梨木香歩の小説おすすめ10選｜『西の魔女が死んだ』で有名な作家！新刊も紹介！

梨木香歩は日本の小説家・児童文学作家です。作品のジャンルは幅広く、さまざまな年齢層のファンを抱えます。作中には植物に関する描写が多く、自然に触れているような感覚になれる点も魅力です。

映像化されている作品もあり、梨木香歩の名を耳にしたことがある人も多いはずです。しかしながら公式ブログなどは無く、プロフィールや作品についてはあまり知らない人もいるのではないでしょうか？

そこでこの記事では、梨木香歩のおすすめの作品やプロフィールなどについて解説。また、気になる新刊についてもご紹介します。梨木香歩の作品が気になっている人・新しいジャンルの小説を探している人は、ぜひ参考にして下さい。

梨木香歩（なしきかほ）は1959年、鹿児島県生まれ。現在は東京都に在住しています。大学在学中にイギリスへ留学し、児童文学者のベティ・モーガン・ボーエン氏に師事。同志社大学卒業後には臨床心理学者の河合隼雄氏の下でアルバイトをしていました。

1993年から児童文学誌「飛ぶ教室」に寄稿。1994年「西の魔女が死んだ」にて作家デビューを果たします。霧島と八ヶ岳に山小屋を所有しており、そこでの生活を元に綴ったエッセイ「炉辺の風おと」などを発表しています。

「雪と珊瑚と」はネグレクト・シングルマザー等の現代社会が抱える問題にも触れている作品。21歳のシングルマザーがさまざまな人に触れ、独立してカフェをオープンさせるまでを描いた作品です。

主人公と1歳の娘にに愛情を注いでくれる人や攻撃をしてくる人…。さまざまな人物が登場しますが、困難を乗り越えて成長していく様を描いています。作中に出てくる美味しそうな料理の数々も魅力です。

「西の魔女が死んだ」は映画化もされた梨木果歩の代表作。是非チェックしておいてほしい作品です。

また、「裏庭」は第一回児童文学ファンタジー大賞を受賞した作品。異世界に迷い込んだ主人公の壮大なスケールの話ながらも、共働きの両親・障害のある弟の死など、現実的な要素が含まれています。小学生以上の子供にもおすすめですが、大人が読んでも感動できる作品です。

梨木香歩は、エッセイ本も多数執筆しています。イギリスでの下宿生活を綴った「春になったら苺を摘みに」などがあり、自宅にいながら異国を旅したような気分になれます。

また、梨木香歩はカヤックに乗ることでも知られています。北海道やスコットランドなどでのカヤック体験談「水辺にて」は、湖の美しい情景が目に浮かぶエッセイです。

新潮社文庫の「丹生都比売（におつひめ）」は、同作の他に8作の作品が収録されている短編集です。持統天皇など史実上の人物が登場するため、歴史が好きな人にもおすすめです。

梨木香歩の作品は長編で読みごたえのある作品が多い印象ですが、短編集であれば気軽に梨木香歩の世界に触れられます。梨木ワールドの入門編として持っておきたい一冊です。

「椿宿の辺りに」は2019年の「海うそ」より5年ぶりの新作です。梨木香歩さんはおおよそ数年に1度のペースで作品を発表しています。

「f植物園の巣穴」とリンクした作品となっており、同作の主人公を曾祖父に持つ、佐田山幸彦の視点で進んで行く作品です。「痛み」をキーワードに、先祖代々の因縁が解き明かされていくストーリー。日本神話がところどころに挿入され、現代の作品ながらも異世界に出かけたような気分になれます。

梨木香歩さんの作品はジャンルが豊富です。時に異国、時に異世界を舞台に様々な物語を展開しています。オーガニックな描写も多く、都会の生活に疲れている人にもおすすめです。どの作品も読めばきっと豊かな時間を過ごせます。ぜひお気に入りの一冊を見つけましょう。以下の記事もあわせてご覧ください。