京都周辺でレーシック手術ができる病院7選!費用や失敗しない名医の選び方を解説

「京都でレーシック手術を受けられるおすすめの病院が知りたい」 そんな方へ、この記事では京都周辺でレーシック手術ができる病院を7選紹介!レーシック手術で失敗しないための名医の選び方やレーシックにかかる費用、失明のリスクなどについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

2024/03/08 更新

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※本記事は医療広告ガイドラインに則って執筆しております。

どこの病院でレーシック手術を受けるか決めるうえでは、術後のサポートの内容をチェックすることも重要です。術後のサポートの内容や期間は病院によってさまざまで、手術にかかる費用のみで病院を決めてしまうと、のちに「再手術代や追加でかかった費用を考えると、手術費用は少し高いけどあっちの病院の方がお得だった」なんてこともあるかもしれません

 

▼この記事で紹介している病院のアフターサポートの一例

病院名 手術費用とアフターサポートの内容
品川近視クリニック 梅田院
(大阪府大阪市)
手術代:320,000円
術後検診の無料期間:10年間
再手術の無料期間:10年間
先進会眼科 大阪
(大阪府大阪市
手術代:198,000円
術後検診の無料期間:3ヶ月間
再手術の無料期間:ー
フジモト眼科
(大阪府大阪市)
手術代:310,000円
術後検診の無料期間:6ヶ月間
再手術の無料期間:ー
坪井眼科
(大阪府大阪市)
手術代:450,000円
術後検診の無料期間:ー
再手術の無料期間:ー
安淵眼科
(京都府京田辺市)
手術代:190,000円
術後検診の無料期間:1年間
再手術の無料期間:44歳まで(45歳以上は50,000円)
バプテスト眼科クリニック
(京都府京都市)
手術代:375,100円
術後検診の無料期間:ー
再手術の無料期間:ー
千原眼科医院
(京都府宇治市)
手術代:24,800円
術後検診の無料期間:1ヶ月間
再手術の無料期間:術後検診(6回目)以降〜

 ※ 費用は乱視なしの場合。公式サイトに記載がない場合は「ー」と表記
 ※ クリックすると記事内の各病院紹介へ飛びます

 

例えば、この記事で紹介している病院の中で、手術にかかる費用に対してアフターサポート(術後検診・再手術の無料期間)が最も手厚いのは「品川近視クリニック 梅田院」となるわけです

視力矯正方法にはレーシックのほかにも、目の中に直接レンズを移植するICL(眼内コンタクトレンズ)手術就寝中に専用レンズを着け角膜の形状を矯正するオルソケラトロジーなど、患者の目の状態に合わせて多種多様な選択肢があります。そもそも自分の目にとって一番合う視力矯正がレーシックでなかった時に、最適な視力矯正方法を提案できる病院でないと、別の病院にたらい回しにされたり、最悪の場合はリスクについて十分な説明がされないまま手術を受け、術後に様々な合併症を伴う危険性もあります。レーシック手術で失敗しないためには、「レーシック」という一つの手段にとらわれず、患者の目に合わせてさまざまな視力矯正方法を提案できる病院を選びましょう

 

▼京都周辺の各病院が提案できる視力矯正方法

病院名 提案できる視力矯正方法
品川近視クリニック 梅田院
(大阪府大阪市)
LASIK(レーシック)
ICL(後房型眼内レンズ)
アルチザン(前房型眼内レンズ)
先進会眼科 大阪
(大阪府大阪市
LASIK(レーシック)
PRK
ICL(後房型眼内レンズ)
リレックス スマイル
オルソケラトロジー
フジモト眼科
(大阪府大阪市)
LASIK(レーシック)
PRK
ICL(後房型眼内レンズ)
オルソケラトロジー
坪井眼科
(大阪府大阪市)
LASIK(レーシック)
LASEK(ラセック)
ICL(後房型眼内レンズ)
安淵眼科
(京都府京田辺市)
LASIK(レーシック)
LASEK(ラセック)
PRK
オルソケラトロジー
バプテスト眼科クリニック
(京都府京都市)
LASIK(レーシック)
PRK
ICL(後房型眼内レンズ)
千原眼科医院
(京都府宇治市)
LASIK(レーシック)
オルソケラトロジー

