ダッチオーブンで作る無水カレーは絶品！簡単に作れる人気のレシピを紹介！

キャンプ飯といえばやっぱりカレーです。野外でカレー作りを楽しむのは定番ですが、更にダッチオーブンを使ったカレーが美味しすぎると人気なのをご存知ですか。

実はダッチオーブンを使うと旨味が凝縮された無水カレーが作れます。水分を一切入れず食材から出るものだけで作る無水カレーですが、ダッチオーブンを使うと野外でもとても簡単に作れてしまうとキャンパー達に大人気です。

せっかくダッチオーブンを持っているならぜひ無水カレー作りにチャレンジしてみましょう。ここではダッチオーブンを使った無水カレーの作り方をご紹介します。アレンジ方法や無水カレーについての質問にも答えていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

ここではダッチオーブンを使ってカレーを作るメリットをご紹介します。ダッチオーブンの特性を活かして作ったカレーはいつもよりも数倍美味しいです。その秘密に迫ります。

ダッチオーブンでカレーを作ると、食材にムラなく火が通り美味しく仕上がります。これはダッチオーブンの鍋全体からじんわりと中の食材に熱が伝わり、野菜や肉を柔らかく仕上げてくれるからです。

ダッチオーブンは食材を入れる前に火にかけて全体を温めておくので蓄熱性を発揮します。そのため食材を入れても鍋の温度が下がりにくく、温かいまま調理が可能です。また煮込む際に上蓋の上にも炭火を置いて火を入れるため、上下から鍋に熱を伝えて効率よく中の食材を調理できます。

ダッチオーブンの蓋は分厚くて重いのが特徴です。そのため鍋に蓋をした時に通常のものよりも密閉性が確保されて、圧力鍋と同じ効果を得られます。

また食材から出た水分を外に逃がしません。鍋の中の食材全体に熱を入れるので、塊肉などの固さのあるものも柔らかく水分を残したままジューシーに仕上がります。また柔らかくなった食材の組織には味もよくしみこむので、カレーなどの煮込み料理に最適です。

ダッチオーブンの特徴としてウォーターシールド効果があります。これは食材から出た水分が蓋と鍋のわずかな隙間を埋めて密閉状態を作りだし、食材本来から出る旨味を含んだ水分を外に逃がさない効果です。

それにより、食材から出てくる旨味や香りなどを逃さずに料理に凝縮するので、家庭で作るカレーよりも濃厚な旨味のあるカレーができます。また食材の水分だけで作る無水調理も可能です。

ここではキャンプにぴったりの焚き火で作る無水カレーの作り方をご紹介します。手順を順番に紹介しますので誰でも簡単に作れておすすめです。ダッチオーブンを持っている方、ぜひカレーを野外で作りましょう。

焚き火でできる無水カレーの作り方をご紹介します。今回は大人1～2人の分量です。材料には水分をたくさん含んでいて、無水カレーにぴったりの食材であるトマトをメインに使います。

また肉類は何でもいいのですが、煮込むと味が染みてジューシーな鶏もも肉を使用します。具体的な食材は、トマト大4個・中タマネギ2個・鶏もも肉400g・ショウガ1/3個・ニンニク3カケ・カレールー半箱・クミンシード適量・ごはん3合です。

手順その1は、まず食材をカットしていきます。トマトは一口サイズの角切りにしましょう。多少大き目でも煮込むとほとんど形が無くなるので問題ありません。タマネギは火が通りやすいようにスライスします。

ショウガとニンニクはすべてすりおろします。もし面倒ならすりおろした状態のチューブ状のものを使うのも便利です。今回は入れませんが、ジャガイモはカットせずにそのまま入れるとキャンプ飯の雰囲気がより味わえます。

食材のカットが終わったら、ダッチオーブンに油を入れてクミンシードを投入しテンパリングしていきます。テンパリングとは、油にスパイスの香りを移していく作業です。焦げやすいの最弱火で丁寧に作業しましょう。

クミンシードは香りの強いスパイスで、カレーの匂いの中心です。そのためクミンシードのテンパリングが上手くいくと薫り高い豊かな芳香のカレーが作れます。クミンシードには消化促進・食欲増進の効果もあるので野外活動にも最適です。

テンパリングが無事終わったら、今度はショウガとニンニクを入れて炒めます。こちらも焦げやすいので弱火にしてへらを使って丁寧に炒めていきましょう。匂いが立ったら、タマネギを入れます。

タマネギはしんなりするまで炒めます。タマネギを入れるとスパイスや薬味が絡んで、焦げる心配もなくなるので安心です。そのためタマネギを早めに入れると焦げを止める「色止め」の効果も期待できます。

