大石圭の小説おすすめ15選！新刊・短編集・映画化した人気小説も紹介

大石圭は現在はベストセラーホラー作家ですが、作家デビューは純文学の新人賞で佳作に選ばれたことがきっかけでした。ホラー作家への転身は『アンダー・ユア・ベッド』で、ハンニバル・レクターのような犯罪者を描くのが目標となりました。

大石圭の最初のベストセラー本は、映画『呪怨』のノベライズ本です。本作がベストセラーになったため、大石圭の原作と思っていた方も多いのではないかと思います。また大石圭は、オウム真理教信者で逮捕された土谷正実元死刑囚とおさななじみで、それがTV番組などで明かされています。

ここでは、大石圭の小説の代表作・おすすめ小説15選などをご紹介します。大石圭の小説に興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。

まずはじめに、大石圭の人物像についてご紹介します。

【プロフィール】

• 名前：大石圭
• 生年月日：1961年5月10日
• 出身地：東京都目黒区
• 最終学歴：法政大学文学部卒業
• 株式会社フロムエー総合企画センターに入社し営業職を経験

【経歴】

• 文芸賞で佳作入選をきっかけに作家デビュー
• ホラー作家への転身は2001年発表の『アンダー・ユア・ベッド』執筆がきっかけ
• 2003年・映画『呪怨』のノベライズ本がベストセラーに
• 元オウム真理教の信者・土谷正実とはおさななじみで土谷正実の洗脳が解けてからは手紙のやり取りや接見をしていた

以上が大石圭の略歴です。

大石圭の映画化作品1つ目は『湘南人肉医』です。映画は『最後の晩餐』と改題されて公開されています。主人公は湘南で整形外科医院を開業している名医・小鳥田優児。神の手を持つと噂されるほどの技術を持っています。

そんな小鳥田は昔から人肉に憧れを持っており、ある日手術で脂肪吸引した女性の臀部の脂肪を持ち帰り、食べてしまいます。そこから小鳥田の行動は次第にエスカレートしていきます。本作で、カニバリズムの恐怖を味わってみてください。

大石圭の映画化作品2つ目は『1303号室』です。美しい海が見える13階建てのリゾートマンションの最上階・1303号室には、若い女性が次々と移り住み全員が飛び降りて死んでいます。

そのうちの1人、緑川紗耶香の姉・真利子は妹の死に不信感を抱いていました。1人で1303号室に乗り込んだ真利子を待っていたのは恐怖の真実でした。明るく美しい眺めのリゾートマンションを舞台に恐怖の物語が始まります。

大石圭の映画化作品3つ目は『殺人鬼を飼う女』です。主人公のキョウコは、義父から受けた性的虐待がトラウマとなり、4つの人格を持つ多重人格者になってしまいます。

その4つの人格とは、本来のキョウコ・キョウコを愛する直美・自由奔放なゆかり・児童虐待を受けた小学生のハル。ある日、キョウコが住むマンションの隣人が憧れの小説家・田島冬樹だと知り、キョウコは恋心を抱き始めます。そこから田島の周囲で不可解な出来事が起こり始めます。

大石圭の映画化作品4つ目は『アンダー・ユア・ベッド』です。主人公の三井直人は孤独な青年で、11年前にたった1度だけ名前で呼ばれた佐々木千尋を思い出します。

そのとき千尋と一緒に喫茶店でコーヒーを飲んだのが、三井直人の人生で一番幸せな時間でした。そんな三井直人の歪んだ純愛が暴走し始めます。「ストーカー」と一言で片付けるには、あまりにも切ない物語です。

『履き忘れたもう片方の靴』は、1993年に文芸賞で佳作を受賞した作品です。純文学作品なのですがホラーの片りんをすでに見せ始めている小説で、情景描画が怖い作品です。主人公は夜の街で求められるがままに男女に身体を売って生活しているヒカルです。

ある日、ヒカルの美しさに惹かれたヒロムが「自分の奴隷にならないか」と声をかけます。ヒカルはヒロムの手によって誰よりも美しい両性具有者となります。ホラー作家の純文学デビュー作をぜひ手に取ってみてください。

『邪な囁き』は2007年に発表された作品です。主人公・正田正義には、子供の頃からある一人の忌まわしき「生物」（あいつ）が棲みついています。あいつは毎日正義に囁き、正義はあいつが思いついた邪悪ないたずらを実行にうつしてしまいます。

あいつの言うがままに危険ないたずらを繰り返してしまう正義は、いつしかとんでもない犯罪を犯します。正義に棲みついているあいつとは一体何なのか。気になる方はぜひ本作を手に取ってみてください。

『裏アカ』はSNSの恐怖描いた2020年の作品です。伊藤真知子は、東京の青山の一等地でアパレル店の店長として働いています。34歳の真知子は仕事のやり方が古いと言われたり、後輩に仕事を奪われたり、日々不満の中で暮らしています。

後輩にすすめられたSNS発信ではフォロワー数が伸び悩みます。そんな中、裏アカで胸元をチラつかせる写真を発信したらフォロワー数が激増し、真知子の心は満たされていきます。真知子を待ち受けていたのは、切なく危険な感情でした。身近なSNSから誰にでも起こりうる恐怖の物語です。

『60秒の煉獄』は2010年に発表された作品です。一生に一度だけ時間を止めるられる能力を授ける不思議な美少女が登場します。その力を授けられた複数の男女が、その60秒で何をするのかを描いた連作短編小説です。

本作は、10編の短編からなる小説集ですが、どれも後味が悪いものばかりです。あなたなら何をしますか。たった60秒ですが、時を止められるとしたら人は何を考えるのか、気になる方はぜひ本書を手に取ってみてください。

『魚影島の惨劇』は2020年5月に発表された作品です。絶海の孤島で起こる連続殺人事件が描かれます。この島には、時代小説のベストセラー作家・國分誠吾に師事する14人の作家志望の男女が訪れています。初めの被害者は由美でした。ナイフで首を刺され、血を流し倒れています。

この孤島で起こる連続殺人は誰がどんな目的で行っているのか、14人の作家志望の男女に襲い掛かる連続殺人の恐怖を描いた大石圭の最新刊です。

大石圭はオリジナル作品もとても怖いホラー小説を書く作家ですが、映画のノベライズ本もベストセラーを多くもつ作家です。代表作は『呪怨』シリーズ、韓国映画の『オールドボーイ』『親切なクムジャさん』などです。

以下に、大石圭のおすすめのノベライズ本をご紹介しますので、小説と共にノベライズ本にも興味のある方は、ぜひご覧になってください。

大石圭のホラー小説は情景描写がとても残酷なのですが、あまり嫌な気持ちにならないのが特徴です。そこは、純文学出身の作家なのも関係していそうです。人間の心の闇を描いた大石圭のホラー小説を読んでみませんか。

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