アニメのクリエーター達にもファンが多く、自身の作品の中に本作のオマージュを入れるなどしており、大きな影響を与えた作品です。

当初、少女漫画を描いていた作者が、少年漫画を描き始めてからの出世作となったのが本作です。1972年に講談社出版文化賞を受賞しています。

自伝的要素の強い内容で、下宿先の四畳半で極貧生活を送っている主人公「大山昇太」を中心に展開される青春群像劇です。

本作は、「男おいどん」などに代表される「大四畳半シリーズ」のルーツとなった作品です。青年誌での掲載作品のため、お色気シーンが多くなっているのも特徴です。

本作も自伝的要素が強く、下宿先の四畳半の部屋を舞台にして、そこで出会う人々との交流を描く人情ドラマです。実写映画化もされています。

松本零士作品の中でも重要な要素である「時間の輪」をテーマにしたSF漫画です。研究の実験体にされた主人公 井台 半は、循環した現在・過去・未来を舞台にして旅をします。過去と未来の自分の一族の記憶をすべて持ってしまった井台 半は、巨大組織と戦いながら自分の運命とも対峙することになります。

松本零士作品ではおなじみのキャラクターである、「キャプテン ハーロック」と「トチロー」がアメリカの西部劇風の舞台で活躍する異世界物です。

ハーロックは早打ちの名手として、トチローは刀の達人として描かた痛快な西部劇漫画です。本作はアニメ化もされています。

ここでは、実際に松本零士の漫画作品を読んだ人の評判・口コミの一部をご紹介します。

松本零士の漫画作品は、読者に対して強いメッセージ性を持っているようです。小さい頃に読んだ読者が大人になってもその内容を忘れていないようです。

ここまで松本零士のおすすめの作品をご紹介しましたが、お気に入りの作品は見つかりましたでしょうか。松本零士の漫画作品は読者を作品の中に引き込む力があります。松本零士の作品を読んで壮大な宇宙に思いを馳せてみましょう。以下の記事もあわせてご覧ください。