佐藤春夫の小説おすすめ10選!代表作のあらすじや妻のことも|どんな性格だった?

小説・詩・評論とさまざまな活躍をした文豪・佐藤春夫。芸術分野にも長け、文豪との交流も盛んで、さらには門弟が3000人いたという話も存在しています。実に多彩かつ多くの人に親しまれていた作家です。この記事では、佐藤春夫の性格や作風・代表作について紹介します。

2023/08/10 更新

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時代としては芥川と同時期、中国、フランス、東京は中洲、果ては熊野に至るまで多彩な地を背景として、 豊潤で叙情的、そしてやや幻想的な世界を紡ぎだしている。 早熟な作家であり、抜群の才知と安定した筆の運びに舌をまく。 作品があまりに多様で多岐にわたるためか、作者像や作者の内面をうかがい知ることはできない。 その点では、初期の武田泰淳にも通じるところがあるか。 多幸感溢れる、生粋の夢想家、職業作家である。 良質の文学を味わう幸せに、陶然とさせられる素晴らしい作品です。

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佐藤春夫は詩人だとばかり思っていた自分を恥じます。現代の旅行記では無い味わいがいいです。女誡扇綺譚は特に面白かったです。ネットで調べたら舞台となった場所を訪れるツアーが’ある・あった’ようです。コロナさえ無かったら行きたいのですが残念です。その他の地も訪れたい気になる文章でした。

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この長編小説で余すところなく描かれているのは、 闘争。 だが闘いとはいえ、汗くささとか蛮気とは全く無縁である。この点が凄まじい。描写の大半を法廷に絞り込み、あくまでも論理と論理とのぶつかり合いを並べつくして、作中これほどの緊張感を保った佐藤春夫という人は、稀に見る批評家だなと感嘆させられる。 「推理小説」。というジャンルの名札をぶら下げている作品は多いが実はご都合主義な作品が氾濫している中、これは文字通り、「理を推める」論理の骨格で構成されている文学だ。グスタフ・バウアーよ、さて、どこまで粘れる?

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 文豪・佐藤春夫の推理小説・怪奇小説に属する作品を集大成した選集。  ミステリのジャンルでは日常的な筋立ての中に、深い悲しみが隠された「オカアサン」や、実際に起こった事件を基に奔放な推理を広げる「女人焚死」が。怪奇小説としては、これも佐藤春夫の実際の体験がベースになっていると言われる「化物屋敷」が印象に残る。  また江戸川乱歩らによって何度も引用され、今では本来の意味を失いかけている「猟奇」という言葉を初めて用いた随筆「探偵小説小論」も漏らさず収録されている。さすがは筑摩書房。「新青年」系探偵小説の愛読者は必携。

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荷風伝の古典。この作家の人物伝は定評がある。再版である。荷風全集が岩波からまた出る。小生が読んだのは昭和35年版であるが、新しい資料が出たのであろうか。初めての荷風読者にとっても絶好の入門書。

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独特な自然描写はすばらしいできばえですが、外界を写しているというよりは主人公の内面風景、心象描写というほうが良いでしょう。幻想描写もじつに濃密で、別世界に引き込まれます。憂鬱や退屈を描きつくしてはいるのだけれど、不思議なくらいに美しく、楽しめます。だからこの作品に出会って救われたような感じがする。

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自分も男の子に生まれて、こんな少年時代を過ごしてみたかったなあ。敵対する少年たちと、あれこれ作戦を練って戦ったりというようなものが好きなので、楽しく読めた。 またそれだけでなく、大人になっていく中で友人関係の変化だったり勉強や進路のことであったり悩みも増え、そんな様子に感情移入してしまう。 大逆事件のことをよく知らなかったので、そのあたりも勉強しておきたかった。

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(前略)ロダンの「思想」という作品があって、それは真四角な台の中から、美しい女の首が斜上に向いて、恍惚とヌッと現れた物らしいが、それを捉えて、「美のない思想」なぞ取るに足りない、と断言しているのだ。このツーカイ!この融通無碍!これぞ佐藤春夫の真骨頂ではないだろうか。

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詩人の背景を知るとぐっと詩の重み響きが変わってきます。 1921年初版発行と約100年前の詩集ですが、熱く激しい恋の歌が印象的でした。 ここ100年ぐらいで日本人の本質的なDNAというか魂の核の部分は大きく変わっていないんだなと。 現代人よ、命がけの恋してますか?

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