冷蔵庫の置き場所がないときはどうする？キッチンが狭いときのレイアウトを紹介

一人暮らしの賃貸アパートやマンション・ワンルームなどの狭いキッチンでは、冷蔵庫の置き場所が決まらず困っている方も多いでしょう。冷蔵庫をキッチンや台所におけば、食材を冷蔵庫からすぐ取り出せるのでとても便利ですが、キッチンが狭くなりがちです。

また、キッチンをあきらめリビングなどの部屋に冷蔵庫を配置する場合は、専用のコンセントから距離が遠くなるため、延長コードが必要です。さらに気になるのは「窓のそばにおいていいのか」です。

そこでこの記事では、「冷蔵庫置き場がない」「キッチンに冷蔵庫が置けない」とお悩みの方や置く場所が決まらない方のために、解決策や最適なレイアウトを紹介します。窓際に設置する際の注意点やデメリットも解説します。ぜひこの記事を参考に、ご自宅の冷蔵庫の置き方を考えましょう。

冷蔵庫の置き場所に関する悩みの中で最も多いのは、扉の開閉がしづらいことです。扉の開閉で悩まないためには購入前にしっかりと壁の位置や、前方部分の壁との距離などを把握しておく必要があります。

また、よく引っ越しする方であれば、壁の位置を気にすることなく設置できる「どっちもドア」タイプもおすすめです。「どっちもドア」タイプについては、以下の記事で詳しく解説しています。

冷蔵庫の置き場所を考える際に気をつけたいのが動線です。特に料理をする頻度が高い場合、動線は重要なポイント。調理場所から手の届く部分に冷蔵庫を設置できるのか・開閉の際に扉が作業の邪魔にならないかなどをチェックしましょう。

そのほかにも冷蔵庫の置き場所に関する悩みでは「冷蔵庫の中が丸見え」といったものも挙げらます。家族との生活の中では特に気にする必要はありませんが、急な来客があると困りますよね。冷蔵庫をキッチンの1番奥に設置するなどして対策してみましょう。

配置が壁際・ギリギリだと扉が開けにくくなるので注意が必要です。また、片開きタイプのドアよりも観音開きのドアの可動域の方が狭く、実際に配置すると扉を開けづらいケースもあります。

壁際ギリギリに設置する場合は片開きのドアを選択すれば、無理なく扉を開けられます。また、放熱スペースを確保するため、壁側にぴったり設置するのは避けてください。

窓際に冷蔵庫はNGなのか、といった疑問もあります。窓際に設置すると日光により冷却効率が落ちてしまうため、注意が必要です。直射日光が冷蔵庫の故障につながるケースもあるので、できるだけ避けましょう。

窓際にしか配置できない場合は、断熱効果が高いカーテンを使用してみてください。冷蔵庫への影響を軽減できます。

キッチンに冷蔵庫が置けないため、リビングに置かなければいけない場合もあります。冷蔵庫は延長コードを活用すれば、リビングに配置できます。ただし、リビングに置くときは埃に注意です。

また、延長コードは冷蔵庫用のコンセントから配線しましょう。単独コンセントを使った方が冷蔵庫を安全に稼働させられます。以下の記事では、冷蔵庫に使える延長コードを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

片開きの冷蔵庫の最大のメリットは、開閉に必要なスペースが少ない点です。また、機能もシンプルで誰にでも使いやすい点も魅力と言えます。

しかし、冷蔵庫の向きを考える際には片開きは要注意です。片開き冷蔵庫は開閉方向が限定されます。そのため、購入前に開閉の際に壁は邪魔にならないのかをしっかりチェックしておきましょう。

どっちもドアとはシャープから販売されている左右開きの開閉タイプです。左右どちらからでも開けられるので、狭いキッチンでもスムーズに食品を取り出せます。また、来客に冷蔵庫の中を見られる心配が少ないのもポイントです。

また、引っ越しの際にも壁の配置を考える必要がないので、頻繁に引っ越しされる方には特におすすめです。

観音開きは左右両方のドアが開閉するタイプです。冷蔵庫前方にスペースのない場所にも設置できるのが大きなメリットです。

一方で、両方のドアが開閉するので両側にスペースが必要です。また、鍋などの大きなものを中に入れる際には2つのドアを開閉する必要があるので、その点も考慮しましょう。

キッチンに置ける場合、キッチンの入り口に近いスペースに冷蔵庫を置くとリビング・キッチンのどちらからも食品の出し入れしやすくなります。また、シンク・食器棚・コンロといったほかのキッチン設備と並べる形で配置した方が動線が確保しやすいです。

冷蔵庫を配置する前には、冷蔵庫用のコンセントの位置をチェックしましょう。コンセントは高い位置にあると埃がたまりやすいので、掃除しやすいようスペースを確保するのも大切です。

リビングに置く場合は、なるべくキッチンの側に配置すると動線を確保しやすくなります。部屋のくぼんでいる部分を活用して設置すれば、冷蔵庫が邪魔になりにくいです。

また、冷蔵庫の側には食器棚や電子レンジを置くためのラックなどを配置すると、食事に必要な作業を進めやすくなります。リビングのインテリアと色味を統一させれば、部屋全体にまとまりがでるのでおすすめです。

設置の際は、放熱スペース(必要な隙間)を考慮しましょう。たとえば、550Lのある冷蔵庫は冷蔵庫の左右は左右5mm以上・上部は50mm以上の隙間を開けておく必要があります。ただし、製品によって必要な放熱スペースは異なるため、取扱説明書をよく読んで設置してください。

また、容量が小さい冷蔵庫の方が背面の放熱スペースを多く必要とします。たとえば、132Lのある冷蔵庫は、左右は2cm以上・上部は30mm以上・背面は70cm以上の隙間が必要です。

一般的にキッチンは、ワークトライアングルを意識するとおしゃれで機能性の高いキッチンにできると言われています。ワークトライアングルとは、冷蔵庫・コンロ・シンクの3つを結ぶ三角形の作業導線です。

食事の用意や後片付けなどの1連の作業を効率的に行える魅力があります。配置するうえで適切な距離は以下のようになっているので、ぜひ参考にしてください。

• 冷蔵庫からシンクの距離は120〜210cm
• 冷蔵庫からコンロの距離は120〜270cm
• 3点の距離の合計が360〜600cm

風水では、「水」の気を持つ冷蔵庫は、電子レンジやコンロといった「火」の気を持つものとは離して設置するのがいいと言われています。

しかし、レイアウトよりも大事なのは清潔感です。整頓されておらず、衛生的でない冷蔵庫を使っているといい運気を呼び込めません。風水の考え方を取り入れるなら以下のポイントに気を付けましょう。

• 冷蔵庫にメモやマグネットをたくさん貼り付けない
• 賞味期限の切れた食品を入れっぱなしにしない
• こまめに整理整頓・掃除をしてきれいに保つ

冷蔵庫の上に直に物を置くのはおすすめできません。冷蔵庫の熱を逃がしたり、開閉時や地震の揺れで物が落ちる恐れがあるからです。物を置きたいならラックを使うのがおすすめです。以下の記事に冷蔵庫ラックが紹介されているので参考にしてください。

冷蔵庫の置き場所を自分にあったものにするだけでキッチンは格段に使いやすくなります。今回の記事を参考にして、自分にあった扉の開き方や、冷蔵庫の置き場所を見つけてください。