イヤホンが壊れた・故障したときの修理はできる？直し方や対処法も！

朝の通勤や通学、あるいは休日のジョギング・ウォーキングなどで、イヤホンを付けて音楽を聴く方は多いですよね。また、スマホの普及に伴い、ワイヤレスイヤホンを愛用する方も比例して増えています。現在はダイソーなどでも格安のイヤホンが売られています。

そんな毎日欠かせないイヤホンが壊れて、音が聞こえなくなったら困りますよね。イヤホンは比較的安価のものもあるためすぐ買い替えを考えてしまいがちですが、せっかくなら長く使いたいものです。

本記事では、壊れたイヤホンを買い替える前に確認しておきたいポイント・接触不良など壊れる原因と自分でできる修理の仕方・イヤホンを長持ちさせる上手な使い方と保管方法を紹介します。Bluetoothイヤホンは落としたら壊れるのかまた、壊れてしまった場合の対処法についても記載しているので、ぜひ参考にしてください。

意外とよくあるのが、スマホ等の音量を小さくしてしまっている、もしくはミュートにしてしまっているパターンです。気づかないうちに、音量調整ボタンを押している場合もあります。まずは、スマホの音量やマナーモードの設定を確認しましょう。

ワイヤレスイヤホンを使っている場合は、Bluetooth接続を「ON」にしないとイヤホンから音は聞こえません。ONのつもりがOFFの状態になっているのもよくあるパターンですので気を付けましょう。

完全ワイヤレスイヤホンの場合、「片耳だけ聴こえない」といった場合もあります。この場合、聴こえない方のみイヤホンの電源がOFFになっていることもあるので、イヤホン側の電源がきちんと入っているかも確認しましょう。

さまざまな機器に接続している場合などは、音声出力先がイヤホンになっているか確認してください。もしかすると、他の機器が出力先になっているかもしれません。

スマホやタブレットの調子が悪い時は、再起動をすると元の状態に戻る場合があります。焦らずに、一度スマホを再起動してみましょう。それでも調子が悪い場合は、OSをアップデート（ソフトウェア・アップデート）すると、復旧する可能性があります。

イヤホンから音が聞こえないのは、バックグラウンドで動いているアプリが原因となっている可能性があります。メモリーの使い過ぎで高負荷になっている状態です。このような場合は、起動しているアプリをすべて完全終了させると状況が改善しますので、ぜひ試してください。

音楽アプリ自体に問題があり、イヤホンから音が流れない可能性もあります。この場合は、アプリのアップデートの有無を確認をしましょう。アップデートがない場合は一旦アンインストールしてから、再インストールをしてください。諦めずにトライする価値はあります。

イヤホンジャックに汚れが付いていると、接触不良で音が聞こえなくなる場合があります。イヤホンジャックは金属製ですので、長く使っていると酸化膜という膜が覆ってしまい接触が悪くなります。接触が悪くなってくると、最初は片方しか聞こえなくなり、しばらくそのままにしておくと両方が聞こえなくなくなる場合も。

差し込む側・差し込まれる側のいずれもきれいな状態を保つ必要があります。汚れの対処には市販の「接点復活スプレー」を使い、綿棒やティッシュペーパーなどで汚れや酸化膜を拭き取りましょう。

経年劣化や強いねじれ等によるイヤホンコードの断線によって音が聞こえなくなるケースもあります。断線の場合は、燃える可能性もありますので気を付けましょう。

また、イヤホンの機器そのものが故障している可能性もあります。特にイヤホンのスピーカー部にあたる「ドライバー」は不具合が起きやすいパーツの一つです。断線やイヤホン機器本体の故障の場合は、専門業者による修理か買い替えを検討せざるを得ません。

「ワイヤレスイヤホンはすぐ壊れる」と言われがちですが、イヤホンそのものの耐久性に関しては有線イヤホンと大差はありません。しかし、有線イヤホンと違いコードがないため、落としたり無くしたりしやすいです。

電化製品ですので、ポケットに入れたままうっかり洗濯などをしてしまうと当然壊れてしまいます。また、雨の日などに濡れた状態のまま使用することが故障の原因になる場合も。コードがないため、耳から落ちてしまい、落とした衝撃で壊れてしまうパターンもあります。

ワイヤレスイヤホンは有線イヤホンに比べて、使用中の事故による故障が多いため、丁寧に取り扱うよう心がけましょう。

イヤホンがすぐ壊れるような人にはある特徴が多いと言われています。以下にいくつか例を挙げますので、あてはまるところがないかチェックしてください。

• イヤホンを雑に扱う人
• イヤホンをよく落とす人
• イヤホンを付けたまま過ごす人
• 安いイヤホンを使う人
• 聞き慣れないメーカーのイヤホンを使う人

ここではワイヤレスイヤホンでよくあるお悩み「片耳から音が聞こえない！」の原因と簡単な対処法について解説します。

ワイヤレスイヤホンの片耳が聞こえない場合、片方のイヤホンが充電できていない可能性があります。完全ワイヤレスイヤホンは充電ケースに入れて充電を行いますよね。その充電ケース内にホコリやゴミが溜まっていると、ケースとイヤホンの接触が悪くなり適切に充電できません。

充電ケース内にホコリやゴミが溜まっていないか確認して、ティッシュなどできれいに汚れを拭き取り、再度、充電を試してみましょう。

もう一つ考えられる原因は、片方のイヤホンがペアリングできていないケースです。何らかの不具合や設定ミスで、片方のペアリングがリセットされた可能性があります。この場合は、設定を確認して両耳ともペアリングし直してください。

