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【受賞・候補作】丸山健二の小説おすすめ4選
【そのほかの作品】丸山健二の小説おすすめ6選
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ムダが全くなく美しい、それでいてものすごい描写力のある文章。 死刑執行のシーンは、看守・刑務所長・神父、そして囚人の息遣いまでも感じられた。 三島由紀夫が絶賛したのも納得の作品である。
古いだの何だの無視して手に取って読んでください。「疲れには何々が効く」とはよく言われますが、「ぶっぽうそうの夜と雨ドラが効く」って感じ。 氏の云う通り世間は言葉による構成を軽んじ過ぎている。精神を高揚させる文芸。
今(2014年)御嶽山が噴火したが、火山の噴火にまつわるこの話は丸山健二の初期の秀作であろう。よくこの時代にこれだけの作品を生み出せたものだと感心する。例え現在発表されたとしても、他者の作品に全く見劣りはしないだろう。こういった作品が埋もれていることを残念に思うし再販をしていただきたいものだと切に考える次第である。
氏の短編の中で一番好きです。研ぎ澄まされた文体と行間で魅せる世界観は味わい深く、何度でも読み返せる作品です。 復刻版がなさそうなので、入手は難しそうですが、手にするだけの価値は十分あります。
(前略)「正午なり」は映画化もされた中編小説で、電気系統の高専を卒業した作家本人を思わせるような若者が、東京での生活に疲れて、長野の実家に戻ろうとするところから話が始まります。抑制的で激情に駆られることなどなさそうな物静かな主人公が、最後に思いも寄らない行為に及ぶに至って、一驚しない読者はいないでしょう。映画化作品を観てみたいと思いました。
”ときめきに死す” 映画を最初に見て、原作に興味を持ち、読んでみました。 映画同様、淡々とした描写。でも、主人公のなんとも言いようのない、すさんだ状況。主人公の、Sという男性に対する劣等感。そして、死を決意してるはずに工藤青年に対するあこがれのようなもの。小説にちりばめられている、様々な要素がどのように、映画では表現されているのかが よくわかり 面白かったです。(後略)
(前略)餓えさえも文学的に、幻想的に書かれている。 戦後の日本の混乱期の田舎の町をこのような形で書かれた ものは読んだことがなかった。 今まで読んだ丸山作品の中でも、読みやすい内容。 読後感も悪くない、丸山さんの作品は読んだ後に 日本語を満喫できたという喜びを与えてくれます
千の視点が 描く ひとつの物語。
丸山健二初心者の私ですが、 とても、読みやすかったです。 この本は、ゆっくり読まなきゃもったいないと 思いつつも、ストーリーに惹かれ一気に読んでしまいました。 少女と女の中間のような年齢の女性の視点が素晴らしく 共感できました。 かつて、自分が感じた感情を思い出したりもしました。 女であることの内面の理不尽さを感じました 丸山作品は、私が読んだ中では男性の視点で 書かれているものしかありませんでしたが この、女性の視点で描かれている本書を読んで 改めて、作者の力量を痛感しました 古さを全く感じさせない 時代的に普遍性のある作品で 大変読みやすく、読めました