講談社文庫のおすすめ20選｜口コミあり！有名作品や新刊は？ミステリーも紹介

講談社文庫は、株式会社講談社が発行している文庫レーベルで、新潮文庫・岩波文庫に比べると比較的新しい文庫です。講談社文庫のサブレーベルには、講談社学術文庫や講談社文芸文庫などがあります。講談社文庫は、さまざまなジャンルの小説やエッセイ、実用書などがある綜合文庫です。

講談社文庫が創刊されたため、講談社文庫のあとを追うように、中央公論社は中公文庫、文芸春秋が文春文庫、集英社が集英社文庫を次々と発刊するにいたりました。次々と文庫が創刊されたのは、講談社文庫の影響が大きいと言われています。

ここでは、そんな講談社文庫の歴史・特徴・選び方・おすすめ20選をご紹介しますので、ぜひ読書の参考に最後までお読みください。

次に講談社文庫の歴史についてご紹介します。講談社文庫は、1971年に創刊された文庫レーベルです。それまでは、岩波文庫・新潮文庫・角川文庫の3つが、戦後の三大文庫でした。

• 1968年：講談社文庫創刊を決定
• 1971年：講談社文庫創刊
  創刊時には55冊、年内に100冊の文庫本を発行
• 1976年：講談社学術文庫創刊
• 1988年：講談社文芸文庫創刊
• 2012年：月の刊行数が文庫本の中で最多を記録

他にも映画のノベライズの講談社X文庫・ライトノベルの講談社ラノベ文庫・少女小説の講談社X文庫ティーンズハートなどがあります。

講談社文庫には、上で述べたようにさまざまなジャンルの本が網羅され、多くの種類の文庫が存在します。遠藤周作・江戸川乱歩・山岡荘八など作家個人の文庫も存在するのが、講談社文庫の大きな特徴です。

季節ごとにさまざまなフェアが行われています。2022年2月2日の猫の日には「至福の猫文庫フェア」が行われ、2022年夏には人気のQuizKnockとコラボしメンバーおすすめの本がラインナップされるフェアが行われました。

講談社文庫のミステリー作品のおすすめをご紹介します。ミステリーやサスペンス、警察小説などもおもしろい小説がたくさんあります。

• 『ナポレオン狂』　阿刀田高著
• 『十角館の殺人』　綾辻行人著
• 『46番目の密室』　有栖川有栖著
• 『倒錯のロンド』　折原一著
• 『三月は深き紅の淵を』　恩田陸著
• 『占星術殺人事件』　島田雅彦著
• 『二人の夫を持つ女』　夏樹静子著
• 『黄色い風土』　松本清張著

以上が、おすすめのミステリー作品です。

講談社文庫のホラー小説のおすすめをご紹介します。どれも怖くて、読んでいるとゾクゾクとして鳥肌が立つほどです。

• 『恐怖小説キリカ』　澤村伊智著
• 『怪奇小説集』　遠藤周作著
• 『ソナタの夜』　永井するみ著
• 『殺戮にいたる病』　我孫子武丸著
• 『ハサミ男』　殊能将之著
• 『新世界より』　貴志祐介著
• 『七月に流れる花/八月は冷たい城』　恩田陸著
• 『人間じゃない』　綾辻行人著

以上が、おすすめのホラー小説です。

講談社文庫のおすすめのノンフィクション作品をご紹介します。

• 『中核vs革マル』　立花隆著
• 『ガダルカナル戦記』　亀井宏著
• 『工藤写真館の昭和』　工藤美代子著
• 『年金大崩壊』　岩瀬達哉著
• 『メディアの支配者』　中川一徳著
• 『メルトダウン　ドキュメント福島第一原発事故』　大鹿靖明著
• 『トレイシー　日本兵捕虜秘密尋問所』　中田整一著
• 『滝山コミューン一九七四』　原武史著

ノンフィクションを読むと、事実を知る重要性を感じます。

講談社文庫のおすすめの実用・エッセイをご紹介します。実生活に役立つ知識を得る実用書と、好きな作家の素顔を知りより小説を楽しめるエッセイです。

【実用書】

• 『英会話最終強化書』　長村キット著
• 『歴史とは靴である』　磯田道史著
• 『FUZZYコンピュータの発想』　山川烈著
• 『「超」勉強法』　野口悠紀雄著

【エッセイ】

• 『花のいのち』　瀬戸内寂聴著
• 『旅立ちの記』　本多勝一著
• 『百寺巡礼』　五木寛之著
• 『遠い太鼓』　村上春樹著

以上が、おすすめの実用書・エッセイです。

講談社文庫の本の選び方2つめは、「海外文学を選ぶ」です。講談社文庫には海外文学の名作もたくさんありますので、おすすめをご紹介します。

• 『判決破棄　リンカーン弁護士』　マイケル・コナリー著
• 『宿敵』　リー・チャイルド著
• 『沈黙の森』　C.J.ボックス著
• 『谷間のゆり』　バルザック著
• 『ボヴァリィ夫人』　フローベル著
• 『スーツケースの中の少年』　 レナ・コバブール著
• 『日はまた昇る』　ヘミングウェイ著
• 『ときどき私は嘘をつく』　アリス・フィーニー著

以上が、人気のある講談社文庫の海外文学作品です。

講談社文庫の本の選び方3つめは、「発行部数で選ぶ」です。講談社文庫の発行部数が多い作品は以下の作品です。

• 『恋歌』　五木寛之著
• 『青春の門』　五木寛之著
• 『徳川家康』　山岡荘八著
• 『ノックの音が』　星新一著
• 『限りなく透明に近いブルー』　村上龍著
• 『真夜中のための組曲』　赤川次郎著
• 『ノルウェイの森』　村上春樹著
• 『空飛ぶタイヤ』　池井戸潤著

