アウトドアに最適なライスクッカー15選！炊飯器と何が違うの？

キャンプにおける醍醐味の1つといえば、自然の中で楽しむ料理です。野外の料理は作るのも食べるのも楽しく、キャンプ飯にこだわりをもつキャンパーも大勢います。しかし、野外の料理は家庭と勝手が異なり、失敗してしまうケースも少なくありません。

とくに炊飯の難易度が高く、キャンプ初心者の中には「どうしてもご飯を美味しく作れない」といった方も多いかもしれません。そんな方におすすめなのが、野外の炊飯に最適な「ライスクッカー」です。ライスクッカーがあれば、キャンプでもふっくらとしたご飯を炊きやすくなります。

今回は、キャンプ初心者の方に向けて、おすすめのライスクッカーとその選び方をわかりやすく解説します。キャンプでの食事をより美味しく堪能したい方は、当記事を参考に、自分にぴったりのライスクッカーを探してみてください。

ライスクッカーは、クッカーの中でも炊飯の用途に特化した調理器具です。クッカーと比べ、素材に厚みを持たせて熱伝導をよくする工夫を施しています。隅々まで熱が伝わりやすいため、ライスクッカーを使えばふっくらとしたご飯を短時間で炊き上げやすくなるのです。

炊飯に特化している特徴は炊飯器も同一ですが、炊飯器は家電製品なので、コンセントがなければ使えません。一方のライスクッカーは、直火式と電気式の2種類があり、キャンプ・家庭の両方で使用できます。その特徴から、ライスクッカーは「キャンプで炊飯を成功させたい！」「アウトドアで美味しいご飯を食べたい！」といった方に最適のアイテムです。

ライスクッカーは、「何合のお米が炊けるか」で容量が決まっています。たとえば、小型のライスクッカーだと1合、大型のものだと5合以上と、そのサイズは製品ごとにさまざまです。一度の食事量を考慮すると、ソロキャンプなら1～2合、ファミリーキャンプなら3合以上のライスクッカーをおすすめします。

ソロキャンプであれば、ライスクッカーの容量も、1合または2合のもので十分です。もちろん、食事量は個人で異なるので、たくさん食べたい方であれば2合以上のライスクッカーを選びましょう。なお、ライスクッカーの多くは保温機能が備わっておらず、ご飯の作り置きに不向きです。そのため、容量は「1度の食事量」で選ぶのを推奨します。

ファミリーキャンプ（2人以上）の場合、容量が3合以上のライスクッカーをおすすめします。4人以上が参加するキャンプであれば、さらに大型の5合以上のものを選んでください。ただし、サイズに比例して荷物が圧迫されやすくなるため、必要以上に大きいものは選ばないのが理想です。

ライスクッカーに使われる素材は、アルミとステンレスのものが主流です。おおまかな分け方としては、手軽さを重視するならアルミ、耐久性を重視するならステンレスを選ぶのをおすすめします。

アルミのライスクッカーは、耐久性こそ低めですが、軽量で扱いやすさに秀でています。また、熱伝導率にも優れているため、炊飯の時間が短く済む点も、アルミ製ライスクッカーのメリットです。値段もリーズナブルなものが多く、コスパや手軽さを重視したい初心者キャンパーに向いています。

ステンレスのライスクッカーは、アルミよりも耐久性・耐食性に優れています。変形やサビの心配が少なく、長期間の使用にはもってこいです。重くて扱いにくい欠点こそありますが、キャンプへ行く頻度が多い上級者キャンパーには、ステンレスのライスクッカーが適しています。

• 陶土（土鍋）：保温性は高いが、重くて壊れやすい。
• チタン：軽さと耐久性を併せ持つが、ご飯が焦げつきやすい。

アルミやステンレス以外にも、保温性の高い陶土（土鍋）や、軽くて丈夫なチタンなどの素材がライスクッカーに使用されます。ですが、これらの素材は熱伝導率が低いため、ご飯が焦げつきがちです。こだわりがある方を除いては、ライスクッカーの素材はアルミかステンレスのどちらかをおすすめします。

ライスクッカーには、直接火にかける直火式と、電気の力で炊飯する電気式の2種類が存在します。目安として、ライスクッカーをキャンプだけで使う直火式を、自宅とキャンプの両方で使用するなら電気式を選びましょう。

キャンプや登山などアウトドアだけの使用を想定するなら、ライスクッカーは直火式を選びましょう。電気がない状況でも、焚き火やコンロの火にかけるだけでしっかりご飯が炊けます。