 

また、日本国内の現在の屈折矯正手術の国内シェアは、レーシック手術が大半を占めているものの、近年では減少傾向にあり、代わりにICL(眼内コンタクトレンズ)手術の件数が増加傾向にあります。下記の記事では、ICL手術について詳しく解説しているため、興味がある方は参考にしてみてください。

品川近視クリニック 梅田院(大阪府大阪市)

品川近視クリニック 梅田院のおすすめポイント
術後検診代10年間無料、再手術代10年間無料
症例実績251,622件

 

▼料金表

コース 料金
アマリス750Zレーシック 320,000

 

▼診療時間

 
10:00~20:00

 

▼アクセス

住所 大阪府大阪市北区梅田2-6-20パシフィックマークス西梅田3F
最寄り駅

福島駅より徒歩5分
梅田駅より徒歩10分

問合せ先 0120-412-049

 

 

※ 料金はすべて税込

※ 料金は両眼施術した際の費用

▼品川近視クリニック 梅田院の特徴

 

関西圏トップクラスの症例数

品川近視クリニック梅田院は、2006年の開院から現在までのレーシック症例実績が251,179件あり、品川近視クリニック全体の累計レーシック症例実績は1,349,908件にのぼります。(2023年11月時点)この実績に対し、東京院の湯川聡院長いわく「日本でレーシックを受ける人の約70%は品川近視クリニックを選んでいる」とのこと。また、午前中に検査をし、午後に施術をすることで1日でレーシックができる「1日レーシック」を行なっている点も特徴です。

 

術後10年間の長期保障付き

品川近視クリニックは、術後のアフターサポートに力を入れている医院です。術後10年間の定期検診代は手術費用に含まれていて、万が一、術後検診で再手術が必要と診断された場合は、手術日から10年間は無料で再手術を実施してくれます。(※)また、無料のサポート会員に任意で入会すれば、術後の痛みを軽減する「痛み緩和プログラム」を受けることも可能です。

 

※保証期間はコースにより異なる。(上記はアマリス750Zレーシックの場合)

 

遠方から来院する人に最大10,000円の交通費を支給!

品川近視クリニックの大きな特徴の一つに、遠方に住んでいる方にも来院してもらえるよう交通費補助制度を設けている点です。片眼の手術の場合、最大5,000円、両眼の手術の場合は最大10,000円まで交通費を負担しています。

 

▼品川近視クリニック 梅田院の先生はこんな人

 

院長の鳴美貴仁先生は、2002年から21年に渡って眼科医を務める日本眼科学会に認定された眼科専門医です。2007年に品川近視クリニックに入所し、2011年から梅田院の院長を務めています。

先進会眼科 大阪(大阪府大阪市)

先進会眼科 大阪のおすすめポイント
術後検診代3ヶ月間無料
症例実績50,000件以上

 

▼料金表

コース 料金
iFSイントラレーシック 198,000
アイデザインアイレーシック 348,000
アイデザインリフラクティブストゥーディオ 390,000

 

▼診療時間

 
10:00~19:00

 

▼アクセス

住所 大阪府大阪市北区小松原町3-3 OSビル17F
最寄り駅

大阪駅より徒歩7分
梅田駅より徒歩5分

問合せ先 0120-049-113

 

 

※ 料金はすべて税込

※ 料金は両眼施術した際の費用

▼先進会眼科の特徴

 

今年で開院21年目!視力回復治療の専門クリニック

先進会眼科は、創業以来レーシックやICL(眼内コンタクトレンズ)、白内障治療などの眼治療を専門に全国で5つの診療所を展開しているクリニックです。また、理事長は、日本白内障屈折矯正手術学会の理事を務めています。

 

入院不要!3種類から選べるレーシック手術

先進会眼科のレーシック手術は、両眼で20分程度で終わるため入院する必要がありません。近視の程度や予算に合わせて3種類のコースから選べることができ、どのコースが自分に合っているのかを来院して相談することができます。

 

