奥浩哉のおすすめ作品5選|作画がすごい？人気の代表作や評判まで詳しく解説

奥浩哉の漫画と言えば、2010年に実写映画化された『GANTZ』が有名です。キレイで緻密な作画と、SFのストーリー展開、人間の心理描写などが特徴的で引き込まれる作品を多く描いています。特に背景を3DCGで作成する先進的な取り組みも行っています。

しかし、青年漫画誌での連載が多く、エロ・グロテスク？ショッキングな暴力描写があるの？など少し敬遠されている方も多いです。実際に暴力描写や性描写もありますが、それ以上に人間の心理描写やストーリー展開が深いのが奥浩哉の漫画の特徴です。

そこで、今回は奥浩哉の漫画の特徴や楽しみ方を紹介しながら、おすすめの漫画を紹介していきます。

奥浩哉は1967年に福岡県出身の漫画家で、1988年『変（HEN）』でデビューしました。奥浩哉の漫画は細かく書き込まれた背景やリアルな人物描写で人気が高く、デジタル処理3DCGで背景を描いた先駆者とされています。

奥浩哉が漫画家の中でも天才と称されるのは、このような3DCGを使用したことに加え、世間ではタブーとされるような暴力や性描写を描きながらヒット作を出せる点にあります。

奥浩哉の漫画の特徴はやはり作画です。Macintoshの3DCGを使用して背景を描いているのでリアリティがあり多くのファンの支持を得ています。

人物を描くときも非常に特徴的なタッチで、大友克洋や池上遼一から影響を受けたとされています。山本直樹に師事した時期もあり、青年向けアニメの小説挿絵などを描いていた時期がありました。

奥浩哉はショッキングな暴力や性描写など世間ではタブーとされる事柄を描くことが多く、人間の欲望や衝動を描くのに優れています。それを巧みに使い、物語に一層の深みを与えています。

映画『ダイ・ハード』や時代劇の『必殺シリーズ』が好きで、そこから着想した話もあります。

奥浩哉の作品には同性愛をテーマにした作品も多く、特に初期に多く描かれました。『HEN』や『変』などは女性同士・男性同士の恋愛がテーマでありながら、それだけではない奥深さも描かれています。

今では多くのBL作品が世に出ていますが、あまり多くはない頃の作品なので元祖公式BLともよばれています。

『黒』『缶』『変』など6話の短編が収録された短編集です。重い話が多いですが、ストーリーが秀逸で暴力・復讐・殺人や拉致誘拐など世の中のどこかで起きている出来事が題材となっています。

特に心の内側の黒い部分を全面に押し出した『観察日記』は不穏で、ストックホルム症候群と記憶がテーマになっており幸せで苦しい作品です。

デビュー作『変』はBL？BLではない？など両論ありますが、1992年のBLの元祖とも呼べる作品です。第19回青年漫画大賞準入選も果たしており、一定の評価も得ています。

主人公の一人佐藤くんは女性の容姿にも見えることから、男性読者への配慮もしつつ王道ラブコメのように楽しめる作品です。陽気な登場人物ばかりなので重苦しくなく読めます。

2014年からイブニングで連載されている『いぬやしき』は宇宙人によって機械化してしまった初老の男性の話です。おじさんアンドロイドが主人公なのも珍しい設定ですが、王道のヒーロー漫画として楽しめる作品です。

同じくアンドロイドになってしまった高校生も登場しますが、対照的に描かれており、活躍や苦悩を軸に「人間らしさとは何か」を模索するSF漫画です。

『GANTZ』は2000年に週刊ヤングジャンプで連載が開始され、2004年にアニメ化、2011年に映画化された奥浩哉の代表作と呼べる作品です。作画もデジタルを駆使した美しいもので、背景効果が充分に活かされた作品でもあります。

冒頭から主人公の死亡と、衝撃的な展開から始まる本作ですが、死と直面した人間の深層心理を描いており多くのファンから人気を集めています。

奥浩哉さんの漫画の口コミ・評判を紹介していきます。『GANTZ』『GIGANT』『いぬやしき』を読んだ方の感想です。

作画がキレイなので読みやすいのも挙げられますが、やはりストーリーの展開が面白いとの口コミが多かったです。人間の心理描写が特にリアルであり、どの作品でも共感する方が多いのも特徴です。

奥浩哉は青年誌で主に連載をしているため、エロ・グロテスクな作品が多いです。しかし、SF・不思議な設定も多く、人間の心理描写につなげ、ただのエロ・グロテスクなだけでない物語の深みを楽しみたい方におすすめです。

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