【口コミあり】木内昇の小説おすすめ8選|直木賞作家のデビュー作から新刊まで紹介

丁寧な言葉選びと巧みな表現が魅力の小説家、木内昇。直木賞・柴田錬三郎賞・親鸞賞などの文学賞も受賞しており、『漂砂のうたう』『櫛挽道守』などの名作を発表しています。こちらの記事では、木内昇の小説の選び方・木内昇の小説おすすめ8選をご紹介します。

2023/08/10 更新

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漂砂(ひょうさ)は、波、または海に発生する様々な流れによって生じる土砂の移動、もしくは移動する土砂のこと。 初めて知った言葉でした。 江戸が終わり明治になったばかりの吉原よりは落ちる遊郭の中での日常。 大きく時代が変わっていく中で、変わらないもの・大切なものが 確かにあるのだなと。 どんなに世の中が変わっていっても人間は死という宿命からは逃れられず。 その死の瞬間まで何を大切に生きていくのか・・・ あっさりしているようなのに結構重い本でした。 この方の小説は初めてだったんだけど、とりあえず他のも読みたくなりました。

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描写の細かさに圧倒されました。作者が登場人物たちを目の前で観察しながら書き留めたかのような細かさです。これを自分の頭の中で構築できるって、天才としかいいようがないです。(後略)

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洒落ではなく、視点が非常に新鮮味がありました。とりわけ組織の中で生きた彼らということを、現代人の視点で分かりやすくおもしろみがありました。

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登場人物は実在の人物ですが、さもありなんと覚えるほどのキャラクターの設定が秀逸。 私も建築の設計界に身をおいているので、文面に出てくる専門用語に関し、作者はよく調べているものだと感心するばかり。 明治時代の近代建築黎明期に置ける建築家の取り組み方がわかりやすく、専門家の私も引き込まれて読み勧められました。(後略)

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今まで読んだ新選組の物語の中で一番胸に迫るものがありました。生きていくとはこういうことなのかなと。本当に内容が濃いです。言葉が所々難しいところがありますが、めげずにぜひ最後まで読んで戴きたいです。

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木内昇さんの筆の進め方好きです。 あっという間にその世界に引き込まれます。 いつの間にかそこの住人になっているというか、主人公になってる自分がいます。 とにかく、主人公のお葛さんの話っぷりがチャキチャキで気持ちいい。 大笑いしてしまった箇所もいくつかありました。 久々に面白い本に会えた。

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すごい。今年のベスト3、いやベスト。 明治維新後の日本人の気分を汲むことができただけでなく、「生き抜く」ことの意味と無意味さを突きつけられて、戦慄と武者震いをおぼえた。 万人受けする内容ではないが、私の志向性を知っている方はご検討あれ。 ちなみにベスト3、残りの2冊は、佐野眞一の『あんぽん』と佐々木俊尚の『当事者の時代』。

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