庄野潤三の小説おすすめ13選!芥川賞受賞から夫婦の晩年シリーズまで|口コミ付き

芥川賞作家の庄野潤三が晩年過ごした「山の上の家」が映画化され話題になりました。庄野順三作品を読んでいない人も、山の家で過ごす老夫婦のたたたずまいに魅了されました。何気ない日常を温かく描く庄野潤3作品をご紹介します。

2023/08/10 更新

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庄野文学の最高傑作、何回読んでも静かな感動が湧き起こります。この後の庄野作品も魅力的です。

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1969年9月の『群像』に掲載され芸術選奨文部大臣賞を受賞。(後略)

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(前略)「プールサイド小景」は絶品です。幸せに見える家族の本当の姿や、その生活に潜んでいた闇の部分をえぐり出して、さらに俯瞰してみせる!私の言葉にしてしまうとチープな感じになってしまいますが、ホントに素晴らしい作品です。(後略)

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外国の昔話の引用があって構成が素晴らしいなと思いつつ、いつも著者の御本には癒しを求めているのでぼんやりとうっとりと読みました。 まだ幼い息子さんたちから話しをきく優しげなお父様、長女と出掛ける次男、受験生なのに愉快な長男。ねずみ対お父様のやりとりも含まれ、最後の『絵合せ』で切なくしんみりさせてくれる。 子供との接し方がわからないという現代の父親に読んでもらいたい書です。 愛情をどう注げば、他人の気持ちを思いやれる人間になるかわかる御本です。 それにしても、お子様達のユーモアセンスは多分庄野さん譲り!!

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(前略)どの作品も、読後感が爽やかで、人生ってこんなに素晴らしいものなんだと思わせてくれます。(後略)

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とても味わい深い文章で、大切な一冊となりました。何回でも読みたいです。

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読んでいて、心が落ち着き、昭和の家庭の風景が想像できる。 しかし、その構成は、なかなか巧みで、全体が、詩のような印象を受ける。 とにかく読んでみてください。その良さが、読むごとにつたわり始め、心が洗われます。そんな作品です。

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贈り物の数々がおいしそうでいいよね。 ホッとする。 でも、猫のタマの扱いはワイルドだと思わない?

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昔図書館で読み始めた頃の、潤三さんシリーズでも気に入りの一冊です。 また読み返したくなり購入しました。

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(前略)四季折々に咲き乱れる花、庭にやってくる小鳥たち。どれをとっても、「こんな老後が送れたら素敵だな」と思うものばかり。穏やかであたたかな気持ちになれる一冊。眠る前に、少しずつページを繰るのがおすすめです。

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(前略)「年を取ることは素晴らしい」などという、絵に描いたようなむず痒い理想では決してない。 もっと地に足をつけた現実的な日々の中での、ささやかで穏やかな時間。 将来、こういう風に過ごせたらどれだけ幸せだろう。 一度、読み終わってからは、アトランダムにぱっと開いたところを読むのが日課になった。 そうして束の間、庄野家におじゃまして一時を過ごすのだ。

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(前略)離婚や不倫、猟奇殺人やLGBTなど現代文学は目新しさを求めて右往左往してきました。その結果「無観客試合」ならぬ「無観客文学」と化したようです。それに比べ物故作家でありながら今なお刊行の続く庄野潤三の文業はやはり大きいと言えるでしょう。(後略)

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(前略)筆者は随筆集を編むことは「田舎風のばらずしをこしらえる」のに似ていると述べています。高野豆腐や椎茸、人参、油揚などを「大きなしゃもじで混ぜ合わせる」ようだと。 タイトルでもある、山から持ってきて家の裏に植えそれっきりになっていた木々や、庭を訪れる小鳥たち、そこで成長したわが子やふいに訪れる文学仲間など、筆者得意の定点観測による日々の暮らしを見つめた味わい深い文章ばかり。 読後、大いに美味なばらずしを馳走になりました。

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