左利きの方用万年筆おすすめ10選｜右利き用との違いは？セーラー・シュナイダーなど

ボールペンとはまた違った気持ちのいい書き心地や好きなインクを使える万年筆。左利きでもグリップやペン先などが工夫されている左利き用の万年筆が販売されています。

ラミーやセーラーなど多くのブランドから販売されていますが、なにを基準に選べばいいのかわからずに迷ってしまいます。適当に買って紙に引っかかったり書けない・使えないと後悔しないためにも、自分に合った左利き用の万年筆を選びましょう。

この記事では左利き用の万年筆の選び方やおすすめの左利き用の万年筆を紹介します。記事の最後にはお手入れ方法や使い方のコツも紹介するので、ぜひ最後まで読んで役立ててください。

万年筆とはペン軸の内部に補充したインクが毛細管現象により、ペン先に供給される仕組みの筆です。他のペンとは違い、万年筆は使えば使うほど自分の書き方に馴染むので自分に合った万年筆に成長します。

また万年筆は普通の筆記具よりも洗浄などのお手入れも必要であるので、自分で手をかけながら使用でき愛着が湧きやすい素敵な筆です。今ではさまざまなメーカーから販売されており、書き方やグリップなど異なります。

万年筆は他の筆記具よりも書き心地がよく、また見た目のよさも魅力です。また万年筆の場合好きなインクをえらべるので、自由自在にカスタマイズできるのもメリットです。

紙が引っかかったり書きにくかったりする人は、左利き用の万年筆を使用するのをおすすめします。自分に合う商品で書きやすくなる場合が多いです。

万年筆はデリケートな筆記具であるので、気圧の変化などに弱くインクの先が乾いた場合インクが出ないのがデメリットです。粘性の低いインクを使用しているため乱暴な扱いをしてしまうと、出なくなってしまうので、丁寧に扱う必要があります。

また他のボールペンよりも価格帯が高く、お手入れが必要であるのが留意点です。

左利き用と右利き用の万年筆の違いは、左利き用の方がニブ（ペン先）が丸くやや太めに作られていることです。左利き特有の紙がつっかえる・書きづらい点を解消すべく工夫しているのです。またインクがスムーズに出るように、右利き用の万年筆よりもニブ（ペン先）がずれるように調整されています。

右手と左手では中指がグリップに当たる部分が異なるので、左利きに合わせたくぼみになっている場合が多いです。

左利き用の万年筆には、ペン先に工夫があるのとグリップに工夫があるタイプがあります。紙の引っかかりを軽減したい場合はペン先の丸みがある工夫がされているもの、手へのフィットを重視したい場合はグリップの部分が工夫されているものがおすすめです。

現在使用しているペンや万年筆で気になる箇所を改善できる万年筆を選びましょう。

万年筆には極細・細字・中字など、字幅のサイズ展開があります。普段使いをする場合であれば細字・中字、手帳など細かい字を書く場合は細字がおすすめです。

細字・中字の場合はボールペンと同じような感覚で書けます。また万年筆にはLHやLと記載されている場合がありますが、Left（左利き用）を表しているので字幅とは関係のない表記になります。

万年筆にはカートリッジ式やコンバーター式のインクの補充方式があります。インクの補充がすぐにできるのを重視する場合はカートリッジ式、シーンに合わせてボトルインクを使用したい場合はコンバーター式がおすすめです。

【カートリッジ式・コンバーター式の違い】

ラミーは40年以上の歴史をもつドイツのメーカーであり、柔軟なペン先が特徴的です。また右利き用を購入したとしても、特殊な形状以外のものは『LHニブ』と呼ばれる左利き用のペン先に交換が可能です。

またラミーは毎年その年限定の色を発売しており、カラーバリエーションが豊富であるのも魅力となっています。

セーラーの万年筆は左利き用のレフティのシリーズを展開しており、ペン先の引っ掛かりが気になる人におすすめのメーカーです。デザイン性も魅力的であり21金のペン先など金属のパーツを使用しているので、高級感のあるシンプルなデザインとなっています。

レフティシリーズは左利きの癖や握り方にも注目し、ペン先の工夫や握りやすさを工夫しているのでスムーズにかけるのが特徴です。

シュナイダーは耐久性があり書き心地がいいメーカーです。左利き用のBaseシリーズを展開しており、ペン先にイリジウムと呼ばれるプラチナ系の金属が使われているので強度が高く滑らかに書けるようになっています。

またペン先だけでなくクリップも普通紙が50枚程度挟める強度とホールド力があり、日常的に胸ポケットに入れる方や手帳に挟みたい方におすすめです。

万年筆は長期間使うとインクが付着したままで擦れやつまりが起こるので、定期的なお手入れが必要です。基本的には、2〜3ヶ月に一度水でよく洗浄し水分をしっかり拭きとるだけのお手入れになります。

インクをしっかり洗い流してから保管するのが重要であり、水分が残ってしまうと錆びてしまうのですべての水分を拭き取りましょう。インクの交換の際も前のインクが残ってしまうと色が混ざってしまうので、一度洗浄し拭き取ってから交換する必要があります。

【万年筆のお手入れ方法】

カートリッジタイプ

1. カートリッジインクを外す
2. ペン先を水につけてインクが出なくなるまで洗う
3. ティッシュペーパーなどの柔らかい布でしっかり拭く

コンバータータイプ

1. キャップと胴の部分を外す
2. ペン先を水につけ、インクの吸上げできれいな水を中に入れインクが出なくなるまで排出を繰り返す
3. ティッシュペーパーなどの柔らかい布でしっかり拭く

左利きで万年筆を描くには、力を入れずにやや寝かせて書くのがおすすめです。左利きは右利きよりも押して文字を書くので余計な力が入ってしまい、紙に引っかかりやすいので意識をして力を抜きましょう。

また左利きでは書いた文字が自分の手と重なって滲まないように、手首を曲げ巻き込みながら書く場合が多いです。万年筆の場合インクの出やすさから、45〜60度程度にやや寝かせて書くとしっかりとインクがでます。

万年筆はノートの素材によって書きやすさが左右されます。万年筆は滲みやすい紙の場合、文字がくっついてしまったり線が太くなってしまったりするので、裏抜けせずにペン先が引っかかりにくい素材を選びましょう。

裏抜けしない紙質であれば上質紙、高級紙にこだわるならフールス紙・価格を抑えて環境に配慮したいなら再生紙がおすすめです。万年筆だけでなく、ノートもこだわってみてはいかがですか？

左利き用の万年筆を選べば、なめらかな書き心地を味わえます。左利きでも書きやすいようにペン先の工夫やグリップの工夫がされているのも、メリットです。ただしさまざまなメーカーから販売されているので、自分に合う万年筆を選ぶ必要があります。迷った時はこの記事を参考に、自分に合った万年筆を選んでください。

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