山本文緒の小説おすすめ15選|最後の作品となった遺作や映像化した作品も

山本文緒は少女小説家としてデビューして一般文芸に転向し、2021年に亡くなられるまで、おもに恋愛小説の書き手として活躍した小説家です。本記事では、山本文緒の作風や、最後の作品となった遺作や映像化した作品などおすすめ小説をご紹介します。

2023/08/10 更新

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山本文緒氏の初期作品。まるで少女漫画を読んでいるように、ラブコメディの王道を行く。十数年前の作品ということで、出てくる音楽がサザンだったり、レベッカだったり、カーステレオはもちろんカセットテープ、携帯なんてないから、彼女からの電話を電話機の前でじっと待っていたり、と80年代に青春を送った私たちには別の意味で懐かしさを感じた。でも、現在の山本氏の作品に親しんでいる人は、読みたくなかった、と思うかも。コバルト文庫だった作品と思えば、納得できるかな。

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山本さんの作品としては、面白いくらいにスッキリとした爽やかな作品です。 心理描写が丁寧なのですが、少しこの年頃にしては幼っぽすぎるのでは?という感も否めません。 しかし、主人公の心の葛藤や成長が上手に描かれていますよ。 ココナッツも合わせて読むと、更に面白さ倍増です。

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この本では「チェリーブラッサム」よりもしっかりと成長していく主人公が見れます。 まさに思春期の成長過程、というものでしょうか。 大好きな人の過去を知ってしまい、戸惑い・悲しみに浸っているなか、またまた横から色々なことが起こっていって・・・。 主人公の恋と、便利屋の事件とがうまい具合に折り重なってできています。 最後の主人公のフレーズには思わず感動。 こんなにも人を好きになれるのって素晴らしいな、って感じました。 今回もいつもながらに脇役がいい味出してます。

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かわいいラブストーリー。純愛ではありませんが、いじらしい感じがしてよかったです。でも、普段の著者から見ると少しもの足りないかな。。鋭さがなくほのぼのとした小説です。

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作者の初期の作品ですが本当にさわやかな青春小説ですね、 ここから恋愛中毒等の大人の作品を作っていったのが わかる感じがします。

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流石、山本文緒先生の作品。待ちに待った新作でゆっくり読もうと思ってたのに、あっという間に読破。グイグイ引き込まれて最後にサプライズなどんでん返し。素晴らしい作品でした。

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作者が好きです。なかでも傑作です。 母、娘、家族、恋人普通って何なんでしょう。 ある家族と主人公にはどこか不釣り合いな大学生の恋人物語の序盤は事件など起きそうには感じないですが最期にウッ、ときました。 作者の女性の描き方が好きです。 けして大袈裟ではないんですが家族や恋人にしかわからない意地や強欲の匂いを感じ取ることができます。 作者の本の中で描かれる男性は年齢問わず純粋でどこか青年のような感覚を覚えます。

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6作品とも5年以上前の作品であるが表題作の「ばにらさま」が秀逸 バニラアイスクリームのように白い美人の彼女から交際を申し込まれ つきあったさえない男との恋愛、順調にみえたが偶然ネットで彼女の 日記を発見、打算を感じたことで別れを切り出す物語であるが、男女 の表情、心の機微まで見える文章が魅力、なんといっても物語を進め る手法が新鮮である。

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登場人物のそれぞれが自分の身近に居そうなタイプで、つい感情移入してしまう。 痛快とは程遠い、どちらかと言えば暗いドラマなのに、どこか爽やかな読み心地で引き込まれて行く。

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山本文緒は短編の作品があってるような気がします。これだけ31歳の女性、色んな職業、ただ性格は共通してる感じがするけど。いつも感心するのは日常生活の細やかな描写、そして愛、嫉妬、憎しみについての表現が丁寧で本当に読者を惹きつけるものを持ってる数少ない作家です。これからも期待してます。

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自分にとって一番大切なものに最後に気づいた椿。椿は男前なんです結局。愛すべき人のナイトになることを選ぶ。自分の強さに気づいたのかな。元々強かったけれど、生きる中で自信を失いそうになる。けれど自分を取り戻す。自分を取り戻した時にする選択はきっと正しい。

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後半のたたみかけは見事でした、想像できなかったです。 恋愛で好きな人に執着することはよくあること?と思いますが、 ジェラシーから生まれる行動はパンチ強いですね! 山本さんの本は大袈裟ではなく現実にありそうな範囲でストーリーが描かれているのでノンフィクションを読んでいる気分になります。 おもしろい!

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5編の短編小説集。どの話の主人公も現代社会の中で、生きづらさを抱えている。5編に共通しているものは"働くこと"。自身の病気であったり、突然の解雇であったり、家計を助けることであったりと、様々な人間模様が描かれている。そこには、現代社会が抱えている漠然とした不安をベースに、それぞれの立場で主人公たちがもがきながらも、自分らしく生きて行こうとする姿がある。作者は、その一人一人の心模様を、繊細な筆で描いている。 それぞれの話はハッピーエンドや、明るい未来を見せないで終わるが、読み終えたあと、何かしら温かなものが心に染みている。そんな一冊である。

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こういうひとも世の中にはいるだろうな、と。そしてその自分とは違う生活や考え方は読んでいて心地よかったです。 いろんな幸せのかたちを考えさせられました。

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学校、職業、恋人、あのとき今と違う選択をしていれば今頃どうなっていたのか?誰でも考えることがあると思います。このお話は、違う選択をしたもう一人の自分と遭遇してしまうところから始まります。あり得ないことと思いつつ独特のファンタジー感にホラーが加わります。「私は選び間違えた。きれいな見かけに騙されて、私は欠陥車を選んでしまった」この主人公の想いが響き引き込まれました。 私は、蒼子Bかな?現状を受け入れて身の丈に合わない夢や生活に憧れを抱かないほうがいいのかな?なんで感じました。

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