【2024年版】押井守監督の映画おすすめ18選｜最高傑作から新作情報まで紹介！

日本屈指の映画監督・押井守は、特にアニメ作品で高い評価を得ています。本人の名前は知らなくとも、『機動警察パトレイバー』『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』といった作品名をご存じの方は少なくありません。

押井守の映画はアニメだけではなく実写の作品もたくさんあるほか、原作・脚本を担当した作品もあります。一方で膨大な作品数があるため、どれを視聴すればいいかわからない方もいらっしゃいます。

そこで本記事では、押尾守の映画の選び方・おすすめ作品18選をご紹介します。盛りだくさんの情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

押井守は映画監督だけでなく、脚本家・演出家・大学教授などの肩書を持つ異色のクリエイターです。出世作は1981年にスタートした高橋留美子原作のテレビアニメ版『うる星やつら』シリーズで、1983年には劇場版の公開に伴い映画監督としてデビューしました。

その後1995年発表の『機動警察パトレイバー』、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』などのヒット作を連発。クエンティン・タランティーノ、ジェームズ・キャメロンなど多くの著名クリエイターに影響を与えています。

『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』は、士郎正宗著作のSF漫画『攻殻機動隊』を原作とするアニメ映画です。1995年に劇場向けアニメ映画として公開され、日本だけでなく海外でも好評を獲得しました。

特にアメリカでは、ビルボード誌ビデオ週間売上1位の大ヒットを記録。後にリニューアル作品『攻殻機動隊2.0』、続編『イノセンス』も制作されています。

『機動警察パトレイバー』シリーズは、ヘッドギア原作によるアニメ作品です。元々OVAとして制作され、OVAのヒットに伴いテレビシリーズ・映画化される新しい流れを作りました。

近未来の東京を舞台に、歩行式のロボットを導入した警視庁新設部隊の活躍を描く画期的な内容は多くのファンを獲得。押井守の映画を語る上で欠かせない作品の1つです。

2008年公開の『スカイ・クロラ』は、森博嗣による同名のシリーズ小説を原作としたアニメ映画です。『世界の中心で、愛をさけぶ』の伊藤ちひろが脚本を担当したほか、菊地凛子・加瀬亮といった実力派俳優が声優を務めた点でも話題になりました。押井守作品の中でも最高傑作との呼び声が高い1作です。

西久保瑞穂監督作品『宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-』では、押井守が原案・脚本を担当しています。掲げたテーマは「宮本武蔵は本当に求道者だったのか」。押井守によると武蔵は剣の道だけに邁進したわけではなく、むしろ非常に知的な人物であり戦略家であったと解釈しています。

押井守の映画といえばアニメ作品のイメージがありますが、実写の映画作品も豊富です。中でもパトレイバーシリーズは評価が高く、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』の名前で派生作品が多数リリースされています。

また、2001年に公開された『アヴァロン』は有名古典RPG『ウィザードリィ』の設定をSFアクションで表現した異色作。ゲーム・SFファン両方の話題をさらいました。

2021年1月に公開された邦画『花束みたいな恋をした』では監督・脚本ではなく、俳優として押井守が出演しています。しかもキャストで唯一の本人役です。

サブカルチャー好きのカップルを演じる菅田将暉・有村架純が成り行きで入店したカフェのソファに、さりげなく押井守が座っているという心憎い演出。ファンを大いに驚かせたシーンでした。

『キマイラ』シリーズは夢枕獏による伝記小説。初作は1982年リリースの『幻獣少年キマイラ』で、ギリシャ神話に登場する異形の魔獣・キマイラの力を体内に宿した少年の物語です。

2018年にはシリーズ派生作品の中で、押井守とのタッグによる映像化が発表されました。2022年7月時点でも公開日は明らかになっていませんが、夢枕獏・押井守ファンにとって楽しみな話題の1つです。

押井守はアニメ界の巨匠、宮崎駿監督とも深い関係があります。宮崎駿は日本アニメ史に残る傑作『ルパン三世 カリオストロの城』の監督を務め上げ、次作の監督を打診されていました。そこでオファーを断り、自身の代わりとして紹介したのが押井守だったのです。

残念ながら企画は実現には至らなかったものの、『幻の押井版ルパン三世』は有名なエピソードとして語られています。ちなみに、押尾守が最も好きなジブリ作品として挙げているのは『天空の城ラピュタ』『ハウルの動く城』の2つです。

押井守が好きな映画として挙げている作品の1つに、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』があります。1968年の公開当時、高校生だった押井守はSF作家を志していました。

当時の押井守にとって、圧倒的な映像と音楽で表現された宇宙空間は痺れて立ち上がれなくなるほどのインパクト。SF作家ではなく、映画監督を目指すターニングポイントになったことは想像に難くありません。

押井守によれば、映画とは時間つぶし・憂さ晴らしの道具ではなく「時代の不安を封じ込めたタイムカプセル」です。その理念・哲学による映像表現はアニメでも実写でも変わりません。本記事を参考に、ぜひ押井守の映画の世界に浸ってください。

こちらもあわせてご覧ください