アフターケアも充実!まずは個別説明会の予約から

先進会眼科のレーシックの手術費用には、術後3ヶ月間の定期検診代が含まれています。万が一、追加矯正や再手術が必要になった場合は、無料で対応をしています。WEB、LINEから24時間予約受付中なので、まずは個別説明会の予約をし、自分に合った治療を提案してもらいましょう。

 

▼先進会眼科 大阪の先生はこんな人

近藤美鈴院長は、日本眼科学会の認定する眼科専門医で、高知医科大学付属病院や高知県立安芸病院などの勤務を経て、現在は先進会眼科 大阪の院長及び岡眼科飯塚クリニックの副院長兼執刀医を兼任しています。

フジモト眼科(大阪府大阪市)

フジモト眼科のおすすめポイント
術後検診代6ヶ月間無料
症例実績3,847件

 

▼フジモト眼科の特徴

 

眼科専門医が基礎検査から術後のアフターケアまでしっかりとサポートし、担当のカウンセリングスタッフが治療内容を説明、納得してもらえるよう疑問や質問にも丁寧に答えてくれるような体制が整っているのがポイントです。

レーシック術後の近視の戻りは生涯無料で再治療を受けられます。年に数回国内外での学会発表を行っており、患者さんにより充実した医療を提供するために積極的に新しい医療を学んでいるそうです。

 

▼料金表

コース 料金
レーシック 310,000

 

▼診療時間

 
9:30~12:30
15:00~18:00

※ ▲...12:30〜15:30

 

▼アクセス

住所 大阪府大阪市北区天神橋6-6-4 2F
最寄り駅

天神橋筋六丁目駅より徒歩1分

問合せ先 0120-0419-86

 

 

※ 料金はすべて税込

※ 料金は両眼施術した際の費用

坪井眼科(大阪府大阪市)

坪井眼科のおすすめポイント
症例実績5,229件

 

▼坪井眼科の特徴

 

坪井院長は、学会活動や論文発表も多数行っています。レーシックだけでなく白内障手術、緑内障手術、網膜、硝子体手術など多くの手術を手掛けており、実績がある方です。2000年1月よりレーシック治療を開始し、2020年までの20年間で数多くの手術をこなしています。クリニック自体も28年間の歴史と豊富な実績のある眼科です。レーシック希望の方は、午前中の院長の診察で相談してみてください。

 

▼料金表

コース 料金
LASIK 540,000

 

▼診療時間

 
9:00~12:00
13:30~16:30

 

▼アクセス

住所 大阪市西区北堀江1-3-2 Being四ツ橋ビル3F
最寄り駅

四ツ橋駅6番出口南より徒歩1分
心斎橋駅より徒歩8分

問合せ先 0120-066-380

 

 

※ 料金はすべて税込

※ 料金は両眼施術した際の費用

安淵眼科(京都府京田辺市)

安淵眼科のおすすめポイント
術後検診代1年間無料、再手術代44歳まで無料

 

▼安淵眼科の特徴

安淵眼科は「家族や親しい友人に勧められない治療はしない」「よい治療を、特別の人だけのものにしない」ことをモットーにしている眼科です。

レーシックはもちろんオルソケラトロジーや老眼治療など、さまざまな視力矯正治療に対応しています。また、遠距離にお住まいでレーシックを受けに来る方には、条件付きで当日検査・当日手術も可能です。

 

 

▼料金表

コース 料金
レーシック 190,000

 

▼診療時間

 
9:30~12:00
17:00~19:00

 

▼アクセス

住所 京都府京田辺市田辺中央6-3-1 近鉄新田辺西ビル6階
最寄り駅

新田辺駅西口より徒歩1分
京田辺駅より徒歩4分

問合せ先 0774-65-2440

 

 

※ 料金はすべて税込

※ 料金は両眼施術した際の費用

バプテスト眼科クリニック(京都府京都市)

▼バプテスト眼科クリニックの特徴

バプテスト眼科クリニックは、京都市左京区に1999年5月に設立された眼科です。設立当初から、京都府立大学眼科、京都大学眼科、京都第二赤十字病院眼科などの医療機関と連携を続けてきました。

屈折矯正手術は、レーシックの他にICLにも対応しており、在籍する6人の医師それぞれが得意分野の得意分野を活かし患者に対応しています。パブテスト眼科クリニックの看護部門では日勤2名・夜勤1名・宿直者1名のチームワークで、患者さんに寄り添った対応を目指しています。

