冷蔵庫って水洗いできるの？方法と注意点を解説｜お掃除グッズもご紹介！

家庭になくてはならない家電の冷蔵庫。食品を保管する場所なので清潔に保ちたいものです。しかし、電気を通しているという性質上、感電や故障の原因になると思って水洗いは避けている方が多いのではないでしょうか。実は、冷蔵庫は水洗いが可能です。

冷蔵庫の多くは完全防水で、水をかけても壊れない構造となっています。重さがあるので、頻繁に水をかけて洗うことはできませんが、数年に1度は水洗いをして清潔を保つといいでしょう。

しかし、水洗いができるからといっても、いくつか注意をしなければいけないこともあります。そこで、この記事では冷蔵庫を水洗いできる理由と水洗いをする際に気を付けなければいけない点について解説しますので、最後までご覧ください。

冷蔵庫は基本的にどれも防水加工を施しているので、水洗いをしても問題ありません。実際に、リサイクルショップが冷蔵庫を引き取った際には、屋外でホースの水をかけて洗う姿も見られます。

冷蔵庫本体や内部はもちろんのこと、冷蔵庫背面にあるコンプレッサーや配線がむき出しの部分ですら水洗いしても大丈夫です。ただし、すべての冷蔵庫が例外なく水洗いができるわけではなく、例外もあるので確認してから水洗いをすることをおすすめします。

基本は水洗いができる冷蔵庫ですが、すべての冷蔵庫が水洗いできるわけではありません。冷蔵庫そのものは防水加工を施していたとしても、それ以外の電気部品に関しては無防備になっているケースもあるからです。

特に、冷蔵庫内の温度や湿度を示す液晶画面が付いているタイプはその代表例で、冷蔵庫自体は無事でも液晶画面は液晶テレビと同じ仕組みです。液晶部分は壊れてしまう可能性が高いので、注意してください。

水洗いをしてはいけない冷蔵庫の部品で上げられるのは「液晶画面やその操作ボタン」「自動製氷機能」「タッチによる自動開閉に関する部品」です。液晶画面に関しては前述のとおり、液晶テレビが冷蔵庫に付いているようなものなので、水に触れると壊れてしまいます。

冷蔵庫の中には、稀に「水洗いをしないでください」という注意書きがある場合があるので、説明書を読んだりメーカーに問い合わせたりして、水洗い可能かを確認することがおすすめです。

冷蔵庫を水洗いする前には、電源を切り、中に入っている食材をすべて出しましょう。防水加工なら電源が入っていても中身が入っていても問題ないと思うかもしれませんが、中身があると温度を下げようとして余計な電力を消費します。

食材がある場合は、長時間外に出していても傷まないようにクーラーボックスや保冷バッグなどに入れてから清掃することをおすすめします。

冷蔵庫の取り外せる部品はすべて取り外しましょう。トレーには食品のカスや調味料の汚れが付いていることがあるので、取り外して水洗いをすることをおすすめします。取り外し方法は、メーカーやシリーズによって異なるので確認してください。

説明書を読んで取り外しをするのがおすすめですが、説明書を紛失してしまった場合は公式サイトにアクセスして該当する冷蔵庫のページにアクセスすれば、説明書をダウンロードできます。

冷蔵庫本体と製氷機・製氷フィルターは別に分けて清掃をするようにしましょう。製氷機クリーニングは機能としてついている機種も多く、それほど汚れていないこともあるからです。しかし、給水タンクは水が溜まる場所ということもあって、カビが発生しやすい部品の1つ。クリーニング機能があっても、こまめにチェックすることをおすすめします。

製氷機のお手入れ方法については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

冷蔵庫内の棚板には、油汚れが付着していることがあります。長い間放置された油汚れは、食器用洗剤がおすすめ。しかし、食器用洗剤の中でも、中性タイプの洗剤を使いましょう。棚板はプラスチック製が多いので、弱アルカリ性洗剤では棚板を傷めてしまいます。

法改正により、食器用洗剤の多くは弱アルカリ性が使われるようになりましたが、棚板を痛めないためにも中性タイプを使用しましょう。

冷蔵庫内を清掃する際は重曹水を使うことをおすすめします。重曹は、油汚れの分解・菌の抑制・消臭効果があります。また、口に入っても人体に害はないので、食品を入れる冷蔵庫内部の清掃には安心です。

