イヤホンの寿命は？｜ワイヤレスイヤホン・有線イヤホンの買い替えタイミングも

お手持ちのイヤホンの音質が悪くなってきたと感じている方もいますよね。イヤホンの寿命の長さは使い方・使用頻度で大きく変わりますが、平均して3年半くらいで買い替え時期がくると言われています。使い方以外で寿命や故障の原因が少ないほうがいい場合には、有線イヤホンよりもプラグ・ケーブルなど気を遣う部品が少ないワイヤレスイヤホンがおすすめです。

ただしワイヤレスイヤホンは寿命が長いイヤホンではありません。バッテリー駆動のため、有線イヤホンとは違って明確に寿命があります。有線イヤホンはバッテリーがなく本体に直接使用するので、ワイヤレスイヤホンよりも長く使用できる可能性もあります。

どちらのタイプも寿命に関しては一概には言えませんので、使用頻度に応じて選ぶようにしましょう。寿命の差は、メーカーや使用頻度、収納方法などによって変わります。ここではそれらについて詳しく解説していくので、参考にしてみてください。

ベーシックな有線イヤホン（コード付きイヤホン）の具体的な平均寿命については、使用頻度・保存の仕方などにより変動します。ただ、基本的に有線イヤホンの寿命は、1年程度と言われています。そのため、1年を目安に買い替えを検討するのがおすすめです。なお、使用頻度で寿命が左右されるので、あくまで目安となります。

有線イヤホンは、コードが絡まったりするのが難点です。コードの絡まりが原因で断線し、使えなくなってしまう場合もあります。また、プラグの根元に負荷をかけすぎて、音が聞こえなくなる場合もありますが、逆に言うと丁寧に扱えばそれなりに長く使えます。

ワイヤレスイヤホンは、有線付きイヤホンのケーブルの故障の原因にもなるプラグ部分がありません。有線イヤホンのような故障は無く、寿命は比較的長いです。ただし、ワイヤレスイヤホンにはバッテリーの寿命が存在します。1回の充電で稼働時間は平均8時間程度で充電を繰り返すうちに電池の持ちが悪くなります。

有線イヤホンが寿命を迎える原因のなかで、もっとも多い原因は断線です。細いコードをさまざまな場所に持ち運ぶため、外部からの圧力などでコード内部の導線が切れてしまう場合があるのです。有線イヤホンの断線しやすいところは根本の部分です。使用頻度が高く、重力等の圧力で曲がりやすい箇所です。

寿命は使用環境で大きく左右されます。イヤホン内部にゴミが溜まると壊れやすくなるため、ほこりが舞っている部屋での保管・使用は壊れやすくなる原因になります。また、イヤホンが寿命を迎える意外な理由として、プラグ部分の劣化が挙げられます。差し込み部の金属が酸化してしまい、電流を通さなくなる場合があります。

ワイヤレスイヤホンは、バッテリーが寿命を迎えて使用できなくなる場合が多いです。毎日使用する方は、電池の持ちが悪くなってきたなど、「バッテリーが劣化してきた」と感じた経験があるはずです。使用時間が短くなってきたらメーカーに問い合わせをして、寿命を迎えたバッテリーの交換を検討してください。

イヤホンを使って音楽を聴いているときに、頻繁に音が途切れたり乱れたりする場合があります。また、音がぶちぶちと切れてきたり、音質が変化して楽しめなくなるケースもあります、こうした症状の原因はプラグの故障による接続不良が考えられます。

保管の仕方が悪い場合や、湿気のある場所に長時間置いた場合、プラグの汚れがひどい場合などに発生します。このほか、コードの断線も考えられます。コードが折れ曲がったり引っ張られていたりする状態で保管してしまい断線するケースは珍しくありません。

