【口コミあり】石川淳の小説おすすめ5選｜芥川賞を受賞した天才作家のおすすめを紹介

さまざまな世界観や美しい言葉に触れられる小説は、日頃から読んでおきたい文芸書です。小説のなかでも昭和の名作家の作品は、読み応えがあり心に残るものが多いです。しかし、昭和の名作家の作品は内容が難しく、読んでもよく分からないと思っていませんか？

そんな方におすすめなのが、石川敦の小説です。有名な太宰治や坂口安吾らとともに人気を博した石川敦は、一度読むと魅了される作品がたくさんあります。読んでいると、その時代の風景や作者の思いがしっかり伝わってくるのでおすすめです。

この記事では、石川敦の小説の選び方やおすすめランキングを紹介します。石川敦の小説を読んで、美しい世界観に浸ってみてくださいね。

ここでは、石川淳のプロフィールを紹介します。

• 石川淳（いしかわ　じゅん）
• 生年月日：1899年3月7日
• 出身地：東京都
• 最終学歴：東京外国語大学（旧：東京外国語学校）
• デビュー作：『佳人』

石川淳は、太宰治らとともに無頼派作家として人気を博した作家です。どの作品も鮮やかな情景がすばらしく、一度読んだら心から離れない魅力があります。有名な芥川賞や芸術選奨文部大臣賞を受賞した作品もあるので、ぜひ読んでみてください。

石川淳の小説の選び方はさまざまあり、受賞作・そのほかの作品・石川淳全集などがあります。自分好みの作品をみつけて、より石川淳の小説を楽しみましょう。

石川敦の小説の受賞作は、芥川賞を受賞した『普賢』や芸術選奨文部大臣賞を受賞した『紫苑物語』があります。ぜひご覧ください。

石川敦の小説『普賢』は、芥川賞を受賞したおすすめの作品です。1937年に発売された石川敦の大作で、デビュー作の『佳人』と並んで、戦争を控えた当時の状況を考えるとあまり受け入れられない私小説でもあります。

不況のなか一家破産をし、ものを書いて生計を立てていこうとする30歳の男性が主人公です。さまざまな葛藤による主人公の苦悩や、当時の日本の底辺世界が鋭い視点で表現されています。一度読むと物語の世界に引き込まれるため、おすすめの作品です。

石川敦の小説『紫苑物語』は、芸術選奨文部大臣賞を受賞したおすすめの作品です。石川敦の小説のなかでも色彩が豊富な作品のため、物語を読んでいると自然と景色が浮かんできます。

物語の舞台は中世の日本で、弓矢の名手である宗頼が主人公です。作品のなかに出てくる紫苑（紫の花びらが美しい花）と死体から流れる血が色鮮やかに描かれており、読めば読むほど引き込まれていきます。石川敦の美しい文章と妖艶や妖気が入り混じった作品、ぜひご覧ください。

石川敦の小説は。そのほかの作品もおすすめです。ここでは、戦後を舞台にした『焼跡のイエス』や伝奇小説『狂風記』を紹介します。

石川敦の小説『焼跡のイエス』は、戦後を舞台にした作品です。戦後の独特の雰囲気が描かれており、今の時代では想像できない当時の悲惨な生活状況や人々の葛藤が読み取れます。当時のイエスの概念をくつがえすような、石川敦が考える『聖』への概念も分かる作品です。

また、上野の闇市を舞台にしており、『アメ横』も登場します。『アメ横』と呼ばれるようになった経緯もリアリティに描写されているのも魅力のひとつです。

『狂風記』は、石川敦が70歳をこえてから10年かけて執筆した大作です。舞台は現代ですが、SF・古代史・ピカレスクロマンなど、さまざまな要素が組み込まれています。石川敦による伝奇な世界を楽しめるのでおすすめです。

また、『狂風記』は上巻と下巻があるので、セットで読んでみてください。

さまざまな石川敦の小説を読みたい方は、『石川敦全集』がおすすめです。『石川敦全集』は、第1巻（1989年5月）～第19巻（1992年12月）の全19巻があります。どの巻も内容が濃く、物語の世界に引き込まれる作品が多いのが魅力です。

先ほど紹介した『普賢』は第1巻・『紫苑物語』は第5巻・『焼跡のイエス』は第2巻・『狂風記』は第9巻に掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。

石川敦の小説のなかには、『夷斎』名義で書いた作品もありおすすめです。エッセイ集のため、石川敦の随想が思うがままに描かれています。

夷斎筆談には面貌・娯楽・沈黙・恋愛について、夷斎俚言にはジイドむかしばなし・乱世雑談・芝居ぎらい・論争ばやりなどが執筆されているので、ぜひチェックしてみてください。

昭和の名作家である石川敦の小説は、芥川賞や芸術選奨文部大臣賞を受賞した作品があります。美しい文章や世界観を堪能できるのでおすすめです。石川敦の小説を読んで、心に残る作品をみつけてくださいね。また下記の記事も参考にしてみてください！