ベルギービールのおすすめ15選|初心者でも飲みやすいのは？特徴まで紹介

世界各国で人気を集めている、クラフトビール。ビールというとドイツが有名ですが、クラフトビールの源流ともなったベルギービールも注目を集めています。本場ベルギーでは1500種類以上の銘柄があり、日本でもスーパーやコンビニで手軽に手に入れやすいのも魅力です。

しかし、ベルギービールと一口で言っても、その銘柄や醸造所も種類が豊富で、どのビールを選べばいいのか迷ってしまうことも。特に、今までビールをあまり飲んでこなかった方にとっては、種類や味の違いがわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ベルギービールの特徴や種類・選び方を詳しく解説します。記事の後半ではベルギービールのおすすめ商品もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ベルギービールは中世の修道院で作られたのが始まりで、長い歴史のあるビールです。ベルギービールは製造方法に制限がなく自由なビール造りが行われているので、種類が豊富なのも特徴。多種類なポップを使用したものやハーブや果実を使ったものなど、個性的なタイプが多く、味わいが多彩なのも魅力です。

下面発酵は、麦芽や水やホップを混ぜて煮沸した後に10℃以下の低音で長時間発酵させる製法になります。日本でも主流の「ラガー製法」で、穏やかな香りとすっきりとした味わいが特徴です。泡が多く喉ごしも爽快なので、比較的飲みやすいのも魅力です。

上面発酵は20℃前後の常温で時間をかけずに発酵する製法で、エールタイプのビールになります。エールタイプのビールは芳醇でフルーティな香りで、濃厚な味わいが特徴です。ラガータイプと比べて爽快感は劣りますが、ビール本来の香りと旨味が味わえるのが魅力です。また、エールタイプは苦味も少ないので、普段あまりビールを飲まない方でも飲みやすいでしょう。

ベルギービールの中でも伝統的な製法のランビックは、特定の野生酵母とバクテリアを使って自然発酵しています。また、原料に苦味の少ないポップを使用しているので、ポップによっては酸味や豊かな香りが楽しめるのが魅力です。自然な旨味を楽しみたい方や、香りや酸味も欲しい方におすすめです。

ピルスナーは日本でもよく飲まれている種類で、比較的飲みやすいのが特徴です。ラガータイプの下面発酵で製造されており、麦芽とホップを原料に作られています。爽やかな味わいとすっきりとした喉ごしで、料理にも合わせやすいのもポイントです。

トラピストビールはトラピスト会に所属している修道院内で造られたビールで、世界でも10カ所しかありません。トラピストビールは度数が高く風味が濃いのが特徴で、製造所によって味わいも変わります。また、アビイビールはトラピストビールに似ていますが、トラピスト会以外の修道院内で造られているものをいいます。

ベルジャンホワイトビールはベルギーの伝統的なビールで、原料に小麦・オレンジピール・コリアンシードなどを使用しており、小麦の甘酸っぱさとオレンジピールなどのフルーティな風味が特徴です。爽やかな味わいとすっきりとした飲み口で苦味も少ないので、普段あまりビールを飲まない方でも飲みやすいのもポイント。日本ではヒューガルデン・ホワイトや、ヴェデット・エクストラ ホワイトなどが有名です。

レッドビールは西フランデレン州で造られているビールで、製造期間が長いのが特徴です。オーク樽で約半年〜数年の間長期熟成され、乳酸菌や酢酸菌が混ざり合って複雑な酸味が生まれます。甘酸っぱいフルーティな味わいと爽やかな酸味で、ワインに近い旨味が楽しめます。

ゴールデンエールは淡い金色で深みのあるビールになります。アルコール度数が高く、コクがありまろやかな口あたりが特徴なので、冷えた状態から常温でも楽しめるのが魅力です。爽やかですっきりとした味わいにもなっているので、ゆっくりビールを楽しみたい方にもおすすめです。

ランビックやサワーエールは自然発酵で造られており、独特の香りと柑橘系のような酸味が特徴です。長期熟成されているので、酸味とチーズのような風味・濃厚な香りを感じられるため、他にはない独特な味わいを楽しみたい方にもおすすめです。

フルーツビールはベルギービールにチェリーやラズベリーなどの果汁を加え、ランビックビールにフルーツを加えたものになります。フルーティな香りや甘味を感じられるので、初心者の方でも飲みやすいのが特徴です。苦味も少ないので、普段あまりビールを飲まないという方にもおすすめです。

ベルギービールには、アルコール度数が低いものと高いものがあります。すっきりとした喉ごしを楽しみたい方は、ピルスナーやベルジャンホワイト・フルーツビールなどのアルコール度数が低いタイプがおすすめです。また、ゆっくり味わって飲みたいときには、トラピストビールやデュッペルなどのアルコール度数が高いタイプをチェックしておきましょう。

ヒューガルデン・ホワイトは、ベルジャンホワイトでも有名で、1445年にヒューガルデン村で修道士が作り、500年を超えて進化を続けているブランドです。苦味が少なく華やかな味わいで、癖がないので飲みやすいのが特徴です。世界でも幅広く人気のビールなので、まずは定番を飲んでみたいという方にもおすすめです。

レフ・ブロンドはアビイビールですがアルコール度数は6.5%と低めなので、初めてベルギービールを飲む方にもおすすめです。旨味・酸味・苦味のバランスがよくフルーティな香りも豊かで、芳醇な味わいが楽しめます。スパイシーな風味も感じられるので、BBQなどアウトドアにもぴったりです。

シメイ・レッドはスクールモン修道院で造られているトラピストビールで、フルーティな味わいが特徴です。シメイビールにはレッド以外にも苦味とキレのあるシメイホワイトや、香りが豊かなシメイゴールドなどがあります。シメイ・レッドはシメイビールの中でも癖が少なく飲みやすいので、初心者の方にもおすすめです。

聖杯型はキリスト教が儀式で使う聖杯の形をしたビールグラスで、トラピストビールやアビイビールに最適です。グラスの口が広く香りを感じやすいので、豊かな香りなベルギービールにぴったりです。

ピルスナー型はピルスナーやホワイトビール・ランビックビールなどの低温で飲みたいビールにおすすめです。グラスが厚く保冷効果が高いので、冷えたビールを楽しみたいときにぴったりです。ピルスナー型はタンブラー型とも呼ばれており、ベルギービール以外にも使いやすいので、1つ持っておくと役立つでしょう。

チューリップ型はチューリップの花のように飲み口が少しすぼんでおり、ゆっくり味わいたいエールビールにおすすめです。香りが逃げにくいので、ビールの豊かな香りや泡を長時間楽しみたいときにぴったりです。

フルート型はシャンパングラスのように細長い形のグラスで、きめ細かい泡や鮮やかなビールの色が楽しめるのが特徴です。ランビックビールやフルーツビール・ブロンドビールなど酸味のあるビールにぴったりです。

ベルギービールは豊かな香りと味わいが特徴のビールです。種類も豊富なので、好みに合わせて選べるのも魅力になります。料理に合わせて美味しいベルギービールを選び、毎日の食卓を華やかに演出しましょう。こちらもあわせてご覧ください。