【2024年版】中島哲也の映画おすすめ9選｜中島哲也作品の特徴や選び方を紹介

映画・ドラマ・CM・MVなどを手掛ける中島哲也監督。1988年に『バカヤロー! 私、怒ってます 第二話 遠くてフラれるなんて』で映画監督デビューをした後も 、さまざまなヒットCMを世に送り出しました。2004年に公開された映画『下妻物語』で、映画監督として広く世間から注目を集め、その後ヒット作を続けざまに発表しています。

監督はプロである役者さんを褒めるのは逆に失礼であるといった信念を持っています。そのため、出演者に対して厳しいといった声が上がるエピソードが『嫌われ松子の一生』で中谷美紀からも語られました。

今回の記事では、そんな中島哲也の映画の種類や選び方をご紹介します。また、おすすめの中島哲也の映画もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

ややコントラストの強い、ミュージックビデオのようなビビットで美しい映像が印象的です。明るさを表現する場面ではキラキラとしたエフェクトを多用するなど、見る人を別世界へ誘い込む仕掛けを随所に忍ばせた楽しく魅力的な映像です。

撮影の上では俳優に厳しく指導する場面や、いいものが生まれるときは状況に打ち合わせて撮影プランを変更するため、自身を俳優・スタッフ共に嫌われる時もあると『嫌われ松子の一生』の撮影後に語っています。

『告白』以降積極的に制作されている、サスペンスやホラーといった緊迫感のある作品にもおすすめのタイトルが揃っています。ラストシーンを使った前代未聞のCMで話題を呼んだ『告白』は、その衝撃に負けない、強く訴えかける迫力ある作品でした。

娘の失踪をきっかけに元刑事の父が奔走する『渇き。』は、ミステリ・サスペンス・アクションの入り混じった、息もつかせぬ重量のある作品です。ホラー小説を原作にした『来る』では、これまでとは少し違った中島哲也ワールドを披露しました。

熱量たっぷりに描くドラマ性も大きな魅力です。不器用に精一杯人生を生きた女性を描いた『嫌われ松子の一生』では、主人公の松子がとても立ち直れないような悲惨な目にあいながらも、自分の信念に基づいて今を必死に生きる姿を描いています。

正面から描いたのではとても見ていられない悲惨な展開が続く中、ポップなミュージカル調に仕上げて観客を引き込み、ぐいぐいと作品に引き込むパワフルさが、そのまま松子の生きざまを感じさせる感動作に仕上がっています。

色鮮やかで華やかな画面作りに秀でた中島哲也監督作品を目いっぱい楽しみたいなら、思い切り笑って楽しめるパワーのあるコメディ作品がおすすめです。

深田恭子がロリータファッションを披露し一躍話題となった『下妻物語』は、工夫を凝らしたカメラワーク・カット・色彩展開が盛りだくさん。ポップで愉快で元気っぱい笑って、クライマックスにはちょっぴり泣ける、そんな理想的な配分の青春友情コメディに仕上がっています。

しっかりと作りこまれたシナリオの映画作品を楽しみたいなら、小説を原作にしたタイトルを選ぶのがおすすめです。娘を殺された女教師の言葉から始まる『告白』では「命」といった重いテーマを真正面からどっしりと描きました。

不器用な女性が波乱続きの人生を精一杯生きる『嫌われ松子の一生』は、深刻な状況をミュージカル仕立てでポップに表現しています。ロリータ少女とヤンキー少女の友情『下妻物語』では成長する姿をパワフルにまとめました。

演技力・表現力の高い役者が揃っていると、それだけで良作が期待できます。『渇き。』にはオーディションで発掘された小松菜奈が失踪した一人娘役に抜擢されました。ただものではないと思わせる人物を見事に熱演しています。

主演・松たか子の『告白』は、愛娘を殺した犯人である生徒への復讐を誓う教師の役。ほとんど表情をあらわにしない人物ですが、だからこそこれまでにどんな苦悩・葛藤があったのかを見事に表現しています。CMに使われたラストシーンも圧巻でした。

さまざまな大作を世に送り出してきた中島哲也監督。どれからみるか迷う人には、受賞内容からチェックするのもおすすめです。『下妻物語』は第26回ヨコハマ映画祭で作品賞・監督賞を受賞し、『パコと魔法の絵本』第32回日本アカデミー賞の優秀監督賞を受賞しました。

ヘビーな作品では『嫌われ松子の一生』は第30回日本アカデミー賞で優秀監督賞・優秀脚本賞を受賞し、『告白』が第34回日本アカデミー賞の最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞を受賞しています。

ミュージックビデオのような音と映像をリンクさせたり、ポップな演出やCG・アニメーションなどを活用した表現を得意とする中島哲也監督。現在では映画監督として有名ですが、数々のヒットCMを世に送り出したCMディレクターとしても非常に有名です。

2017年にも、LINEバイト「本気のオファー」編を制作しています。過去には『フジカラー 写ルンです』や、サッポロ黒ラベルのCMをはじめとする作品で、さまざまな賞も受賞しました。

今回はたくさんの種類の中があるから、中島哲也の映画の魅力・選び方を紹介しましたが、気になる作品は見つかりましたか。この記事を参考にして、ぜひ自分の気に入る中島哲也の映画を見つけましょう。