 

▼料金表

コース 料金
レーシック 375,100

 

▼診療時間

 
8:30~11:00
13:00~15:45

 

▼アクセス

住所 京都府京都市左京区北白川上池田町12
最寄り駅

北白川別当町バス停留所より徒歩5分

問合せ先 075-721-3800

 

 

※ 料金はすべて税込

※ 料金は両眼施術した際の費用

千原眼科医院(京都府宇治市)

千原眼科医院のおすすめポイント
術後検診代1ヶ月間無料、6回目の術後検診以降再手術代無料

 

▼千原眼科医院の特徴

京都府宇治市に位置する千原眼科医院は、12人の医師による四診制の規模が大きい眼科です。レーシックは2001年より、オルソケラトロジーも2002年より導入しており、レーシックの施術は本院の向かいに開院したレーシック部門にて施術を行います。

大学生、大学院生、専門学生などに向けた学生プランも用意されているのが特徴です。学生のカスタムレーシック手術費用は、事前検査費用込みで両眼165,000円です。

 

▼料金表

コース 料金
コンベンショナルレーシック 248,000
カスタムレーシック 281,000

 

▼診療時間

 
9:00~12:00
17:00~19:00

 

▼アクセス

住所 京都府宇治市伊勢田町南山50-1
第2千原眼科レーシック部門 京都府宇治市開町1-6
最寄り駅

伊勢田駅より徒歩1分

問合せ先 0774-45-2060

 

 

※ 料金はすべて税込

※ 料金は両眼施術した際の費用

レーシックとは、エキシマレーザーと呼ばれる医療用レーザーを使い、角膜のカーブを削り屈折異常を矯正する視力矯正方法です。具体的には、メスやレーザーを使って角膜の表面に「フラップ」と呼ばれる薄いふたを作り、フラップをめくることで角膜実質層を露出させ、そこにエキシマレーザーを照射、角膜の形状に変化を与えることで、網膜に正しくピントが合うように屈折率を調整します。最後は「フラップ」が手術後の傷を覆うことになります。手術時間は、片目で約10分〜15分程度で手術中は、点眼麻酔(目薬タイプの麻酔)を行うのが一般的です。多くの場合、手術日より前の別日に適応検査を行い、合併症などのリスクがないかを確認します。

 

レーシックがエキシマレーザーを用いた屈折矯正手術として、日本国内で認可されたのは2000年で、その後は今日まで世界中の多くの方々に普及している視力矯正手術となっています。しかし、普及したばかりの当初は、医療器具の不十分な滅菌処理などが原因による感染性角膜炎の集団発生、過矯正による健康被害などが相次いで起こりました。これは、レーシック手術の経験が不十分でありながら参入してきた眼科医や当時の形骸化したライセンス制度による影響だったと言われています。

 

現在では、日本眼科学会により「屈折矯正手術のガイドライン」が作成され、手術に当たっての安全性確保のための留意点が示されています。

レーザーを照射して角膜の屈折率を変化させる矯正方法は、レーシックの他にも、PRK(ピーアールケー)、LASEK(ラセック)ReLEx(リレックス)の大きく3種類があります。

 

▼レーシックとよく似た屈折矯正方法

手術名 レーシックとの違い
PRK(ピーアールケー)

角膜上皮を切除し実質層にレーザーを当てる。術後の痛みや視力の安定までに時間を要するのが欠点。

LASEK(ラセック)

アルコール等の薬品で角膜上皮をふやかすように柔らかくして薄皮を剥がしレーザーを照射する。

ReLEx(リレックス)

レーザーを当て角膜の内側に角膜片を作り、それを引き抜くことで屈折率を変える。

 