タマネギがしんなりしたら鶏肉を入れて炒めます。鶏肉は後で煮込むのでしっかりと焼く必要はありません。その後トマトを入れていきます。トマトは入れたらヘラでつぶすように炒めていくと水分が出てきますので、他の食材に絡むように炒めましょう。

トマトをつぶしてしっかり水分を出したら、しばらくそのまま煮込みます。トマトには熱を加えると増加する栄養素「リコピン」が含まれていて、これが若々しさを保つのに必要な活性酸素を生み出してくれるので、ぜひカレーに取り入れましょう。

トマトから出た水分で食材がよく煮えたら、カレールーを入れます。ルーを煮溶かしたら、その後40分程度煮込みましょう。焚き火の火の強さには気を付ける必要がありますが、後は放っておいても構いません。

煮込み料理は弱火で長時間が煮込むのがポイントです。全体的に熱を長時間かけると、中の食材がトロトロに柔らかくなり、旨味の凝縮された美味しいカレーができ上がります。早く食べたい、と急ぐ気持ちを抑えて時間をかけてしっかりと煮込みましょう。

ここではダッチオーブンで作る無水カレーのアレンジ法をご紹介します。無水カレーとはいえ、より簡単に作るための食材のアレンジ法は野外調理には必須です。ぜひ参考にしてください。

スパイスのテンパリングが難しいと感じる方におすすめなのがパウダー状のスパイスを使った方法です。パウダーはすぐに香りが付くので、テンパリングの必要がありません。使い方は、食材の調理が終わり、後は煮込むだけのタイミングで振りかけるだけです。

無水カレーにはトマトを入れるのが一般的ですが、酸味が苦手な方におすすめなのがキノコです。実はキノコの80～90％が水分でできており、カレーに入れて煮込むと十分な水分を出してくれます。

生のトマトもフレッシュで美味しいですが、トマト缶を代用して使うのもおすすめです。トマト缶は常備されている家も多いので、いつでも手元にあって使いやすく、キャンプに持って行っても手を汚さずにそのまま鍋に入れるだけで使用できます。

トマト缶にはホールとカットの2種類あり、ホール缶には煮込み料理に適したイタリアントマトが丸ごと入っているのでおすすめです。鍋に入れて潰しながら火にかけるとしっかりと旨味のある水分を出してくれます。

ダッチオーブンで作るカレーについての疑問点にお答えします。普段使い慣れないダッチオーブンを野外で上手く使うにはどのようにすればいいかなど不安や悩みはすぐに解消しておきましょう。キャンプでのカレー作りに役立ててください。

ダッチオーブンでカレーを作った際、食材が焦げてしまうと苦みが出て美味しくありません。もちろん水分の出る野菜を使って作るのでよほどのトラブルがない限り焦げる心配はありません。しかし火力が強すぎると食材を台無しにしてしまうかもしれませんので常に弱火を心掛けましょう。

それでも心配な方におすすめなのが最初に水分量の多い食材のトマトを入れてから、他の野菜や肉を入れる方法です。他の食材はトマトの水分で煮込むので焦げる心配はありません。

無水カレーにはトマトは必ず必要なのかといえばそうでもありません。トマトがなくても水分が多く出る野菜を使えば、無水カレーは問題なく作れます。タマネギを多く入れれば、水分量だけでなくより甘みのあるカレーに。

またキノコや葉物野菜も水分が多いのでトマトの代用が可能です。意外に白菜やキャベツなども水分量が多くカレーに合います。またリンゴやナシなどの水分を多く含む果物を使うのもおすすめです。

ダッチオーブンでは無水カレーしか作れないわけではありません。通常のカレーと同じように、水を入れて作れば家庭で食べるいつものものが完成します。しかし野外でカレーを作るならせっかくの機会なので無水カレーがおすすめです。

カレーは香り豊かなメニューですが、作ったあとににおいが残るのも難点です。そこでカレーなどの匂いをダッチオーブンからとる方法をご紹介します。用意するものは重曹とたわしです。

まずカレーに使ったダッチオーブンをたわしで磨いて汚れを落とします。次に水を張ったダッチオーブンに重曹を大匙2～3杯入れて火にかけ沸騰させましょう。沸騰後お湯を冷ましたらそのままたわしで洗って、最後に水洗いすれば終了です。洗剤は絶対に使ってはいけません。

カレーは大人も子供も大好きなメニューです。ぜひダッチオーブンを使って、いつものカレーとは違う濃厚なダッチオーブンカレーを作りましょう。子供でも簡単に作れるので親子クッキングにもおすすめです。