安全環付きカラビナのおすすめ5選！使い方や手入れ方法も！

安全環付きカラビナとは、ゲートが開かないようにロックできるカラビナのことをいいます。山登りの際、懸垂下降など突然ゲートが開くと危ない場所で使用することが多いです。

安全環付きカラビナには、強度の高いHMS型や、2つのカラビナをスリングでつなげたクイックドローなどさまざまな種類があります。安全に使うためにも、カラビナの使い方や種類別に適した使用場所を、事前に知っておく必要があります。

今回の記事では、安全環付きカラビナの使い方や付ける際の正しい向き、選び方について解説していきます。おすすめのカラビナや、手入れの方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

カラビナの基本的な使い方は、ロープやスリングに通したり、ロープを結んだりして使います。安全環付きカラビナは「オフセットD型・HMS型・オーバル型」の3種類の形があり、使用場所に合わせて使い分けるのがポイントです。

オフセットD型は、カラビナの中でも主流になっているタイプで、危険度の低い場所でよく使われます。HMS型は、洋ナシのような形で、クローブヒッチや懸垂下降する場所で使用します。オーバル型は、楕円形でプーリーやスリングの場所で使います。

カラビナの付ける際、正しい向きを知っておくことも大切です。ゲートの向きが、クライマーの進む方向と逆向きになるようセットします。向きを間違えるとロープが外れる可能性があるため、十分注意が必要です。

安全環付きカラビナには、UIAAとCEと表記されているものがあります。UIAAは、国際山岳連盟の安全基準を満たしたものに付けられる証です。CEはEU加盟国によりヨーロッパでの安全基準を満たしたものに付けられます。

カラビナのスパインに表記されていることが多いので、購入前にチェックしましょう。登山やクライミングは、危険な場所での使用も想定されるので、必ず表記されているものを選ぶようにします。

安全環付きカラビナの中でも高い強度をもつのがHMS型です。下降時など荷重がかかる作業に適しており、ムンターヒッチやクローブヒッチといったロープの結び方にも対応できます。

また、さまざまな方向からの荷重に強く、一度に複数のアイテムを吊れるのもポイントです。ただ、ゲートが大きめで開きやすいため、しっかりロックされているか確認を忘れないようにしましょう。幅広いシーンで活躍してくれるので、まずはHMS型を一つ購入してくことをおすすめします。

安全環の回りが悪くなったり、ロックの解除がスムーズにできなくなったりしたら、お手入れが必要です。手入れの方法を解説しますので、気になったらすぐ手入れしましょう。

まず、安全環の回りを良くするための手入れ方法をご紹介します。

1. 安全環を外し、防錆潤滑スプレーを吹きかけたナイロンブラシで汚れを落とす。
2. さらに、布でカラビナに残った汚れを拭き取る。安全環は布を通して中までキレイに汚れを拭き取る。
3. 取り外した安全環を装着しなおせば完成。

次に、ロックの解除をスムーズにする手入れの方法をご紹介します。

1. ゲートのあたりにシリコン系のオイルを数滴垂らす。
2. ロープをカラビナのゲートに巻きつけて引っ張る。
3. 2回ほど開閉させて、スムーズに動くようになったら、余分なオイルを布で拭いて完成。

安全環付きカラビナは種類が豊富で、使用場所に合わせた使い分けが大切です。登山やクライミングの内容に合った適切なカラビナを手に入れて、安全で楽しいアウトドアに出かけましょう。