電気式のライスクッカーは、炊飯器と同じく、スイッチを入れるだけで自動的にご飯が炊きあがります。自宅のコンセントはもちろん、車の電源でも使用可能なので、自宅とキャンプでライスクッカーを兼用したい方におすすめです。ポータブルバッテリーを使える車中泊などの用途においては、電気式のライスクッカーが活躍します。

車の電源でも使用できる反面、電気式のライスクッカーの多くは、炊き分けや保温機能などが搭載されていません。自宅だけで炊飯する場合は、機能が充実している家庭用の炊飯器を検討しましょう。なお、炊飯器はポータブルバッテリーで使用できないケースが多く、キャンプの用途には不向きです。

選び方さえ把握できれば、自分にぴったりのライスクッカーを選択しやすくなります。上記のシチュエーション例を参考に、容量・素材・炊き方に着目をして、ライスクッカーの比較検討をしてみてください。

とはいえ、中には「おすすめのライスクッカーをもっと具体的に知りたい！」といった方も多いいかもしれません。以下では、シチュエーション例で記したソロキャンプ、ファミリーキャンプ、電気式の3つに分けたうえで、おすすめの商品を紹介しましょう。

ライスクッカーの購入を検討している（または購入した）方であれば、炊飯用以外に別のクッカーを揃えるのをおすすめします。なぜなら、ライスクッカーはあくまで炊飯に特化している調理器具で、ほかの料理を同時に作る用途には不向きです。

とくに、キャンプ飯にこだわりたい方やいろいろなアウトドア料理に挑戦したい方の場合は、炊飯用と併せて料理用のクッカーを比較検討しましょう。複数のクッカーがあれば、ご飯と一緒に別の料理を作りやすくなります。

炊飯用以外のクッカーについては、別ページで紹介をしているので、併せてご参照ください。クッカーの選び方やおすすめのクッカーなどをわかりやすく解説しています。

最後に、ライスクッカーの製造販売を手掛けるメーカー・ブランドを紹介しましょう。いずれも、品質の高さに定評があり、多くのキャンパーや登山者から支持を集めています。特定のメーカー・ブランドのライスクッカーが欲しい方であれば、商品ラインナップの中からお気に入りを探してみるのもおすすめです。

国内の大手家電メーカーとして知られるパナソニックは、キャンプに最適な小型のライスクッカーを多数リリースしています。簡単操作で1人分のご飯がすぐ炊きあがるので、ソロキャンプや車中泊などを検討している方におすすめです。

このほか、パナソニックはLEDランタンやネックライトといった、キャンプに役立つ電化製品にも注力しています。携行性に優れるポータブルバッテリーなども取り扱っているため、ライスクッカーと併せて購入を検討するのも手です。

ユニフレームは、新潟県に本社を構える国内有数のアウトドアメーカーです。妥協しない製品作りに定評があり、機能とデザインの両方に秀でたアウトドアグッズを数多くリリースしています。

ユニフレームが手掛けるライスクッカーは、ふっくらとしたお米が炊けるのはもちろん、使い方がシンプルでわかりやすい点が魅力です。「とにかく炊飯に失敗しない」といった声が多く、初心者から上級者まで安心して使えます。

40年以上の歴史をもつキャプテンスタッグは、アウトドアグッズの老舗として高い知名度を持つブランドです。オールマイティなグッズ展開を得意とし、キャプテンスタッグのグッズだけでキャンプを行うのも難しくありません。

ステンレスの扱いに長けるキャプテンスタッグは、ライスクッカーもステンレス製のものが多くなっています。リーズナブルな価格と高い耐久性を併せ持ち、末長く使える丈夫なライスクッカーが欲しい方におすすめのブランドです。

アメリカに本社を置くコールマンは、豊富な商品ラインナップをはじめ、修理やメンテナンスなどの手厚いアフターサービスに定評があります。品質と充実したサポートを併せ持ち、日本国内でも多くのファンを有するアウトドアメーカーです。

コールマンが手掛けるライスクッカーには、焦げつきや汚れを防止する特殊加工が施してあり、お手入れのしやすさに秀でています。コーヒーポットや燻製機など、作りたい料理に合わせたグッズが揃っているので、セットでクッカーを揃えたい方におすすめです。

今回は、おすすめのライスクッカーやその選び方について詳しく紹介しました。日本における主食はもちろんお米ですが、それはアウトドア料理であっても変わりありません。ライスクッカーで美味しいご飯を炊けるようになれば、キャンプ飯がさらに充実し、アウトドアライフがもっと楽しくなりますよ。