レーザーを使った屈折矯正手術の中で最初に考案されたのが「PRK(ピーアールケー)」です。PRKは、角膜上皮を切除させてから角膜実質層にエキシマレーザーを当てる手術方法で、角膜上皮が再生するまでの数日間は痛みを伴う点と術後に視力が安定するまでに非常に長い時間が必要という点の2つの欠点がありました。この欠点を解消するために考案されたのが、フラップ(ふた)を作成することで術後に傷を覆うことができる「LASIK(レーシック)」です。また、PRKから派生した「LASEK(ラセック)」という手術方法も考案されました。ラセックは、希釈したアルコールを角膜上皮に30秒程度ひたすことで、角膜上皮を遊離させ、角膜実質層にエキシマレーザーを当てた後に、遊離させた角膜上皮を元の位置に戻す方法です。ラセックは、角膜が薄い場合でも施術が可能のため、適応検査で「レーシックができない」と判断された場合に勧められる矯正方法の一つです。ReLEx(リレックス)は、先に挙げた3つとは大きく異なり、レーザーを当てることで角膜の内側に「レンチクル」と呼ばれる角膜片を作り、それを小さな切開創から抜くことで角膜の内側を空洞上にし、屈折率を変えます。ReLEx(リレックス)は、フラップの作成の有無で「ReLEx SMILE(リレックススマイル)」と「フレックス(FLEx)」2種類に分かれ、現在は、フラップの作成が不要な「ReLEx SMILE(リレックススマイル)」が主流です。

 

ここまで、レーシックとよく似た屈折矯正方法を3つ解説しましたが、一概に「この施術方法が最も優れている」というのはありません。病院で実施される適応検査を受け、自分の目に最も適している施術方法を見つけましょう

レーシックの手術費用は、フラップ(ふた)の作成方法によって大きく変動します。マイクロケラトームと呼ばれる電動メスを使用してフラップを作成する場合、比較的安価に施術が可能ですが、フェムトセカンドレーザーと呼ばれるレーザー機器を使用してフラップ作成をする場合は、比較的高額な費用になります。

 

▼フラップの作成方法

使用機器 特徴
マイクロケラトーム

角膜をスライスしてふたを作るための電動メス。感染症対策として、先端部分は基本的に使い捨てが推奨される。比較的安価に施術が可能。

フェムトセカンドレーザー

マイクロケラトームに代わるフラップ作成方法として使用されるレーザー。患者の状態に合わせてフラップの厚みや角度を作成でき、より安全で精度が高いフラップ作成が可能。

 

例えば、品川近視クリニックの料金表を例に挙げると、厚生労働省が認可するフェムトセカンドレーザー機器「イントラレース」を使用する「品川イントラレーシックアドバンス」は158,000円(税込)に対し、マイクロケラトームを使用する「スタンダードレーシック」は75,000円(税込)と半値以下の価格設定となっています。一概に費用だけを比較するのではなく、こういった施術内容を確認した上でどのコースにするか決めましょう

レーシック手術によって削った角膜を元の状態に戻すことはできません。そのため、遠方が見えすぎてしまう過矯正には充分な注意が必要です。目が過矯正の状態になると、頭痛やめまい、吐き気、眼精疲労を引き起こす危険があります。また、消費者庁 国民生活センターの発表によると、事故情報データバンクに寄せられたレーシック手術による危害情報80件のうち、最も多い症状が「過矯正による遠視」と報告されています。下記では、同発表で報告された事例を一部抜粋し紹介します。(※1)

 

▼消費者庁が公表するレーシックによる遠視被害の事例

 

"レーシックによる角膜の削り過ぎで遠視にされ、目の周りの筋肉が常時痛む。眼科にて両眼視検査を行い、外斜位(※2)11が発覚した。プリズムレンズ(※3)の遠視眼鏡、目薬等で多少の軽減はするものの、毎日痛みでつらい。"
(平成19年2月手術 男性 30歳代)

 

"インターネットで有名人が出ている広告を見て眼科を訪れ、レーシック手術を受けた。手術後、遠視になってしまい、頭痛や目の痛み、吐き気があり仕事ができない。"
(事故発生年:平成25年 女性 30歳代)

 

"家族がもらったクーポン券を使ってレーシック手術を受けた。手術後、目の表面や 奥の痛み、めまい、まぶしさ、焦点が合わないなどの障害が起きた。3Dの画像を一 日中見ているような状態で、吐き気もひどい。遠くは見えるが近くが見えづらく、パソコンを使う仕事に支障を来している。"
(事故発生年:平成25年 女性 40歳代)

 

