原民喜の【小説・詩】おすすめ10選|『夏の花』など代表作紹介!原爆の手記も
原民喜は、広島で被爆した小説家・詩人です。その被爆体験から書かれた作品が多く、現代まで読み継がれています。被爆体験を克明に綴った手記もあり、原爆の悲惨さを現代まで残しています。ここでは、原民喜の経歴・代表作・小説の特徴・おすすめ作品10選などをご紹介します。
2023/08/10 更新
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原爆のことは日本人なら誰しも、小学校の内から学ぶに違いない。しかしこのノンフィクションは、映像や、教科書の説明を超えた、二度とあってはならないことを、時空を超えて語りかけて止まない。ある意味壮大な詩歌であると感じた。通勤電車の中、読むのは辛いかと思ったが、読み始めると私をとらえて離さない崇高な光を感じ。一気に読んでしまった。
一人の人間の死を静かに描ききった。それも老衰ではないが病死という語弊を厭わず言えば平凡な死である。だから悲しくない訳ではないし関係者にとっては特別な死に変わりない。この作品の時代背景がほとんど描かれていないが重要なのである。戦中それも誰もが敗戦濃厚を予感し不安の内にあり、あえて暴言の謗りを覚悟で言えば醜悪極まりない死で満ち溢れていた時だ。尊い犠牲だ英霊だの愚かな政治による無駄死にを詭弁によって誤魔化しているだけであり、作者はそんな醜悪さから妻の病死を隔絶したかったのだと思う。
原爆の事を知っておくべき。この本を読む前に体験記等を読むなどして何があったのかを知っておくのと知らないとでは、感想が全然違って来ると思います。世界から核が消える事を祈らずにはいられません。
例えば、試みに本詩集の「死について」でも良いし、或いは「外食食堂のうた」や「家なき子のクリスマス」でも良いのだけれど、もし今、謂われなき苦しみに苛まれていると思うことがあれば、そういう人にこそ、この詩集によって仮に救われたと感じることが出来なかったとしても、一時の慰めには成ることを願って、手に取って欲しい…と思います。 斯くいう私が、そうだからということは置いておいても。