両耳のイヤホンの場合、片耳だけ断線してしまう場合もあります。聞こえているほうも断線で音が出にくくなります。

音楽を聴いていると、雑音がしばしば入ってしまう場合はプラグの劣化や接続不良が原因となって起こる症状です。プラグの汚れをふき取り、イヤホンジャックのほこりを取ると改善する可能性があります。それでも続くようであれば買い替え時です。

簡単な汚れが原因であれば、丁寧に掃除をするとノイズは軽減できる可能性があります。しかし、いつまでたっても雑音が消えず、音楽が楽しめないならプラグの金属部分が劣化し品質が落ちている可能性があります。

ワイヤレスイヤホンの場合、バッテリーの寿命がそのままイヤホンの寿命です。充電ができなくなるとイヤホンも買い替え時です。バッテリーの寿命はメーカーによって異なります。

コード付きイヤホンの寿命を伸ばす方法として挙げられるのは、コードリールを使用する方法です。コードの収納にコードリールを使用すると、コードをからまったまま放置して断線してしまうのを防止できます。

イヤホンケースを使用して寿命を伸ばす方法もおすすめです。イヤホンケースは、コードをきれいに巻き取って収納できるため、ケースの中で絡まる心配がなく、コードの品質を長く保てます。このほかコード付きイヤホンの寿命を伸ばすおすすめのアイテムに、壊れやすいジャックの形を変換するエル字型プラグがあります。

基本的なイヤホンプラグはまっすぐ棒状になっていて、使っている最中に折れ曲がり破損しやすい部分です。しかし、エル字型変換プラグを使用すると、本体にそってコードを収納できるため、破損の防止につながります。

リールケースはイヤホンを持ち運ぶ際に便利です。コンパクトに持ち運べますし、コードが絡まる心配もありません。ポケットの中にイヤホンを入れるとコードが予期せぬ絡まり方をする場合があります。その頻度が多ければ、イヤホンが寿命を迎えやすくなります。そのため、有線イヤホンの場合はリールケースの使用がおすすめです。

比較的低価格なものもありますので、導入のハードルは低いです。有線イヤホンの断線は、持ち運ぶときの保管の悪さが大きな原因です。バッグに入れていても、イヤホン単体で入れていてバッグの中にある他の物に当たり傷がついたり、圧力がかかったりする場合があります。

イヤホンを長く大事に使うならばケースの使用が安全です。寿命の観点からも長持ちしやすくなりますし、イヤホンにほこりが入りにくくもなります。出し入れに一手間増えてしまいますが、イヤホンを末永く愛用するにはいちばんの保管方法です。

エル字型の差込タイプを使用するのもひとつの方法です、安全の観点から寿命を長くしてくれるのがエル字型プラグです。ただし、差込口が深いタイプの場合、エル字型のプラグでは差し込めない場合があります。

また、デバイスによっては使用できない場合もあります、エル字型プラグを選ぶ場合は必ず差込口を確認しましょう。 また、コードをイヤホンジャックから抜き刺しするときは、丁寧に行ってください。雑に扱うとコードが断線する危険があります。壊れにくい太いコードであっても、扱い方次第でイヤホンの寿命は変わってくるのです。

寿命を長持ちさせる方法として湿気の多い場所での使用・保管を避けるのもポイントです。たとえばワイヤレスイヤホンで使われているリチウムイオン電池は、湿気に弱く寿命を早める原因にもなります。またイヤホン自体に精密なパーツが内臓されているので、基本的に湿気には弱いです。

そのため気分が落ち込む雨の日の外出時など、イヤホンで音楽を聴いてテンションを上げたいところですが、寿命を延ばすためにも利用は控えましょう。特にお風呂場での利用は故障の可能性を高めるため注意が必要です。

イヤホンの寿命・買い替え時期は一般的に3年～3年半程度といわれていますが、取り扱い方次第でより長く使用できる場合も多いです。ここまで解説してきた保管方法や持ち運び方、取り扱い方を参考に、お気に入りのイヤホンをより長く使用できるよう心がけましょう。