観葉植物ヤシのおすすめ10選！育てやすい・大きくならないヤシの木は？

インテリアとして観葉植物を置いているオフィスや家庭は多いと思いますが、観葉植物のなかでもヤシは南国を思わせるような雰囲気を感じられ、癒しやアクセントにもなるのでとても人気があります。サイズや種類もさまざまに揃っているので、お部屋の雰囲気や広さに合わせて選べます。

しかしいざ購入となると、「どんな種類のヤシがいいのか」「どれくらいのサイズを選べばいいのか」「栽培管理はどのようにすればいいのか」など分からない点もあります。

そこで、本記事では観葉植物ヤシの選び方や予算に応じたおすすめ10選に加え、管理方法についても紹介します。お部屋にヤシを置くことをイメージしながら読み進めてください。

ヤシの木は亜熱帯や熱帯地域に多く自生しており、その数は2000～3000種にも及びます。ヤシの木と聞いてよくイメージされるものは、画像のように高さ数十メートルで実を成らせるココヤシでしょう。一方、観葉植物としては、リビングなどに適した高さのシュロチクが人気です。

最近は100均でもみかけるようになったテーブルヤシは卓上サイズなので、デスクの上やちょっとしたスペースに置くだけで癒し空間が生まれます。また、育てやすいので、初めて観葉植物を栽培するにもおすすめの品種です。

テーブルヤシといわれるヤシは、エレガンス種を指しているものが多く、その名の通り卓上に置けるほどのコンパクトサイズです。地植えにすると2mを超すくらいの大きさになりますが、鉢植えなら成長しても1年で10cm程度しか伸びません。購入した当時の大きさを保ちたい場合は、ヒメテーブルヤシという品種が一番小型で、大きくならないのでおすすめです。

また、強い光を嫌う性質がありますが、ヤシのなかでは珍しく耐寒性があるという特徴を覚えておきましょう。

アレカヤシは、国内では沖縄などの街路樹として植えられていますが、原種や自生するものは高さは最大10mくらいまで伸びます。室内観賞用であれば150cm程度のものが主流で、よくホテルのロビーやレストランなどに飾ってあるのを見かけます。細長い葉が放射線状に広がり、優雅で見映えがするので、家庭ではリビングなどに向いています。

また、空気清浄効果や加湿効果もあるので、のどの弱い方にもおすすめです。

ココヤシはヤシの木の代表的な品種で、南国で自生しているものは最大30mまで成長します。鉢植えの場合は根が張るのに限界があるので、成長しても1m程度とそこまで大きくなりません。ココナッツの実を割って出てくる芽がユニークであり、かわいらしさも感じられます。ただしココヤシは寒さに弱いので、暖かい場所で育てなければなりません。

ケンチャヤシはオーストラリア原産で、大きく羽を広げたようなV字型の葉が優雅であり、濃いグリーンの色が美しい品種です。前出のアレカヤシに似ていますが、ややすっきりとした樹形で、半日蔭でも問題なく育てやすいところが魅力です。ケンチャヤシの仲間で、水平に葉を付けるヒロハケンチャヤシとメキシコケンチャヤシがあります。

ヤシの木でも南国よりどこか和風な雰囲気を感じるシュロチクは、漢字だと「棕櫚竹」という表記になります。葉が竹の葉に似ており中国原産のヤシの仲間です。

その容姿から旅館や和風レストランなどの装飾にされることがありますが、洋室にも合います。また、冬の寒さや日陰などでも耐えられ、環境に適応しやすく丈夫なところも好まれています。

先に紹介したようにさまざまな種類のヤシがありますが、葉の広がり方や全体の樹形などの特徴や、種類によって異なる管理方法、最終的に成長したときの大きさなどを把握して選びましょう。見た目や雰囲気など、好みに合うかどうかもポイントです。

ヤシの種類によって、サイズも異なります。鉢周りや高さ、葉が広がった状態も含めて計算に入れておきましょう。どこに置くかによっても大きさを決める判断基準になりますが、詳しくは後述で解説します。

比較的大きく成長するアレカヤシやケンチャヤシなどは、室内でもリビングなどの広いスペースを確保できる場所がおすすめです。ボリュームがあるので華やかさも演出できます。どちらも日光は好きですが、直射日光に当てすぎると葉焼けを起こします。したがって、カーテン越しに日が当たるポジションがベストです。

シューズボックスの上やサイドテーブルなどの省スペースには、テーブルヤシがおすすめです。適度に日が当たる場所に置くのが理想で、エアコンの風が直撃するような場所は葉が乾燥してしまうため避けましょう。

観葉植物にはそれぞれ、風水による運気アップの効果があるとされています。ヤシの木全般の花言葉は「勝利」「平和」「家族愛」などですが、テーブルヤシは玄関に飾っておくと邪気が入りにくく、家を守ってくれる魔除けにもなるといわれています。インテリアだけでなく風水効果も取り入れてみましょう。

室内観葉植物であるヤシは育てやすいことで人気があるので、栽培に関して難しい注意事項はありません。とはいえ、最低限の育て方は習得しておきましょう。種類によっては成長に応じて植え替えが必要なヤシもあるので、購入するときに調べておくと安心です。

春から夏にかけてはヤシの成長期でもあります。鉢の表面を観察し、土が乾いていたらたっぷりと水をやるようにしましょう。回数は週1～2回ですが、鉢の中の水分が完全に干からびてしまわないように注意してください。鉢を持ち上げてみて、軽く簡単に持ち上がるようなら水分が足りていない証拠です。

秋冬になるとヤシの成長はストップするため、春夏ほどの水を必要としません。ここで過度な水やりをすると、根腐れを起こしてしまうので要注意です。どちらかといえば乾燥気味にしておくほうが好ましいです。また、定期的に霧吹きなどで葉に水をやると色つやがアップするうえ、害虫を防ぐことができるので試してみましょう。

成長期である5月～10月までは2カ月に一度の割合で、ゆっくりと効果を発揮する緩効性化成肥料を与えます。ポイントは根元に蒔くことです。また、枯れた葉が出始めたら取り去り、葉先だけが枯れたものはハサミで切り取りましょう。葉が重なりすぎないよう、風通しをよくするのもうまく成長させる秘訣です。

南国で燦々と日を浴びているイメージのヤシですが、直射日光が苦手な品種もあります。特に夏場の強烈な日射しは葉が焼けてしまうので注意が必要です。テーブルヤシなどはその代表格で、明るい日陰に置くのがおすすめです。冬場は暖かな日射しが必要なので、季節に応じた日当たりを意識しましょう。

観葉植物用のヤシは成長が遅いので、頻繁な植え替えは必要ありませんが、鉢の底から根が出てくるようになったら植え替えのサインです。ひとまわり大きい鉢に替えましょう。また、適切なサイズでないと鉢の中で水分が余ってしまい、根腐れや病害虫が発生しやすくなるので気を付けてください。

犬や猫などのペットを飼育している室内で観葉植物を置くと、倒されたりかじられたりすることも考えられます。その場合は、ヤシの木のフェイクグリーンを取り入れてみてはいかがでしょうか。

最近のフェイクグリーンは実にリアルにできており、本物と見まごうようなクオリティです。手入れが不要なうえ、製品によっては抗菌・消臭効果が施されているものもあるのでおすすめです。

観葉植物が自宅にあると、癒しやエネルギーをもらえたり、空気を清々しくしてくれたりとさまざまな効果が期待されます。まずは小さな品種から栽培を始めてみるのもいいでしょう。今回紹介した選び方などをおさらいして、ぜひヤシを育ててみてください。

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