【最強】兵式飯盒のおすすめ7選｜自衛隊お墨付きの小型兵式飯盒も【なぜこの形？】

アウトドアでの炊飯には、メスティンやクッカーが人気です。しかし人数が増えると持っていく荷物が増えるうえに、ご飯の炊き具合にもムラができやすいのが難点。そんなときに多めのお米をもっとおいしく炊ける調理道具をお探しの方も多いですよね。

今回ご紹介する兵式飯盒は、ソロキャンの1合炊きからファミリーの4合炊きまで、ふっくらモチモチなご飯が炊けるおすすめのアイテム。フライパンや蒸し器のようにも使えて、スタッキングしてコンパクトに持ち運べるのがメリットです。

本記事では、自衛隊お墨付きをはじめドイツ連邦軍仕様など、最強の炊飯具「兵式飯盒」のおすすめ商品をご紹介します。初心者にもわかりやすい使い方解説もあるので、ぜひ参考にしてください。

飯盒はヨーロッパの軍装備品として生まれたもので、食糧の持ち運びや食器の役割を持っています。米飯を主食とする日本では、自衛隊員が野外で使用する携帯用の炊飯器「兵式飯盒」として改良されました。

そら豆のような不思議な形状は、火力にムラがある焚火でも対流効率を上げて米を均等に炊くためのもの。また、たくさん並べても収納スペースに無駄がなく、さらに身体に添いやすい設計になったとの説もあります。

今や軍用以上にアウトドアギアとして人気の兵式飯盒。炊飯するための工夫が凝らされ、初心者にも簡単においしく炊けるのが最大の魅力です。また、いろいろなサイドメニュー作りにも適しており、複数のクッカーを持たずに兵式飯盒だけで出かける方も多くなっています。

兵式飯盒は本体・中子・上蓋の3部式。白米4合が炊飯できるサイズが主流ですが、米の量を減らせば中子で蒸し料理を同時進行でつくれます。また、中子は水蒸気炊飯もできるため、初心者にも焦げずにおいしく炊飯できるのもメリット。

さらに、上蓋をフライパンや鍋にして炒め物や揚げ物、汁物調理も可能です。トライポッドでも使える吊り手付きなので、不安定な地面を気にせず調理に没頭できます。

兵式飯盒を選ぶ際には、一度に何合のご飯が炊けるのかを確認しましょう。一般的なサイズは4合ですが、人気の「戦闘飯盒2型」は2合などサイズはさまざま。容量は使用する人数を考慮して選びましょう。

ソロキャンプには2合、デュオなら3合程度の小容量タイプがおすすめ。3人以上のグループや家族キャンプには4合が最適です。湯沸かしやラーメン、おかずなどの調理にも使うなら人数よりもワンサイズ大きめが安心です。

兵式飯盒の代表的な素材と特徴を以下の表でチェックしましょう。

どの素材もメリット・デメリットがあります。素材選びに迷う方には、安価で調理の時短もかなうアルミ製がおすすめです。

火力が高い直火でご飯を炊いたりおかずを調理したりすると、飯盒の底にくっつきやすいのが難点です。焦げ付きやこびりつきを解消するテフロン加工を施した飯盒なら、ゴシゴシこすらなくてもサッと汚れが落ちて簡単にお手入れできます。

兵式飯盒には、吊り下げや調理中に便利な取っ手が付属しています。しかし、調理中に取っ手が倒れると火傷や飯盒自体の転倒の原因にもなりかねません。取っ手を上げた状態など、使用中のポジションで固定できるものがおすすめです。

兵式飯盒の蓋をフライパンとして使えると、キャンプ飯のメニューがもっと充実します。飯盒でご飯を炊いた後には、蓋で炒め物や焼き物をつくれると便利。さまざまな料理を並べて豪華にしたい方には注目のポイントです。

兵式飯盒を使用する前には、焦げ付きやにおい移りを防止するシーズニングが必要です。少し手間がかかる作業で面倒だと感じるなら、アルマイト加工が施された飯盒がおすすめ。シーズニング不要ですぐに調理できます。

