【2024】茅田砂胡の作品おすすめ12選｜長編小説シリーズ解説！デルフィニア戦記も

茅田砂胡は多彩な作風で人気を集めているライトノベル作家です。壮大なストーリー展開を得意としていて、どのシリーズの作品もしっかりと作りこんだ世界観が展開し、長編が多いためその世界にどっぷり浸って楽しめます。

また登場人物も個性あふれるキャラクターが多く、作品の魅力を高めています。性格の異なるキャラクター達が織りなすテンポの良い会話も特徴的で、何気ない会話の中に生きていく上で大切な考え方が散りばめられていたりもします。

茅田砂胡の作品はたくさんあるので、何から読めばいいのか迷ってしまいます。この記事では、茅田砂胡の魅力などに触れつつ多彩なシリーズを解説し、おすすめの作品なども紹介していきます。

茅田砂胡は1992年に『デルフィニアの姫将軍』でデビューしました。翌年に大幅に改訂し、デルフィニア戦記シリーズの第一作となる『放浪の戦士』を発表して一躍大人気作家の仲間入りをした作家です。

多彩な作風のシリーズ物を多く描いていて、それぞれ異なる世界観の話を楽しめます。またコンスタントに新刊を発表してくれるため、１年に数回新作を読めます。近年は「茅田砂胡プロジェクト」として、CDブックや舞台化などが展開されています。

茅田砂胡の小説の作風は優しい言葉使いで文章が理解しやすい点が特徴です。そのため、とても読みやすく、長文を読んでいるとは思えないほどすらすらと読み進めることができます。かといって話の内容が軽いわけではありません。

重厚感あふれる作品が多く、キャラクターたちが紡ぎだす言葉は深みと重みがある言葉ばかりです。しかしそれを難しいと読み手に感じさせない点が茅田砂胡小説の真骨頂。読みやすくて理解しやすい、でも心に響く言葉も多い、それが特徴です。

『デルフィニア戦記』シリーズは、本編は全18巻です。別に外伝が発表されています。デビュー作を手直しして始まりましたが、茅田砂胡と言えばこのシリーズといわれるほど人気を得た長編冒険ファンタジーです。

主人公の少女はある日、別の世界から中世ヨーロッパに似た世界に紛れ混んでしまいます。目の前で殺されかかっていたところを助けたことから結ばれた縁で、王座をめぐる陰謀に否応なしに巻き込まれていく壮大なストーリーが展開していきます。

ひょんなことから知り合った前デルフィニア国王の庶子・ウォルを国王の座に戻すため、主人公・リィは自身の剣の力を存分に振るいます。子供なのに信じられないほど強いリィは、勝利の女神として国王軍に祀り上げられます。

王位をめぐる争いは権謀術数がうごめいていて、少しの油断が命取りです。リィは果たしてウォルを無事に王位に就かせることができるのか、目の離せない戦いが繰り広げられます。自分がこの世界に落ちてきた意味をリィは見出すことができるのかにも注目です。

『デルフィニア戦記』シリーズに登場した3人の天使「リィ・シェラ・ルゥ」の活躍を描いたシリーズが『暁の天使たち』シリーズです。舞台は異世界ではなく、リィがもともといた現代世界です。

3人の天使たちが活躍する話は、この後『クラッシュ・ブレイズ』シリーズ、『天使たちの課外活動』シリーズにも続いていきます。「目指せ！一般市民」を目標にするものの、そうはいかないという話です。

宇宙を舞台にした話ならば『スカーレット・ウィザード』シリーズがおすすめ。海賊王と呼ばれる凄腕の船乗り・ケリーと、女王と呼ばれる巨大財閥の総帥・ジャスミンの一風変わったラブストーリーになっています。

もちろん、単なるラブストーリではなく、宇宙を舞台にさまざまな事故・事件が発生します。型破りな夫婦の活躍は読んでいてスカッっとします。

アドベンチャー小説が読みたいならば『レディー・ガンナー』シリーズがおすすめです。主人公・キャサリンは道理の通らないことや曲がったことが大嫌いなお嬢様です。

そんな彼女が旅立つ先では必ずといっていいほど何かの事件に巻き込まれます。勘が鋭い彼女は持ち前の行動力などで事件を解決に導いていきます。読むと元気が湧いてくる話です。

呉里六郷（くれさとりくごう）市という関東近郊にあるとされる架空の田舎町を舞台に、総勢7人の大家族が織りなす日々の暮らしを描いた話です。

3つ子のはずなのに1人だけ兄弟にも親にも似ていない桐原眞己。自分の出生を探っていくうちに、そこにはとんでもない秘密が隠されていることを知ります。血の繋がりとは何か、家族の絆の物語です。

普通の探偵物と違う探偵物語を読みたいならば、この『祝もものき事務所』シリーズがおすすめです。やる気も根性もない事務所所長・百之喜太朗が、4人の友達と美人秘書と一緒になぜか事件を解決してしまう話です。

探偵物といっても推理小説のような難しい推理はありませんので、推理小説が苦手でも試しに手に取ってみてください。

茅田砂胡の小説は基本的に長編シリーズが多いことが特徴。そのため、いざ読もうと思っても、なかなか手に取りにくいです。

そこでおすすめなのが、短編から入ってみることです。外伝などは、数話の短編がセットになったものなどもあり、読むハードルを下げてくれます。いきなり長編からではなく、短編から徐々に世界観にふれてみましょう。

登場人物がつながっているシリーズがあります。たとえば『デルフィニア戦記』シリーズに登場した人物たちは『暁の天使たち』シリーズや『天使たちの課外活動』シリーズにも登場します。

また『スカーレット・ウィザード』シリーズの主役たちも他のシリーズでも活躍するので、そのあたりの人間関係などにも注目して読むと、より茅田砂胡ワールドを楽しめます。

茅田砂胡の小説は、多くのシリーズがあり、それぞれ異なる作風が楽しめる話になっています。ファンタジーだったり、SFものだったりと世界観もさまざま。ぜひ多彩な作風に触れて、茅田砂胡ワールドを堪能してください。

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