清掃の際に重曹水は冷蔵庫内に吹きかけるのではなく、布巾に吹きかけて冷蔵庫内部を拭いてください。その後、乾いた布巾で乾拭きをするようにすると、冷蔵庫の独特な臭いの消臭もできます。

【重曹水の作り方】

• 材料：水・もしくはぬるま湯100ml、重曹小さじ1杯（食用がおすすめ）
• スプレーボトルに水と重曹を入れて、蓋をしてよく振って重曹が溶けたら完成

消毒に有効なのは重曹水だけではありません。アルコールも消毒に有効です。アルコールは掃除をするために使うというよりも、掃除が終わった後に使用して、冷蔵庫内部を除菌するという使い方をおすすめします。

食品に付着している菌が入り込んでしまうので、アルコールで仕上げるなら菌が増殖することも避けることができ、衛生的に保つことが可能です。

冷蔵庫で水洗いができるのは、液晶・自動製氷機能・自動ドアの開閉に関する機械部分以外はすべてです。一気にきれいにするのであれば、取り外しができる物はすべて外して浴室に持って行ってゴシゴシと洗うのがおすすめ。

お湯の方が汚れが落ちやすくなるので、シャワーでお湯をかけて洗うと効率よく汚れを落とすことができます。それでも落ちない場合は、上記でご紹介した重曹やアルコールを使うといいでしょう。

冷蔵庫のドア周りは人が触る場所なので手あかなどの皮脂汚れで汚れています。特にドアの取っ手部分は触る機会が最も多い場所なので、こまめに拭き掃除をすることがおすすめ。広い場所ならば布巾を使って拭けばいいですが、細かい部分だと拭き残しが残りがちです。

そのような時は、綿棒に重曹水を含ませて使用すれば、取っ手の細かい場所もしっかりと清掃することができます。拭き残しがあると雑菌が繁殖しやすくなるので注意してください。

冷蔵庫の床下はホコリが積もっていてすごく汚れている場所の1つです。床下のカバーを外して掃除機を滑り込ませてゴミを吸い取りましょう。また、冷蔵庫の上も汚れているので、まとめて掃除しておくことができます。

冷蔵庫の上は、ホコリに加えて調理による油煙でベタベタになっていることが多いです。普通の水では落ちないので、ペーパータオルに電解水を含ませて拭いてきれいにしましょう。

近年になって増えてきガラストップの冷蔵庫。ガラストップのドアを採用している冷蔵庫はスタイリッシュですが、指紋が目立ちます。お子様がいるご家庭では、「冷蔵庫のドアが指紋でベタベタ」なんてこともあるのではないでしょうか。

指紋は水拭きだけで簡単に落ちるので、水を入れたスプレーを使って布巾を濡らして水拭きをしましょう。その後に乾拭きをすればきれいになります。

冷蔵庫の水抜き作業をする際、まず中身を整理するところから始めてください。その準備ができたら冷蔵庫の充電器を抜いておきます。冷蔵庫の水がトレイに溜まるまで半日以上はかかるため、遅くとも前日の夜までにはこの作業をするのをおすすめします。

製氷機付きの冷蔵庫の場合、さらに余裕をもって電源を抜いておくのがおすすめです。ここでは詳しい冷蔵庫の水抜きの際の手順など紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

冷蔵庫の悪臭は主に臭いの強い食品や、鮮度の落ちた肉や魚類が原因と言われています。毎日使うものだからこそ、そのままにしておくのは嫌ですよね。解決策はさまざまありますが、今回は慢性的な臭いまでも徹底的に消臭できるものを紹介します。

それはお酢です。水と2：1の割合で割って冷蔵庫を拭きあげれば、臭いはもちろん汚れも落とせて非常に便利な商品です。また、毎日コーヒーを飲む人にはコーヒーのかすを使うのもおすすめです。フライパンで煎って電子レンジで水分を飛ばした後、乾燥させたコーヒーのカスをガーゼなどにくるむだけで長期間の脱臭剤として使用できます。

他にも重曹やエタノールなどでの掃除方法などもあります。以下の記事では、慢性的ではなく一時的に臭いを取りたい際におすすめの商品も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

冷蔵庫の水洗いについて解説してきました。冷蔵庫は大きく、普段あまり洗うことがないだけにいざ洗おうとしたら非常に汚れていて驚くかもしれません。この記事を参考にして普段使っている冷蔵庫をきれいにしてくださいね。