「MOOSE ROOM WORKS」は、北海道で生まれたアウトドアギアのガレージブランド。無骨さと繊細さの相反するテイストを併せ持つ焚火台や、自由度が高く美しいタープなどが人気を集めています。

MOOSE ROOM WORKSの「戦闘飯盒2型」は、自衛隊で使用された兵式飯盒の完全復刻版。当時の金型・素材・塗料を使用、官給品納入時の工場で製作しており、ミリタリーマニアからも注目を集めています。

「Sturm Handels GmbH」は、アウトドアギアから軍用のタクティカルギアを取り扱うメーカーです。ミリタリーモデルのアパレルをはじめハンティングコレクション、アウトドアギアなど、製品の品質の高さに定評があります。

Sturm Handels GmbHではドイツ連邦軍の兵式飯盒を再現したモデルが人気です。ストラップとバックルが付いているのが特徴で、ハリウッド映画の小道具にも多く採用されています。

「キャプテンスタッグ」は、日本人にアウトドア文化を広めた新潟県生まれのメーカー。1976年に国内で初めてのバーベキューコンロを発売し、現在はテーブルセットやテントなどキャンプに必要なアイテムを数多くラインナップしています。

キャプテンスタッグの兵式飯盒は、金属加工の町として知られる燕三条で製造された高い品質が魅力。アルミ素材にアルマイト加工が施され、ご飯がくっつかずに後片付けも簡単です。

兵式飯盒での炊飯方法を解説します。ここでは、標準の4合サイズでは、上蓋3合・中子2合が内容量。いずれもすり切り1杯で適量です。

1. 飯盒の中で水を入れ替えながら米を研ぐ
2. 飯盒内側の水量目盛りにあわせて水を入れて上蓋を閉める
3. そのまま米を浸水させる（夏季：30分程度、冬季：1時間以上）
4. 飯盒を弱火〜中火にかけ、上蓋の隙間から吹きこぼれるまで待つ
5. 吹きこぼれ始めたら上蓋の上に重石を乗せて強火にする
6. 吹きこぼれが少なくなってきたら、火力を落としていく
7. 香ばしいにおいがしてきたら火から下ろす
8. 飯盒の蓋は開けずに逆さまにひっくり返して置く
9. 20分ほど蒸らしたら炊き上がり

強火は飯盒が炎で包まれる程度、中火は飯盒底面に火が届く程度が目安です。

兵式飯盒を使った後は、お手入れを欠かさず行いましょう。飯盒が熱を持っている状態なら、汚れが落ちやすいので早く落とすのがおすすめです。新聞紙や草などでを使って飯盒の外側を擦り洗いすると、吹きこぼれやすすなどの汚れが綺麗に落ちます。

飯盒の内側は、細かい砂などを入れてたわしやスポンジで擦り洗いしましょう。ひどい汚れには、石鹸水を飯盒の周りに塗って火にかけると落ちやすくなります。洗い終わった後はカビを発生させないように、しっかり乾かしてから蓋をしましょう。

せっかく兵式飯盒を持っているなら、本体・中子・上蓋の3パーツをフル活用して豪華なキャンプ飯をつくってみませんか？クッカーよりも大きな本体は、白米と一緒に細切れ肉やみじん切りの野菜と調味料を加えて炊き込みご飯を炊くのにぴったりです。

また、炊飯時に中子にサツマイモやクリを入れておけば、混ぜるだけで芋ご飯や栗ご飯。上蓋では肉と野菜を炒めたり、お味噌汁を作ればテーブルのメニューが充実します。

兵式飯盒のおすすめ商品をご紹介しました。大きめサイズで鍋やフライパンの用途をひとつでこなせる多機能さが魅力です。入れ子でコンパクトに収納できるので、バックパックでのキャンプにもぴったり。兵式飯盒で最高のキャンプ飯を楽しんでください。