現在までに最も売れたのは、講談社文庫のサブレーベルも入れれば、講談社青い鳥文庫で『窓際のトットちゃん』です。

講談社文庫の本の選び方4つめは、「人気作家の作品を選ぶ」です。人気作家の有名作品をご紹介します。

• 『風の歌を聴け』　村上春樹著
• 『時計館の殺人』　綾辻行人著
• 『ひねくれ一茶』　瀬戸内寂聴著
• 『流星の絆』　東野圭吾著
• 『不発弾』　乃南アサ著
• 『地下鉄に乗って』　浅田次郎著
• 『魔王』　伊坂幸太郎著
• 『カシオペアの丘で』　重松清著
• 『永遠の０』　百田尚樹著
• 『リバース』　湊かなえ著

以上が、人気作家10人の講談社文庫の作品です。

講談社文庫の本の選び方5つめは、夏のフェア「講談社文庫のおすすめ100冊から選ぶ」です。100冊に選ばれた中でも人気の作品をご紹介します。

• 『風の歌を聴け』　村上春樹著
• 『愛と幻想のファシズム』　村上龍著
• 『ノルウェイの森』　村上春樹著
• 『七人の証人』　西村京太郎著
• 『乳房』　伊集院静著
• 『晩年の子供』　山田詠美著
• 『ステップ・ファーザー・ステップ』　宮部みゆき著
• 『姑狩鳥の夏』　京極夏彦著
• 『五体不満足』　乙武洋匡著
• 『出口のない海』　横山秀夫著

以上の10冊をおすすめします。

「群像新人文学賞」は、講談社の文芸誌「群像」の純文学新人文学賞です。以下に受賞作をご紹介します。

• 『三匹の蟹』　大庭みな子著
• 『退屈しのぎ』　高橋三千綱著
• 『限りなく透明に近いブルー』　村上龍著
• 『海を感じる時』　中沢けい著
• 『風の歌を聴け』　村上春樹著
• 『ジャイロ！』早川大介著
• 『美しい私の顔』　中能直子著

他にも多くの方が受賞していますが、選んでご紹介しました。優秀作を受賞した作家の中には、島本理生、村田沙耶香らがいます。

「小説現代長編新人賞」は、講談社が発行している文芸誌「小説現代」で公募される文学新人賞です。「小説現代新人賞」（短編の新人賞）が2006年にリニューアルされました。作品のジャンルは問われません。以下に受賞作品をご紹介します。

• 『ワーホリ任侠伝』　ヴァシィ章絵著
• 『盤上のアルファ』　塩田武士著
• 『柿の木、琵琶も木』　中澤日菜子著
• 『お師匠さま、整いました!』　泉ゆたか著
• 『晴れ、時々くらげを呼ぶ』　鯨井あめ著
• 『檸檬先生』　珠川こおり著
• 『レペゼン母』　宇野碧著

「江戸川乱歩賞」を受賞した作品をご紹介します。江戸川乱歩賞は1954年に江戸川乱歩の寄付により創立された文学賞です。新人推理作家の登竜門と言われています。優秀なミステリー作品に授与されます。

• 『猫は知っていた』　仁木悦子著
• 『顔に降りかかる雨』　桐生夏生著
• 『脳男』　首藤 瓜於著
• 『連鎖』　真保裕一著
• 『13階段』　高橋和明著
• 『放課後』　東野圭吾著
• 『天使の傷痕』　西村京太郎著
• 『高層の死角』　森村誠一著
• 『仮面法廷』　和久峻三著
• 『破線のマリス』　野沢尚著

以上が、代表的な受賞作の10作品です。

「メフィスト賞」は、ジャンルが「エンターテイメント作品」と、大まかな区切りで、応募期間が設けられていません。受賞作の選定は、下読みなしで「メフィスト」の編集者が直接作品を読むのが特徴です。以下にメフィスト賞受賞作をご紹介します。

• 『記憶の果て』　浦賀和宏著
• 『図書館の魔女』　高田 大介著
• 『冷たい校舎の時は止まる』　辻村深月著
• 『煙か土か食い物か』　舞城王太郎著
• 『すべてがFになる』　森博嗣著
• 『クビキリサイクル』　西尾維新著
• 『QED』　高田崇史著
• 『ハサミ男』　殊能将之著
• 『眼球堂の殺人』　周木律著
• 『恋と禁忌の述語倫理』　井上真偽著

講談社には、講談社文庫以外にも多くのサブレーベルがあります。作家個人の文庫や講談社学術文庫をはじめとして、ジャンルによって分類されています。以下に、講談社文庫以外のサブレーベルをご紹介します。

• 講談社文芸文庫
• 講談社X文庫（講談社X文庫ティーンズハート・講談社X文庫ホワイトハート）
• 講談社ラノベ文庫
• 講談社+α文庫
• 講談社F文庫
• 講談社L文庫
• 講談名作文庫
• 落語文庫
• 日本の歴史文庫
• 少年倶楽部文庫
• 講談社英語文庫
• 講談社漫画文庫
• 講談社青い鳥文庫（大きさは新書版の小中学生向き文庫）

講談社文庫は、サブレーベルが多数あるほど多くの本が文庫化されています。単行本より値段も安く手に入れやすい文庫本で小説を楽しみ、実用書で知識を身に着けられるのが嬉しいところです。多ジャンル展開する講談社文庫で、あなたも多くの知識を身につけましょう！

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