先述の通り、ワイヤレスイヤホンを濡れたまま使用すると回線がショートし故障に繋がります。万が一、何らかの原因でワイヤレスイヤホンを濡らしてしまった場合、まずはしっかり乾燥させましょう。

ティッシュやタオルなどの乾いたもので水分をしっかりと拭き取り、風通しのいい場所で完全に乾くまで2〜3日陰干しします。それでも聴こえなかった場合、シリカゲルなどの乾燥剤を入れた袋にイヤホンを入れる方法もありますが、こちらは自己責任のためあまりおすすめできません。

iPhoneの音声コントロールが勝手に起動したり、誤作動したりした経験はありませんか。実は、音声コントロールの誤作動はイヤホンが原因の場合があるのです。

iPhoneの純正イヤホンを使用している場合、イヤホンだけで音声入力と出力ができる4極プラグというイヤホンプラグが用いられているため、接続の段階で音声コントロールが誤作動してしまう場合があります。

また、4極プラグではないイヤホンの場合でも、イヤホンジャックの接続部分の経年劣化などが原因で4極プラグと誤認識されて音声コントロールが作動してしまう場合があります。

メーカー保証の期間内であれば修理に出しましょう。メーカー保証は1年が一般的ですが、メーカーによっては3年と長期の場合もありますので、保証書を確認してみましょう。修理依頼は購入店舗やメーカーに直接依頼してください。

保証期間内の修理費用については基本的に無料ですが、使用者の過失によって故障した場合は費用が発生する可能性があります。修理を依頼する際に値段をしっかり確認しておきましょう。

メーカーの保証期間を過ぎていたり、保証期間内であっても費用を負担したりする場合は、イヤホンを買い替えたほうがお得な場合もあります。有線イヤホンならメーカー品でも1000円以下の値段で購入できるので、修理費用と買い替え費用を比べてどちらがいいのか検討してください。

以下の記事では、おすすめのイヤホンをご紹介しています。買い替えを検討される方は、ぜひ参考にしてくださいね。

iPhoneに付属するイヤホン「EarPods(イヤーポッズ)」についても保証期間内であれば無料で交換・修理をしてもらえます。保証期間については基本的に1年ですが、保証サービス「Apple Care+」に加入していれば2年保証を受けられる可能性も。買い替えを検討する前に、一度、問い合わせしてみるのがおすすめです。

※iPhone12からはイヤホン「EarPods(イヤーポッズ)」の付属が廃止されています

イヤホンコードの断線やイヤホン機器の故障を避け、長持ちさせるためにはどうすればいいのか、ここからは効果的な使用方法と保管方法を紹介します。

断線しやすい箇所はイヤホンジャックとケーブル、あるいはイヤホン機器とケーブルの接続部です。他の部分と比べて断線する頻度が圧倒的に多い部分です。しかし、以下の点に気を付ければ、断線の可能性は大きく低減します。

1. なるべく捻れないように使用する。
2. スマホなどに脱着するときは、無理にケーブルを引っ張らずイヤホンジャックそのものを持って、丁寧に扱う

無造作に丸めてバックに押し込むと余計な負荷や衝撃がかかったり、湿気にさらされたりして、断線や故障を引き起こす場合があります。イヤホンを保管する際は、以下の点に気を付けましょう。

1. ケースに入れて保管する。
2. 湿気を避ける。（特に、ジョギングやウォーキングの後は、汗を拭き取るよう心掛ける。）
3. イヤホンジャックの金属端子部分に酸化膜が付着する前に、定期的に（数カ月に1度程度）市販の「接点復活スプレー」を使い、綿棒やティッシュペーパーなどでクリーニングする。

また、テープやカバーなど断線防止用の保護アイテムを使用する方法もあります。保護アイテムはさまざまな種類があり、イヤホン装着時でも使用できるものがほとんどです。

そもそも「音」の正体は、物が動いたり、こすれ合ったりしたときに生じる空気の振動です。その振動は、空気分子を次々に揺らして伝わっていく波の状態ですので、「音波」とも呼ばれます。この音波が人間の聴覚に捉えられると、音として認識されるのです。

一般的に、音を収録する際には、マイクロホンが使用されます。マイクロホンで感知された音は、電気信号に変換されてレコーダーなどに記録され、収録された音を再生する場合は、記録された電気信号をドライバーユニットなどの音の再生装置に送ります。

それらの装置は、磁石の原理を応用してダイアフラム（振動板）の運動に変化させ、空気を振動させて音に戻します。すなわち、収録と再生とは、「空気の振動」を「電気信号」に変えたり戻したりすることです。

音が空気中を伝わっていく際、距離が遠くなればなるほどエネルギーが消費されて、音は小さくなっていきます。イヤホン・ヘッドホンはスピーカーと異なり、ドライバーユニットが耳のすぐ近くにあるため、小さい振動でもしっかりと伝わる利点があります。

一方で、スピーカーは音源の近くに設置さえすれば完了です。しかし、イヤホンはとにかく動きます。その動きの中で音源となるスマホなどの機器からイヤホンまで、有線もしくは無線で「電気信号」を伝える必要があります。これらがヘッドホンとスピーカーの相違点です。

イヤホンを肌身離さず愛用している方にとって、イヤホンは大切なパートナーです。だからこそ、長く付き合っていきたいものです。イヤホンが壊れたらぜひ本記事を参照して、次に買うイヤホンを長持ちさせましょう。