また、同庁が2013年11月に実施したレーシック手術経験者600名を対象としたアンケート調査(※4)では、レーシック手術後に「希望した視力になった」が74.3%(446人)に対し、「希望した視力に届かなかった」が13.0%(78人)、「一旦は希望した視力になったが、元の視力に戻ってしまった」と「矯正され過ぎた」がそれぞれ5.0%(30 人)という回答になりました。

 

これらの事例を踏まえ消費者庁では、「矯正の目標として、裸眼視力1.2や1.5を目指すのではなく、やや控えめの視力目標を設定した方が、過矯正による遠視問題を避けることができる」と助言をし、「軽度の近視は老視になったときに有利である」とも述べています。

 

角膜の削り過ぎによる遠視被害を避けるためには、「理想の視力よりも少し近視気味の状態でとどめる」という選択もいいかもしれません。

 

※1 期間:2009年度〜2013年11月8日
※2 片眼を隠した際に、隠された方の目が潜在的により遠方を見ようとし、目標物より外側を向く症状
※3 左右の視線のズレを補正するレンズ
※4 対象:20~60歳代のレーシック手術経験者600人、実施年:平成 25年11月

 

参照:レーシック手術を安易に受けることは避け、リスクの説明を十分受けましょう!-希望した視力を得られないだけでなく、重大な危害が発生したケースもあります-

レーシック手術後に、一時的なドライアイの状態が続く場合があります。これは、手術によって一時的に視神経が損傷され、涙が出にくくなるためです。ドライアイの状態が続く期間は、個人差はありますが、半年から1年ほどと言われています。また、術後に「ハロー・グレア」といわれる、夜間や暗い場所で光のギラつきやまぶしさを感じたり、信号の光などがぼやけて見えたりする症状が出る場合があります。ハロー・グレアが起こる原因は、夜間に瞳孔が開くと目に入る光の量が多くなり、角膜を削った部分とそうでないところに多少の屈折力の違いが発生するためです。

 

消費者庁 国民生活センターによると、こういった術後に起こりうる体調不良について医療機関から十分な説明を受けないまま手術が実施されてしまう事例が報告されています。下記では、その中で報告された事例を一部抜粋し紹介します。(※1)

 

▼消費者庁が公表するレーシック術後の体調不良の事例

 

"レーシック手術を宣伝している眼科医院に行き、手術を受けた。手術前にリスクの説明はなかった。手術後、視力は両目とも 0.8~1.0 くらいになったが、ドライアイになり、10 分ごとに目薬をつけないと目を開けていられないような状態である。事前にリスクを聞いていれば手術はしなかった。"
(事故発生年:平成22年 女性 40歳代)

 

"インターネットで近所の病院を見付け、手術を受けた。術後、目に違和感が出て見え方もおかしくなり、目が痛み、乾くようになった。現在、地元眼科で症状を緩和するための眼薬を処方してもらっている。広告は、メリットばかりをうたい、手術を受ける前も危険性についての十分な説明がなかった。"
(事故発生年:平成18年 男性 20歳代)

 

また、同庁実施のレーシック手術経験者600名を対象としたアンケート調査(※2)では、「手術後に視力以外の症状や不具合が生じている」と回答した人の割合が43.2%(259人)にものぼり、「光がにじんだりギラギラしたりするようになった」16.5%(99人)が最多で、次点が「ドライアイが続いている(6ヶ月以上)」13.8%(83人)となりました。

 

これらの結果を受け消費者庁では、「ハロー・グレアやドライアイは術後長期間持続することもあるため、手術前に、可能性のある合併症と問題点について十分に説明を受け、理解し、同意しておく必要がある。 」と助言をしています。

 

メリットなどの甘い言葉で巧みに契約まで持っていくような悪質な病院には気をつけましょう。また、「安心LASIKネットワーク」に入会している病院から選ぶことで、そういった悪質な病院を避けることに繋がります。

 

※1 期間:2009年度〜2013年11月8日
※2 対象:20~60歳代のレーシック手術経験者600人、実施年:平成 25年11月

 

参照:レーシック手術を安易に受けることは避け、リスクの説明を十分受けましょう!-希望した視力を得られないだけでなく、重大な危害が発生したケースもあります-